100円ショップのシェラカップ徹底比較!

2024年10月20日

100円ショップ topics

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 最近ちょっと忙しくて、100円ショップの定期観測を怠っていたのですが、久しぶりにダイソーへ行ったら、シェラカップがリニューアルされていました。


「おー、遂にダイソーも本気のシェラカップを売り出したか。」

などと、呑気に眺めていたのですが、値段を見てびっくり。

「・・・200円!?」


少なくとも、見た目の品質は、アウトドアショップで売っている1,000円以上のものと比べても遜色ないので、思わず購入してしまいました。

同時に、これまで売られていた、100円の折りたたみ式シェラカップも比較のために購入。


そこで、気になったので、他の各社はどうなったのかと思い、一通り回ってみました。そうしたところ、セリアにはありましたが、キャンドゥは置いていませんでした。ただ、以前は売られていたので、私が過去に購入した物も含めて比較してみたいと思います。


写真は、左上がキャンドゥ、右上がダイソー、左下がダイソー折り畳み式、右下がセリアです。


値段は、キャンドゥ500円、ダイソー200円、ダイソー折り畳み式100円、セリア100円です(何れも税別)。

上から見るとあまり変わりがありませんが、大きく異なるのが、ハンドルの固定方法です。

左がキャンドゥ、右がダイソー

キャンドゥとダイソーは、所謂シェラカップ同様に、ハンドルの針金がカップの周囲に沿って曲げられており、それをカップの縁で包み込むような形状に加工されています。

左がダイソー折り畳み式、右がセリア

一方の、ダイソー折り畳み式とセリアは、ハンドルが本体に溶接されています。この形状は、複雑な加工を行う必要が無く、大きなコストダウンに繋がっています。

材質は全てステンレスですが、キャンドゥとダイソーはかなり丈夫な感じがしますが、セリアは、値段相応といった感じです。

重量は、キャンドゥ104g、ダイソー94g、ダイソー折り畳み式85g、セリア49gでした。一般的なシェラカップは、100g前後ですから、キャンドゥとダイソーは素材強度面では合格と言えるでしょう。


目盛り表示については、キャンドゥは50~250まで50ml刻みで入ってるのと、90(0.5合)と180(1合)の目盛りも入っています。刻印もかなり鮮明なので、アウトドアブランドなどの本格的なものと比べても遜色ありません。


一方、ダイソーは、目盛りが100と200の2つしかなく、刻印も太く不明瞭です。この辺は値段相応と言えるでしょう。


ダイソー折り畳み式も、目盛りは100と200で、刻印の品質も同様です。少なくとも外観を見ていると、カップ自体は同じで、ハンドルの取り付け方が100円と200円の差だと思います。


尚、セリアは刻印が無く、値段相応です。また、カップの底がかなり薄く、ペコペコいいますので、実用面でも耐久性的に不安が残ります。また、使用上の注意でも直火禁止になっています。


実は、セリアの100円シェラカップは、同様の物が一時期ダイソーでも販売されていました。ダイソーでは、その後、折りたたみシェラカップに置き換えられ、今回の200円シェラカップへと進化してきたのです。

尚、ダイソーのシェラカップは、何れも直火やオーブンでの使用は禁止となっていますが、これはおそらく品質保証面で、耐熱性などのテストを行っていないからだと思います。特に200円のシェラカップは、見た目も重量も、直火OKのシェラカップと遜色ありませんから、所謂自己責任でやってねという事だと思われます。まあ、これもコストダウンの一環でしょうね(苦笑)。

一方、キャンドゥのシェラカップは、直火OKですから、ある程度の試験は行われているのだと思います。500円を高いと見るかは意見が分かれる所だと思いますが、ある意味正直に作られた良品で、値段はアウトドアブランドの半分程度ですから、価値は十分にあると言えるでしょう。更に付け加えておくと、キャンドゥは日本製、ダイソーは中国製です。


以上、100円ショップで販売されているシェラカップは、500円から100円まで、かなりの開きがありますが、自己責任的な部分も含めて、最もコスパが良いのは200円のダイソーでしょう。刻印やカップの曲げ形状の甘さなど、細かい所にコストダウンの影は表れていますが、通常価格の1/5で販売できてしまうと言うのは、ダイソーのコスパへの拘りが表れていると思います。

逆に言うと、これまで他社が500円で出してきたのを頑なに拒み、他社が追い付けない程のコスパで出してきたのは、流石と言う他ありません。500円メスティンで、多くのキャンパーを驚かせたダイソーらしい商品だと思います。



さて、個人的に一番関心がいったのが、ダイソーのハンドル形状です。シェラカップは、典型的なコモディティ化した商品ですから、各社の差別化が非常に難しい商品です。また、形状を下手に変えてしまうと、スタッキングできなくなってしまい、他社製品との共用ができずかえって不便です。

そのため、折りたたみ式ハンドルなどにすると、返って不都合が出るため、本格的なキャンパーからは敬遠されがちです。

そういった事情があるので、シェラカップは中々オリジナリティが出しにくいのですが、唯一ハンドル形状だけが、差別化が可能な箇所になります。

ハンドル形状は、少しでも指にフックしやすいようにと、各メーカーが工夫を凝らしているのですが、ダイソーのハンドルは一般的な形状とは異なっています。

多くのシェラカップは、ハンドル部分の針金が平行か、手元に向かって開いているのが一般的なのですが、ダイソーのハンドルは、カップ側が広く、手元に向かって狭くなり、指をかける部分で平行になっています。

左が一般的なシェラカップ形状(ogawa)、右がダイソー。

更には、人差し指を差し込んで、中指でフッキングできるように、かなり曲げられています。

この形状のため、ダイソーのシェラカップは、安定性が高いです。


と、ここまで解説して気が付いたのですが・・・


コレ、どこかでみたな・・・


出典:スノーピーク


スノーピークにクリソツやん!!

(◎_◎;)


ダイソーの担当者が、あらゆる形状を検証してこれに辿り着いたのか、有名なメーカーを単に参考にしたのかは分かりませんが、パ〇リと訴えられないとよいのですが(苦笑)。



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