武井バーナーが大炎上したので修理した話

2024年5月1日

DIY ストーブ バーナー

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 先日、修理したペトロマックスHK500をキャンプで点灯、無事使えたのでヤレヤレと思ったのも束の間、今度は、武井バーナーが大炎上!!

黒焦げの武井君。


一難去ってまた一難とは、このことかー (;´Д`)

ということで、今度は武井バーナーの修理を行うハメに。


パープルストーブ301A

私の使っている武井バーナーは、301Aです。

武井バーナーは、コンパクトなのに高火力で、夏場なら1リットルの水を2分で沸かせる、とても優秀なバーナーです。その高火力を利用してストーブとして使えるようにしてあるのが、パープルストーブ301Aです。

バーナーの上に取り付けるヒーターには、2重コイルが仕込まれており、耐熱ガラスのホヤがランタンのようで、デザイン的にも優れた一品です。

これ1台で、3~4人対応の中型ツールームまで対応可能ですから、ソロだけでなくファミリーキャンプでも使えます。ということで、私も、オガワのファシルやテンマクデザインのサーカスなどと組み合わせて使っています。


大炎上の顛末

大炎上の顛末を改めて思い出すと、以下の通りです。

今回のキャンプは、2泊3日で山梨県身延町から静岡県富士市へ行きました。1泊目は、映画ゆるキャン△で聖地にもなった「みのぶ自然の里キャンプ場」。

鉄のドームが印象的なキャンプサイト。

この日は、夜が寒かったので武井バーナーを使用したのですが、全く問題無く快調でした。


2日目は、中部横断自動車道を通って富士市方面へ向かい、「富士見の丘オートキャンプ場」で1泊。この日は、終日曇っていましたが、暖かかったので武井バーナーの出番は無し。


3日目の早朝は、富士山が見える程に天気が回復。そのためか、寒い朝でした。

そこで、武井バーナーが登場。プレヒートを入念に行い、点火は上手くいったのですが、暫くしてバーナー全体が大炎上!!

流石に、写真を撮る余裕はありませんでしたが(苦笑)、落ち着いてバルブを閉じるも炎上は止まらず。

スパッタシートをかぶせて消火することも考えたのですが、爆発(!?)するほどでは無いだろうと思い、見守ること1分程度で無事火が消えました。

消火後、冷えるまで暫く放置し、改めて観察したところ、タンク周りが灯油まみれになっていました。

とりあえずは帰宅してからと思い、タンク圧を抜いて収納。無事(?)持って帰ってきた次第です。


原因は燃料漏れ


さて、丸焦げになった武井君。先ずはヒーターを取り外します。

改めて状態を確認すると、余熱皿から上が特に煤だらけになっていました。余熱皿には灯油が残っており、どうやらここから燃料が漏れた模様。

武井バーナーは、この余熱皿の部分から上がバーナー本体になっており、バーナー本体とタンク上部のパイプで余熱皿を挟み込む形状になっています。そのため、ここが緩むと、バーナー側のバルブを閉じていても燃料が漏れるのです。


ということで、一旦分解。

バーナー本体との継ぎ目部分には、アルミ製のパッキンが入っているのですが、どうやらこの隙間から漏れたようです。

実は、以前にも分解清掃したことがあるのですが、このアルミパッキンは締め込むことで強引に変形させて隙間を埋める構造になっています。そのため、以前分解した後に僅かな隙間ができていたようです。鉛パッキンなら締め直しても変形して隙間を埋めてくれるのですが、アルミはそこまで変形しないため、タンク上部のパイプと余熱皿を挟み込んでいる部分に、僅かな隙間ができていた可能性があります。それが、使っているうちに隙間が大きくなり、今回の燃料漏れに繋がったのだと思います。

タンクに取り付けられているパイプ。

パイプ上部に余熱皿を置いて、アルミパッキンを挟んでバーナー部をねじ込む。高精度で加工されているからこそ可能な武井バーナー独特の構造。

結果から言えば、増し締めするだけで良かったかもしれませんが、アルミパッキンの予備が無いので、とりあえず上下を反対にして締め直しました。


その後、風防をかぶせ、バルブハンドルを差し込む穴の位置まで更に締め込んで組み立て完了。


あとは、汚れたパーツを拭いて、タンクもピカールで磨いてピカピカに。

ヒーターは、分解するのが面倒なので、ホヤの外側だけ拭いて終了。


点火テスト

修理が完了したので、テストです。

先ずは、加圧して漏れが無いか確認。

過圧後、暫く放置しても、余熱皿周りに燃料漏れはありませんでした。

よし。


続いて、点火試験。

十分にプレヒートして、点火。

一発で綺麗なブルーの炎が、いい音をさせながら燃えています。


ここまで来れば、あとはヒーターを装着して暫く様子を見ます。

武井バーナーは、非常に高火力なため、ヒーター部分が煤で真っ黒になっても、そのまま運転することで焼き切ることができます。

今回も、1時間ほど全開で焚くことで焼き切ることに成功。


これで、今回の修理は終了。季節的に、もう使う機会は無いでしょうから、来シーズンまで暫しの休息です。

次回もよろしくな!

相棒!!



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