四国キャンプ旅行記 3日目(四万十川)

2024年8月31日

キャンプリポート パックラフト

t f B! P L

四国キャンプ旅行記の3日目です。


この日は、少し遅めの7時に起床。

三島キャンプ場も、昼間は暑いですが、夜は25℃ぐらいまで下がるので、快適に眠れました。

ということで、先ずは腹ごしらえ。朝は、素麺で簡単に済ませました。


さて、この日のメインは、四万十川でのパックラフトです。

四万十川は、仁淀川同様に大きく蛇行しているポイントが多く、パックラフトによるダウンリバーに適した地形の川です。

最初に考え付いたのが、「道の駅とおわ」から「四万十・川の駅カヌー館」までの約20kmのコース。道路上は約10kmのコースなので、道の駅に車を置いておいて、カヌー館から自転車で車を取りに行くというのは、丸1日使えば不可能ではありません。バーナーやコッヘルを持って行けば、途中の河原で食事や休憩を取りながら進むことができますし、川沿いには無料のキャンプ場が点在しており、トイレなども有ります。

ただ、カヌー館に併設されているキャンプ場が予約で埋まっていたこともあり、このコースは早々に断念。

その後、三島キャンプ場の予約が取れたので、三島キャンプ場を中心としたコースを検討しました。そこで計画したのが、三島キャンプ場から四万十川・川遊び公園までの約6kmのダウンリバーコースです。

道路上なら約2.2kmと、徒歩でも移動可能な距離です。

しかし、ここで一抹の不安がありました。Google Mapの航空写真で見ていたのですが、第一三島沈下橋の先での合流地点付近は、かなりの瀬がありそう・・・。

更に、その先も結構厳しめのホワイトウォーターが続きそうな感じでした。

ホワイトウォーターとは、カヤック用語で流れが速く波立って白くなっているポイントのことを指します。そもそも、カヤックは、湖や幅広の河川のように水面が穏やかなフラットウォーター・カヤックと、流れが速くコントロールが困難なホワイトウォーター・カヤックに分けられます。フラットウォーターが、ゆっくりと自分のペースで漕ぎ進められるのに対し、ホワイトウォーターは激しい流れの中でカヤックを巧みに操りながら川を下る本格的なスポーツです。流れに翻弄され、時にはひっくり返ったり(カヤック用語で沈(チン)と言います)するので、艇も専門的な物が必要となりますし、ヘルメットも必須になります。私は、永年BE-PALを愛読していますから、野田知佑さんへのあこがれはありますが、同誌の「サラリーマン転覆隊」で沈するリスクも知っているので無謀なツーリングは避けたいところ(笑)。それに、娘と嫁も安全に楽しめることが最優先ですし、ヘルメットも持っていませんので無茶はできません。

三島キャンプ場では、SUPツアーを行っており、隣の敷地ではラフティングツアーもやっていました。そこで、キャンプ場のスタッフの方にパックラフトのポイントを聞いたところ、三島の上流は穏やかでSUPなどに適しているとのことでした。更に、スタッフの方が丁寧に隣のラフティングのスタッフを紹介してくださり、色々話を聞いたところ、第一三島沈下橋の先がラフティングのコースになっているけれど、結構な急流で、川の難易度的にはクラス3(最大5)はあるとのことでした。カヤックに慣れているのであれば可能だが、そうでなければガイドを付けた方が良いレベルと聞かされ、どう考えても私のウデでは無理なことが分かりました。

第2三島沈下橋付近からの眺め。右から本流が合流してくる。
合流付近は、水が多く流れも速いのでかなりの難易度。

だいたい、ホワイトウォーターの練習などしたことがなく、ノーヘルメットでいける湖や川でしかパックラフトをやっていないので、話を聞いただけでゴメンナサイでした(苦笑)。


ということで、三島キャンプ場から上流にかけて漕ぎ上がり、適当なところで引き返してきて、最終ゴールを第一三島沈下橋とすることに決定。

パックラフトを河原で広げ、空気を入れていざ出艇。

三島の上流は、川幅が太く、流れも緩やかですので、パックラフトでも漕ぎ進めることができます。パックラフトはコンパクトで軽量なのですが、カヤックに比べ水の抵抗が大きく、直進性にも劣ります。しかし、三島から上流の流れは極めてゆっくりなので、そんなデメリットは殆ど感じません。

ゆっくりと漕いでいると、たまに大型の魚影が見えます。大きさからしてウグイよりも大きいので、ニジマスだとは思いますが、チョット狙いたい気分に。更に進むと、大きなコイらしき影も。


一方、娘と嫁は、途中の河原で休憩がてら水遊び。

この日は、四万十川も仁淀川同様に、少し濁りがあり、かなりぬるい状態でした。

川藻が多く、アユには適しているかもしれませんが、流石にここまでぬるいと釣りは厳しそう・・・と思っていると、下流からお腹を上にしたアユがプカプカと流れてきました。

後で現地の方に聞いたのですが、アユの刺し網が張ってあるので、それに当たったアユが弱って浮いてきているのではとの話でした。原因はやはり水量と水温で、この1ヶ月ほどまとまった雨が降っておらず、かなり水量が少ないそうです。それに伴い水温も高いので、かなりアユが弱っているのではとの話でした。

イヤー、初めて見る光景に、ちょっとびっくり。


さて、川遊びも飽きてきたところで、最後に川下り。第一三島沈下橋へ向かう途中には、けっこうな瀬があります。前日の仁淀川でも同様のレベルはクリアしているので、いけると思ったのですが・・・。

瀬にアプローチする直前。この後、タイヘンな目に遭うことに・・・。

娘は、一人乗りのパックラフトを上手く操って、難なく突破。

しかし、私と妻が乗った2人乗りの方は、私の体重が重いせいもあって、瀬に乗り上げてしまいました(> <)

何とか脱出を試みたのですが、上手くいかず、妻が一旦下りた次の瞬間、私だけが乗ったパックラフトが流され、妻は置いてけぼりに(苦笑)。

その後、妻も瀬を軽く流されて、パックラフトへ流れ着きました。ライフジャケットは着ていましたので、軽い打撲程度で済みましたが、あぶないところでした。

流された場所付近。川岸から見ると、そうでもないように見えるが、一旦流されてしまうと踏ん張れない。


ゴールの第1三島沈下橋。

さて、這う這うの体で瀬を抜け出してゴールに着いた私たちに、娘は一言。

「遅い―」

娘は、ホワイトウォーターの流れに上手く乗って早々にゴールしていたので、暇を持て余していました。うーん、ろくに教えたこと無いんですが、カヤックの才能は私よりありそうです(苦笑)。


第一沈下橋の下から上陸した私は、キャンプ場へ車を取りに戻り、2人とパックラフトを乗せてサイトに帰還。この時点で午後1時を回っていましたので、急いでシャワーを浴びて着替えたら、お昼ご飯を食べに「道の駅とおわ」へ。


お目当ては、高知県産天然うな重。

この日は、130g程の鰻が入っているとのことで、3人前をオーダー。


待つこと、20分程度で、うな重がやってきました。

小ぶりということもあって、2匹乗っています。

味はというと、しっかり鰻の味がして美味!

流石に、脂の乗りは大きな養殖鰻には敵いませんが、ぷりぷりの食感がタマリマセン。味も、川魚特有の臭みがなく、美味しく焼き上げられていました。


私は、鰻で満足したのですが、娘はスイーツが気になると、同じ道の駅内にある「shimantoおちゃくりcafe」へ。

土日祝だけの 1 日限定10食の「しぼりたて地栗もんぶらんプルミエ」を所望。

値段は、ドリンクセットで2,000円ですが・・・親バカな妻は「限定あって良かったねー」とニコニコ(苦笑)。

味は、本当に栗の味がそのまま生かされており、栗の香りと甘味を堪能できる逸品!!

値段だけの価値は十分ありました。


さて、娘が地栗もんぶらんに舌鼓を打っている間、少し目の前の四万十川を観察していたのですが、ホワイトウォーターが点々。

最初は、ここをスタート地点に選んでいたのですが、心底選ばなくて良かったと思いました


その後は、折角なので、当初計画していたカヌー館のあたりまでドライブすることに。四万十川は、川の流れが結構急な所が多く、ラフティングポイントが多数ありました。


また、写真は撮れませんでしたが、長生沈下橋付近は、川幅が広く、多くの人が川遊びをしていました。この辺りからカヌー館へかけてなら、川幅も広く、安全にパックラフトができるので、次回は検討してみたいです。

カヌー館は、西土佐大橋を渡って右手の道路沿いにあります。

下の写真は、カヌー館横から四万十川を除いた風景ですが、付属のキャンプ場は写真の更に左側に進んだ所にあります。ここから長生沈下橋のある長生キャンプ場までは、道路上は約3.6kmなので、ダウンリバーを楽しむのにも丁度良さそうです。


さて、四万十ドライブを楽しんだ後は、近くのスーパーで氷やドリンクを買い足した後、一旦キャンプ場に戻り、近くの温泉へ。「清流四万十の里 十和温泉」は、湯舟が1つのこじんまりした温泉ですが、泉質は中々のもので、お肌がツルツルになります。前日は、キャンプ場のシャワーのみでしたから、ゆっくり使って体の疲れを癒しました。

温泉で生き返った後は、キャンプ場に戻ってビールを一杯・・・と思ったら。

テーブルの上の、キャンドルが溶けていました!!

どうやら、昼間の直射日光でテーブルが熱くなり、その熱で溶けてしまったようです。

ビックリしました~。


さて、そんなトラブルにもめげず(?)、ディナータイムです。

今日のメニューは、娘の大好物「焼鳥」。

昨日スーパーで買った若鳥と、親鶏の2種類に串を打っていきます。スーパーで親鳥が売っているのを見て、思わず手が出ました。去年キャンプ旅行に行った九州でも、親鳥がよく売られていましたが、高知も親鶏を食べる習慣があるんですね。親鳥は、コリコリして味も濃くて美味しいんですよ~。何故、東京や大阪のスーパーで売らないのか不思議です。

串打ちをしつつ、炭火で焼いていきます。イヤー、これぞキャンプの醍醐味ですよね!

焼肉も良いですが、炭火で焼いた焼鳥はやっぱり(゚д゚)ウマー

娘も、「好きこそものの上手慣れ」とばかりに、焼鳥を焼いていきます。

焼き鳥の他には、ししとうや、久礼大正町市場で買った「くれ天」も一緒に炭火で焼きます。

くれ天は、所謂じゃこ天の一種ですが、骨が少なく食べやすかったです。じゃこ天が苦手な娘も、これなら美味しいと食べていたので、くれ天おススメです。


〆は、焼鳥の缶詰を使った親子丼。

これに、焼鳥を合わせると、W親子丼で更に(゚д゚)ウマー


お腹いっぱいになったら、星を見ながらチビチビ。

三島キャンプ場は、周囲が四万十川に囲まれた中州のような地形なので、周りに街灯が全くありません。そのため、星を見るには抜群の環境です。

これほど星が見えるキャンプ場は、全国でもそれ程多く無いので、星を見るだけでもおすすめです。

唯一の欠点は、場内のバンガローの門灯が明るすぎて、角度によっては星空観察を邪魔することでしょうか。シェードを付けて光を下に向けるなど工夫をしてもらえると助かります。


さて、これで3日間のキャンプは終了。

明日は道後温泉です。



プライバシーポリシー及び免責事項

QooQ