九州キャンプ旅行記 7日目(桜島~指宿)

2023年10月9日

キャンプリポート

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2023年8月13日(日)


キャンプ旅行7日目。

昨日は、色々ありましたが、地鶏と地魚に舌鼓をうち、ホテルで爆睡。

今日は、桜島を巡り、鹿児島市経由で指宿を目指します。鹿屋から桜島を一周し、霧島市経由で鹿児島へ向かうルートを通ると約180km。これは、昨日の日南から佐多岬経由で鹿屋までのルートの約200kmに匹敵します。



それに、指宿はキャンプ泊ですから、遅くとも夕方までには到着したいところです。


さて、この日は鹿屋航空基地資料館からスタート。

鹿屋航空基地資料館の敷地内の道路。奥には海上自衛隊鹿屋航空基地がある。

鹿屋航空基地は、旧帝国海軍鹿屋航空基地に端を発し、現在は海上自衛隊の基地となっています。資料館はその敷地内にあり、旧帝国海軍時代から現代までの資料が体系的に見られる貴重な資料館です(しかも無料!)。

私としては、日本の誇る傑作機、「二式飛行艇(二式大艇)」を観たかったので、駐車場に車を停めるなり一目散(笑)。

でかい!

太平洋戦争当時の飛行艇としては、世界最高の傑作機と言われています。

翼のつけ根に設置された防空窓と銃架。

機首に設けられた銃座。

尾翼部にも銃座が設けられており、重武装を誇った。


二式大艇は、20mm機銃を5門装備し、防弾装甲や防弾燃料タンクなど防御面も充実していたことから、「空の戦艦」との異名をとるほどでした。防弾装備が無く、1発で炎上することから一式ライターという異名を授かった「一式陸攻」が、同じ海軍機と言うのは皮肉な話です。

鹿屋の二式大艇は、戦後米軍に接収され、永らく米国で保管されていましたが、1979年に日本に引き渡され、東京の「船の科学館」にて展示されていたものが、2004年に移設されました。


鹿屋航空基地資料館には、戦後に二式大艇の技術を継承して造られた、US-1Aも展示されています。

流石に、現役機のUS-2は展示されていませんが、航空祭などで観られるので、ご興味のある方は一度ご覧ください。



写真は、RedBullエアレース千葉2019にて、展示飛行を行ったUS-2(筆者撮影)。
この時は、飛行から着水・離水を行った。飛行艇好きにはタマラナイ瞬間。


さて、館内には、定番の零戦が展示されています。


鹿屋航空基地は、沖縄が近いという事もあり、特攻隊の基地としても使用されており、神雷桜花特別攻撃隊など、多くの特攻隊が飛び立った基地です。

特攻隊の基地としては、陸軍の知覧が有名ですが、特攻による戦没者は、知覧が439名に対し、鹿屋は908名と2倍以上となっています。これは、陸軍の航空機は航続距離が短い機種が多く、特に空母を主力とする艦隊への特攻には向かなかったことが挙げられます。一方、海軍は、零戦を始め航続距離の長い戦闘機が多く、更には特攻専用機の桜花を開発・配備するなど、より凄惨な戦略を採ったため、被害が拡大しました。

入口には、終戦日が近いということもあり、この日に鹿屋基地から出撃した特攻隊員の名簿が置いてありました。戦死・未帰還の文字を見ると、あと2日で終戦を迎えることを知らずに飛び立っていった隊員たちの事が偲ばれ、何とも言えない気持ちになります。


尚、資料館には、海上自衛隊時代に入ってからの、様々な機材や、ヘリコプターなどの展示もあり、見ごたえ充分なのですが、先を急がないといけないので、足早に見学して終了。



鹿屋市を出て、錦江湾沿いに車で走ると、桜島が見えてきます。

のどかな田園風景と桜島が、とても美しいです。


さらに、間近で観るため、桜島の有村溶岩展望所へ。



錦江湾の眺めもなかなかの物。


展望所から更に西へ車を走らせると、桜島国際火山砂防センターがあり、その横には野尻川が流れています。

川と言っても、普段は水の流れが無く、石がゴロゴロ転がっており、火山島らしさを感じさせます。



さて、この辺で丁度お昼時になったので、道の駅 桜島火の島めぐみ館へ。

ここの食堂は、カンパチの刺身が名物なのですが・・・

私と娘は、黒豚ラーメン。

嫁は、桜島満足セット(ミニカンパチ丼、小みかんうどん)をチョイス。

黒豚ラーメンは、豚骨醤油系ですが比較的あっさり目で美味しかったです。チャーシューがもう少し大きければさらに満足できたのですが(苦笑)。

みかんうどんは、みかんの香りがほのかにする程度ですが、つるっとしててこちらも美味。


食後は、ぐるっと桜島を一周し、霧島市経由で鹿児島へと向かうつもりだったのですが、桜島港から鹿児島港へフェリーが出ていることを知り、急遽予定を変更することに。



調べてみると、フェリーを使うことで、大きくショートカットでき、旅程を1時間ほど短縮することが可能と判明。それに、フェリー好きの私としては、こんな機会ですから是非乗ってみたいと思い、乗船を即決。

ただ、このおかげで、予定していた黒神埋没鳥居を観に行けなくなってしまったことが唯一の心残りです。黒神埋没鳥居は、桜島の噴火で埋まってしまった神社の鳥居で、島のつけ根付近にあります。当初の計画では、島をぐるっと一周して見に行くつもりでしたが、半周でフェリーに乗ってしまったため、観に行けなくなってしまいました。


桜島フェリーは、桜島と鹿児島を15分で結ぶフェリーです。車で乗船する場合は、高速道路の料金所のようなゲートで料金を払い、そのまま乗船の列に並ぶだけです。


車のデッキは2段に分かれていますが、はしけも2段に分かれているため、スムーズに乗船が可能です。


※写真は、鹿児島港到着時のはしけです。


乗船後は、自動車に乗ったままでも良いのですが、私は下りて船内を見物。


徒歩での乗客もいますので、それなりに広い客室があります。



客室でゆっくり過ごすのも良いですが、やっぱりデッキからの見晴らしは、フェリーならではの楽しみです。



暫くすると、鹿児島港発のフェリーと行き交います。


その後、じきに鹿児島港へ。


もっと乗っていたい気もしますが、急いで車に戻ります。


鹿児島港には、13:15頃に到着。その後は、一路指宿へ。

この日のキャンプ地は、休暇村指宿が運営している「指宿エコキャンプ場」。ショートカットできたので、15時過ぎに到着できました。

そのため、設営時間にも余裕があり、今回のキャンプ旅行で初めてフルスペックでサイト作りができました。


フルスペックと言いながら、タープは張っていませんが(苦笑)。


サイトが完成したら、休暇村指宿の温泉へ。

指宿温泉と言えば、砂風呂です。

砂場に寝転がると、上から砂をドサドサかけてくれて、そのまま15分ほど蒸されます。

5分ほどすると、顔から汗が噴き出てきて、私は15分も耐えれませんでした(苦笑)

砂風呂を堪能した娘。砂場で遊んでいるようにしか見えないのは気のせいか・・・。

イイ感じで、デトックスした後は、温泉に浸かってゆっくり。


温泉ですっかり気持ちよくなった後は、ビールを一杯やって、晩御飯。

今晩のメインは、桜島手前の「道の駅たまみず はまびら」で買った豚肉。

桜島美湯豚(さくらじまびゆうとん)という、温泉水で育てたという豚で、道の駅内の「あっちゃんの店+プラス」で購入しました。

お腹空いたと言いながら、娘が生姜焼きを調理。

生姜焼きに添えるのは、ハンバーグ(レトルト)。

どちらも、めっちゃウマイ!!


こちらは、トンテキ。肉汁がタマリマセン。


捨てるのは勿体ないということで、溶き卵を投入!

豚油のオムレツが最高に(゚д゚)ウマー


ソーセージも肉汁タップリでデブー



〆は、素麺でさっぱり。

阿蘇と日南のキャンプは、手抜き料理だったので、その分、余計に美味しく感じたキャンプ料理でした。

この日は、今回のキャンプで唯一の快晴だったこともあり、満天の星空を眺めながらキャンプ気分を満喫。


いやー、やっぱりキャンプはええな~


つづく


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