あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年1発目のネタは、去年に引き続き、チタンネタです(笑)。
ベルモントの焚火台「TABI」でも書いた通り、チタンはアルミの約10倍もする高価な素材です。
高価ではありますが、錆びない、軽い、熱に強い、固い、という金属としては理想の素材です。そのため、航空機のエンジンから登山用品まで、様々な製品で使用されています。特に、軍需用途では、サンダーボルトII(A-10)という攻撃機のコックピット周りの防弾装甲に用いられており、重さはなんと408kg!
さて、そんな高価なチタンですから、チタンを使った製品は高いのが普通なのですが・・・
ダイソーのチタン製折り畳みスプーンとフォーク。
価格は、いずれも330円(税込み)!!
既に購入された方も多いとは思いますが、価格破壊っぷりがハンパないです(^ ^)
ダイソーからは、これまで、プラスチック製の「折りたたみスプーン&フォーク」が110円で販売されていました。
こちらも充分安価で使える製品でしたが、今回はチタンですから、物が違います。
キャンプシーン、特にソロキャンプでは、この手のカトラリーは調理から食事時まで利用しますから、耐熱性に富んだ金属の方が向いています。金属としては、アルミは耐食性の面で問題がある(アルカリ性に弱い)ので、ステンレスかチタンがベターとなります。特に、アウトドアでも軽量化に比重が置かれている登山用途では、チタン製品が好まれており、この手の折りたたみ式カトラリーは、長年チタンが使われてきました。
代表的な製品が、ユニフレームのFDスプーンとフォークです。
価格は何れも880円。
私も長年愛用していますが、軽量で使いやすくとても重宝しています。
ここからは、ダイソーのチタン製折り畳みスプーンとフォークについて、ユニフレームとの比較も交えて見ていきます。
ダイソーのチタン製スプーンとフォークは、作りも良く、とても使いやすい製品に仕上がっています。
素材の厚みは、約1mm。
ユニフレームが約1.2mmですから、それよりは薄いですが、実用上は遜色ありません。
重量は、スプーンが19g、フォークが15gです。
ユニフレームが、スプーンが20g、フォークが16gですから、何れも1g軽量ということになります。
たった1gですが、持った感じは明らかにダイソーの方が軽いです。
形状としては、スプーン・フォーク共にややストレートになっています。
左がダイソー、右がユニフレーム。 |
左がダイソー、右がユニフレーム。 |
あと、ユニフレームに比べて、ステンレス製の柄の長さが5mmほど短いです。
左がダイソー、右がユニフレーム。 |
左がダイソー、右がユニフレーム。 |
使用感としては、殆ど差を感じることは無く、問題無く使えます。
構造面では、折り畳み式の柄の留め部分がリベットになっています。
また、細かい点ですが、ストッパーの形状も、中央部が六角形に近い形になっており、より複雑な形状になっています。
これらについては、以前から発売されていたプラスチック製のものや、ユニフレームと比べても、手の込んだ作りになっています。
プラスチック製の物は、柄を固定する部分が丸ではなく溝のような形状だったため、特に畳む時にワンタッチで畳めず、柄が外れてしまったりしていたのですが、今回のチタン製は、ユニフレームと同様丸型になっているため、折り畳みの動作もスムーズです。
素材はチタンで、構造的にも凝った造りになっているのに、これで330円なのですから驚きです。
把手が取れないので、本体のみの重量が分からないのですが、ユニフレームの把手が7gなので、仮に同じ重さだとすると、本体重量は、スプーンが12g、フォークが8gとなります。
チタンのグラム当たりの単価に換算すると、27.5円と41.25円、ユニフレームが67.7円と97.7円に相当しますから、この金額で元が取れるのか心配になります(笑)。
折り畳んだサイズも、殆どユニフレームと変わりません。
そのため、ユニフレームのカラカトケースが使えます。
税込み440円と、スプーン本体より高いですが(苦笑)。
スプーンやフォークは、オートキャンプなら家庭用のステンレス製の物を使っている方も多いかと思います。私も、普段のファミリーキャンプでは、ステンレス製の物を使っています。
一方、ソロキャンプでは、使用するギアも色々と凝ったものを使いがちです。特に、バックパック一つで行くようなUL系(ウルトラライト系)を目指すのであれば、こういった軽量ギアは欲しくなります。
ダイソーのチタン製スプーンとフォークは、値段が安いだけでなく、ユニフレームと比較して遜色ないので、所有欲の面でも大いに満たしてくれます。
こうなると、次はチタン製シェラカップかな~