皆さんの、キャンプでの拘りは何でしょうか?
ランタンやチェアなど、色々ありますが、私が最も拘っているのは、睡眠です。
我が家は、年中キャンプしますし、長期のキャンプ旅行にもよく行くので、睡眠の質はとても重要です。睡眠不足だと、遊びや観光に響きますし、車の運転をする私にとっては、命に関わることですからシャレになりません。
ということで、マットやシュラフなど、睡眠環境には特に拘っています。そんな私が、今回購入したのが、NANGAのオーロラライト900DXです。
実は、私はオーロラライト600DXを5年ほど愛用しています。これで、最低気温マイナス20℃の旭川でキャンプしましたから、真冬でも充分な威力を発揮してくれることは確認済みです。ちなみに、この時の外気温は最低マイナス20.2℃でしたが、石油ストーブを終日焚いていたので幕内の最低気温は5.4℃でした。
これ程極端な例でなくても、真冬の本栖湖でマイナス5℃程度であれば、オーロラライト600DXだけで充分寝られます。個人差もあるため、一概には言えませんが、私の感覚としては、気温が0℃を下回らなければ、オーロラライト600DXは暑いです。
さて、今回オーロラライト900DXを購入した理由は、娘が大きくなったからです(笑)。
これまで、娘と妻は、コールマンのアドベンチャースリーピングバッグC0を連結して、その中で更に春秋用シュラフに入って寝ていました。
2人で寝ると、お互いの熱で温めあう形になるため、こんな装備でも充分でした。しかし、娘が大きくなってしまったため、大人2人で寝るには狭くなってしまったのです。
そこで、今回、新たにシュラフを買い足すことにしたのですが、問題は対応温度を何度に設定するかです。
我が家がよく行く雪中キャンプ地は、福島県(猪苗代湖モビレージ)、群馬県(北軽井沢outsideBASE)の他、長野県北部が中心となります。過去のキャンプでは、猪苗代湖で最低気温マイナス10℃、北軽井沢でマイナス15℃を記録していますから、舐めてかかると北海道並みにヤバい地域です(苦笑)。
我が家のキャンプスタイルは、雪中キャンプはお座敷スタイルとなりますが、薪ストーブ+石油ストーブを使うため、外気温ほどテント内は下がりません。とは言え、寝ている時はかなりの寒さになるので、快適に寝るにはそれなりの対策が必要となります。
そこで、NANGAのサイトでオーロラライトの各スペックを確認した所、下記の通りでした。
600DX:快適使用温度-4℃/下限温度-11℃
750DX:快適使用温度-8℃/下限温度-16℃
900DX:快適使用温度-10℃/下限温度-19℃
600SPDX:下限温度-18℃
750SPDX:下限温度-22℃
900SPDX:下限温度-27℃
ナンガのモデル番号は、使用されているダウン量(g)を表しています。ですから、600DXなら600g、900DXなら900gのダウンが使われています。
また、DXシリーズは760FP(フィルパワー)のスペイン産ダックダウン、SPDXシリーズは860FPのポーランド産グースダウンを使用しています。FPとは重さが同じ場合のかさ高さを表しています。簡単に言えば数字が大きい程、より膨らむということで、断熱性が高まります。
値段で言うと、DXとSPDXでは倍近く違いますので、我が家としては山岳用途と違って軽量性をそこまで求めないキャンプですから、DXを選択することになります。
私は、過去の経験から600DXでも殆ど寒さを感じることなく、状況によっては膝周辺に寒さを感じる程度ですから、それを基準に考えることになります。一般的には女性の方が寒さを感じやすく、ご多分に漏れず妻も寒さに弱いため、多少オーバースペックの方が良いだろうということで900DXを選択することにしました。
ということで我が家にやってきたオーロラライト900DX。
購入したのは、身長165cmまで対応のショート。妻の身長は150cmちょっとですから、ショートが丁度良い大きさになります。
600DXと比べると少し小さく見えますが、600DXは私が使い込んで多少へたっているせいでしょう(苦笑)。
左が900DX、右が600DX |
パッキング時の大きさは、600DXと比べると太さはあまり変わりませんが、長さが少し長くなっています。
入って寝てみると・・・
とてもあったかいそうです(笑)。
暫くすると、いびきをかいて寝ていました(苦笑)
さて、早速スペック通りか試そうということで、長野県白馬村にある「アウトドアベース白馬」へ。当日は、周囲は既に雪で覆われており、滞在期間中の3日間で更に30cm以上雪が降りました。
このキャンプ場は、冬場は1組限定のため、貸し切り状態で使えるのが魅力。ですから雪遊びをするのにはもってこいのキャンプ場です。
サイトは、入場して直ぐのスペースが除雪されており、テントも張りやすいです。
サイト奥には、トイレ・シャワー・炊事場がり、水はお湯もでるのでとても快適。そして、この景色が独り占めできるというなんとも贅沢なキャンプが楽しめます。
私たちが行った時の気温は、初日こそ10℃ほどありましたが、夜から雪が降り積もり、その後は、最高でも2.8℃、最低はマイナス5.8℃と、パウダースノーが楽しめる絶好の気候条件でした。
一晩で車が埋まってしまう程の積雪。 毎朝、雪下ろしから始まるという嬉しい悲鳴(苦笑)。 |
さて、肝心のオーロラライト900DXの話ですが、2日間使った妻によると、全く寒さを感じずとても快適だったそうです。
フロアには厚手の銀マットを敷き詰めた上にテントマット、厚手のラグを重ね、更にコールマンのインフレーターマットハイピークを敷いていましたから、雪上とは言え冷たさは全く感じません。
更に、薪ストーブ+石油ストーブで暖を取っているため、テント内は軽く20℃を超えます。我が家は、寝る時も、石油ストーブを焚きっぱなし(※)にするので、深夜でも10℃前後でしたから、極寒とは程遠い環境であったことは事実です。
(※:勿論、換気を十分に行い、一酸化炭素メーターも完備しています)
まあ、そんな環境下ですから、900DXじゃなくても問題無い訳で、テストとしては中途半端な結果になってしまいましたが、雪中キャンプでも快適に寝られるというのは良い事です(笑)。
さて、妻は快適に寝ていた訳ですが、娘はというと、コールマンの寝袋2人分を独り占めにして寝ていたので、こちらも快適に眠れたようでした(苦笑)