4月になると、キャンプの季節が来たと感じる人も多いんじゃないでしょうか。年中キャンプをしている我が家でも、春になると本格シーズン到来という気がします。
その雰囲気に拍車をかけてくれるのが、毎年3月下旬に行われる数々のイベント。中でも、アウトドアデイジャパンは最大級のイベントです。
今年も、アウトドアデイジャパン東京に行ってきましたので、そこで気になったアレコレをお届けしたいと思います。
アウトドアデイジャパン東京2024
アウトドアデイジャパンは、キャンプ・アウトドアに関連した企業やショップが集まる、国内最大級のアウトドアイベントです。
こいしゆうか氏のトークショウ(ルノーブースにて) |
会場では、キャンプコーディネーターのこいしゆうかさんのトークショウや、チャリティーオークションなど、様々なイベントが開催されていました。
メジャーブランドからはあのウワサのテントがお披露目!
では、メジャーブランドから見ていきましょう。
先ずはコールマン。
タフ2ルームDX3025に始まり、コールマンの製品が展示されていました。
私が気になったのが、「第1回チキチキ湯沸かし選手権」。
ツーバーナー413Hやスポーツスターなどの各種バーナーでお湯を沸かして、その順位をあてるというもの。413Hを3台(1台はパーツ取り用の予備)持っている私としては、あてる自信満々だったのですが、時間が合わず断念(笑)。
オガワからは、今年の新作ソレストを始め、グロッケやツインクレスタなど、定番が展示されていました。
その他、アパレルや小物類の販売もあったのですが、見逃していたのが、イベントで配っていたチラシをグランドロッジに持っていって3000円以上買うと、先着でウッドカップがプレゼントされるというキャンペーン。折角行ったのに、チラシを貰わなかった私(T_T)。
ロゴスのコーナーもかなりのスペースが取られていて、充実していました。
ロゴスは関西を中心にショップ展開しているため、関東では見る機会が少ないため、こういったイベントは貴重な機会になります。
私が見たかったのが、今年の新作、プレミアム エーコン PANEL X DOME L。
そして、来場の皆さんが注目していたのが、スノーピークのリゲルPro.ストーブプラス。
お値段150万のテントとあって、皆さん興味津々の様子でした。
DODからは、テントの展示もありましたが、様々グッズが販売されていました。テント内が、即席のショップになっており、多くのお客さんが入っていました。
鹿番長ことキャプテンスタッグも、多くのお客さんが訪れていました。
毎年、グッズ販売に力を入れていることもあり、所狭しとキャンプギアが並んでいます。
それにしても、鹿番長も随分オシャレなギアを販売するようになったものです。コーヒー関連を中心に、かなり映えるアイテムが販売されていました。
最大級のスペースを確保していたのが、ノースフェース。テントの展示から、物販まで、かなり広くとっていましたので、買い物も落ち着いてできる感じでした。
対称的なのが、チャムスでしょうか。物販などは無く、カタログとステッカーを配布しているだけでしたが、それでも多くの人だかりだったのは、やっぱりブービーバードの力でしょうか(笑)。
そして、会場で一際目立っていたのが、L.L.ビーン。
ビーンブーツを忠実に再現したクルマがスゴイ!!
そして、ブースでは、「ブーツ投げ」を開催。的というか穴にブーツを投げ込むことができれば粗品をプレゼントしていました。
中堅ブランドから新規参入まで、ユニークな製品が目白押し!!
さて、ここからは、中堅ブランドを中心に見ていきます。
トップバッターは、ゆる△キャンでもお馴染み、笑’s。
爆発的ヒットとなったB6君を2台繋げた形状のコンパクト焚き火グリル『B-Ⅵ-DUO』。
こちらは、ロースタイルテーブル『M.L.T.』。
菱形状のパンチング加工を施すことで、軽量化されています。素材は、ステンレス製とチタン製の2種類。
そして、オープンタイプの焚火台、直火風焚き火台『O.F-style』。
こちらも、ステンレスとチタンの2種類がラインアップされています。
笑’sは、宣伝がヘタなため売り上げが伸び悩んでいる(社長談)のだとか。笑’sファンとしては頑張ってほしいです。
この写真を見てピンと来る人は、相当のキャンプ通です。
SOTOが、去年満を持して発売したソロ用テントホルス。
最近は、バーナーメーカーから飛び出して、様々なアウトドアグッズを展開していますが、今年の新作は、原点であるバーナーです。
超小型バーナー、レギュレーターストーブTriTrail(ST-350)。
何と言っても折り畳めば、手のひらに収まるサイズ。このサイズ感でも、2,200Kcal/hと大パワーを実現。流石はSOTOです。
ベルモントも、今やアウトドアブランドとしてしっかり認知されたようで、この人だかり。
2019年に焚火台TABIのプロトタイプを見た時は、すごいメーカーが出てきたなと思っていたのですが、あれから5年で、押しも押されぬアウトドアメーカーに育ちました。
フォールディンググリルHIGATAMIが値引きで売られていましたが、嫁からにらまれてしまいました(苦笑)
NANGAからも色々出ていましたが、やっぱりシュラフが人気。
オーロラライト600DX~900DXまで各種が勢揃い。しかも、イベント価格ということでかなり割安で販売されていました。私も、娘用に追加で一つと思ったのですが、嫁が横から、「あの子はコールマンのシュラフ2枚重ねで寝とるからいらんで」と言われ、買うのをやめました(苦笑)。
アウトドア系量販店のスポーツオーソリティが展開するオリジナルブランド「タラスブルバ」。旧アシックス時代を知る私としては、常に気になるブランドです。
今年は、ロッジ型テントを展示していました。
うーん。アポロンライクなテントやグランドロッジタイプのテントなど、オガワっぽいなー(苦笑)。
こちらも、オンライン専門のアウトドアショップ「ナチュラム」のプライベートブランド「ハイランダー」。
大型のドームシェルター「オールドベス」とテーブル類を中心に展示していましたが、物販が無いせいか、今一つ盛り上がりに欠けていました。
焚火台のマクライトで有名になったTOKYO CRAFTSも、焚火台からテントまで各種出品。
焚火台を中心に、鉄製ギアを多く手掛けているONOEですが、今回は、ブリキのバケツを大量に販売していました。
ONOEブランドを展開する尾上製作所は、元々は兵庫県の金属加工メーカーで、ブリキのバケツなどを製造していました。なので、今回の展示販売は、原点回帰です。
私は、今でもONOEの焚火台やメタルラックを使っているので、まだまだ頑張って欲しいメーカーでもあります。
こちらは、コロナのブース。
トヨトミストーブに負けじと、アウトドア向けストーブを展開しています。
この季節ですが、結構売れているみたいでした。
新規参入という訳ではありませんが、イワタニなどは、去年あたりからFORE WINDSというブランドを新たに立ち上げ、積極的にアウトドア向け製品を展開しています。
値引き販売もあり、人だかりができていました。
こちらは、蚊取り線香のキンチョー。
以前、ポータブル蚊よけ器のカトリスがヒットしましたが、そのアウトドア版canoxが出ていました。何でも、braaaという東京で2021年に誕生したライフスタイルブランドとコラボした商品らしいです。
その繋がりか、マルチグリドルも販売されていました。
キンチョーも、本格的にアウトドアに進出するみたいです(笑)。
その他、レザーマンのブースでは、展示とオンライン購入のクーポン券を配っていた他、訳アリ品を2~3割引きで販売していました。SIGNALがチョット欲しかったのですが・・・。
クルマギアからキャンプ場紹介まで
アウトドアデイジャパンには、スバルや三菱といった自動車メーカーも多数参加しています。
そんな中で特に目立ったのが、三菱自動車。
消防車?
いえいえ、コレ、急坂のデモカーで、最大傾斜45°!!
この急な坂を、デリカが・・・
おおおおお!
アングルを変えて観ると・・・
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
こちらは、「ホンダマリン」のブース。本田真凛じゃないよ!!
本田技研工業の船外機メーカーが「ホンダマリン」なのです。
ルーフテントも複数展示されていました。
アメリカやオーストラリアでは、通常のテントよりルーフテントが好まれる傾向にあります。設営の手間がなく、簡単に使えるのが良いということで、合理性を優先するアメリカ人らしいスタイルです。
ルーフテントは、保冷庫で有名なドメティックのブースにも。最近は、エアー式シェルターも手掛けているそうで、一層アウトドアに力が入っています。
保冷庫の代表的なメーカーDOMETIC。 写真左が、カセットボンベが使える冷蔵庫、右がポータブルバッテリー向け冷蔵・冷凍庫。 |
彼らは、移動しながら、ハンティングをするのが目的ですから、こういうスタイルになるのでしょうね。ギア漬けの日本のキャンプとは、大きく視点が異なるのを感じます。
こちらは、最近の流行のe-BIKE。日本市場だと、アシスト制限やスピード制限がありますが、それでも電動アシスト付き自電車はラクですから、自転車とバイクの間を埋めるキーデバイスになるでしょう。
e-バイクとは言え、シマノの7段変速ギアが組み込まれた本格派。
私も大いに興味があるのですが、運動不足の私がこれに乗ったら終わりだと思うので・・・(苦笑)
その他、キャンプ場からの出店もあり、山梨県を中心とするPICAや、平湯キャンプ場がブースを並べていました。
平湯キャンプ場は、5年ぐらい前に行ったことがありますが、広い露天風呂で有名な平湯温泉が徒歩圏内で、上高地の玄関先でもあり、観光も含めたアクティビティが豊富な立地のキャンプ場です。スタッフの方とお話をして、また行きたいと思いました。
刃物が目立ったガレージブランドイロイロ
この手のイベントは、様々なガレージブランドがチェックできるのも大きなポイント。今回は、特に燕三条から多くのメーカーが参加しており、まるで刃物市の様相を呈していました。
BE-PALでも取り扱っているBABACHO。
他にも、多くの金属加工メーカーが参戦。
こちらは、高知県の土佐打刃物「勝秀鍛冶屋」。
色んなお店でお話を聞いてみると、話題は鋼材の話に。日本の伝統刃物鋼材にとってこれまで欠かせない役割を担ってきたのが、日立金属のヤスキハガネ。中でも、白紙鋼と青紙鋼という炭素鋼は、高級和包丁から鉈まで、各種刃物に使われてきました。しかし、現在はヤスキハガネの供給が停止しており、白紙・青紙と同様の成分の鋼材が愛知製鋼などから供給されているそうです。そういった背景もあり、鋼材の値段が年々上昇しているそうです。
マスコミは、インバウンド需要もあるため、日本の刃物は世界最高みたいなことを言っていますが、刃物業界を知らない全く無責任な報道と言わざるを得ません。かつては安価で優秀な鋼材が手に入りましたが、供給元の製鉄業が斜陽となっており、鍛冶屋ですら良質な鋼材が入手しにくくなっているというのは、かなり危機的な状況です。更に言えば、最新の粉末冶金工などは、アメリカのクルーシブマテリアルを代表とする、世界各国の特殊鋼メーカーから水を開けられ、研究開発面でも後塵を拝しています。
最早、日本の刃物業界は追い詰められていると言っても過言では無く、世界最高峰などと呑気に言っている場合では無いのですが・・・。
銀紙の和包丁から、青紙のナイフまで使っている私としては、憂いが止まりません。
アイデアたっぷりの製品を、毎年リリースして、キャンパーの目を楽しませてくれています。
こちらは、新進気鋭のブランド9w.(クオウ)。
モジュラーグリルプレートという斬新なアイデアで、様々なスタイルでグリルを楽しめるようになっています。
その中心となるのが、ステンレスでアルミを挟み込んだ厚さ5mmのクラッド鋼製の鉄板。
ステンレスは強度には優れますが、熱伝導率が悪いため、焼きムラを起こしやすいという欠点があります。それを補うために、熱伝導性の高いアルミを間に挟み込むことで、熱伝導と強度を両立。更に厚さ5mmとすることで、蓄熱性も高められており、特に肉を焼くのに理想的なグリルプレートに仕上げられています。
芯材にアルミが使われているので、5mm厚の鉄板に比べれば軽いというのも利点で、更には表面はステンレスのためシーズニングも不要と、アウトドア向けの合理的な設計となっています。
その他、キッチングッズからアイデアグッズまで一気にご紹介
その他、会場で見かけたアレコレを一気にご紹介。
段差があっても、高さを調整して固定できる固定ストッパー。Makuakeで先行販売中とのこと。
さて、まだまだ紹介しきれない商品やブランドがいっぱいありましたが、とにかく楽しめたイベントでした。
個人的に思ったことですが、アウトドアデイズジャパンが、展示・プロモーションメインのイベントから、物販に軸足を移しつつあるように感じました。
勿論、これまでもキャプテンスタッグなどが、精力的に販売していましたが、今年は、イワタニやオガワなど、大手でも物販が目立ちました。
物販専門で言えば、ビブラントのような専門店から、トレジャーファクトリーまで、売り手が目立ちましたし、ペトロマックスを扱うスター商事も、販売に力を入れていたように思います。
中でも、看板商品とも言えるHK500が驚きの値段で売られていました。キズモノではありますが、SNSにはアップしないでと店頭に掛かれるぐらいの値段でしたので、私も思わず買いたくなったくらいです。
既に、金のHK500を持っているので、銀も追加して、「あなたの落としたランタンは金のランタンですか?それとも銀のランタンですか?」ごっこをやりたかったのですが・・・(苦笑)。
まあ、来年また機会があれば、嫁の目を盗んで買ってみようかなと。