2023年8月7日(月)
九州キャンプ旅行の始まりは、大阪からです。
お盆も兼ねて、大阪の実家に帰省し数日過ごした後、九州へ向かいます。
九州へは車で行っても良かったのですが、是非とも乗りたかったものがあります。
2023年1月に就航した「くれない」。さんふらわあシリーズ最新の船舶。 |
今年就航したばかりの、さんふらわあ「くれない」です。
大阪-別府航路に就航したくれないと姉妹船のむらさきは、日本初の天然ガス(LNG)を燃料とするフェリーです。
さんふらわ「あくれない」の船尾。 判りにくいが、甲板上にLNGのタンクがある。 |
くれないは、総トン数約17,300トン、全長199.9m、全幅28.0m、航海速力は22.5ノットで、旅客定員は716名です。北海道航路のさんふらわあふらのと比べると、大きさはほぼ一緒ですが、総トン数では3,480トン大きく、旅客定員も80名増えています。
さんふらわあくれないは、大阪南港から出航します。
ネット予約すると、出向前の15時頃にQRコードがメールで送られてくるので、あとはさんふらわあ第1ターミナルへ行くだけです。車の場合は、駐車スペースで車を停めると、乗船前に係員がQRコードのチェックに来るので、スマホの画面で見せれば乗船手続き終了。
さんふらわあ大分(別府)行き乗り場の駐車場。 中央に見えるのが、旧ワールドトレードセンターWTC(現、大阪府咲洲庁舎)。 さんふらわあのサービスカウンターはATC内にあり、徒歩の場合はそちらから乗船する。 |
乗船のQRコードは、部屋を開けるキーにもなっています。
ドアノブ上の読み取り機にQRコードをかざすと開錠される。 便利ではあるが、北海道航路などでは、乗船手続き時にカードキーが渡され、記念に持って帰ることができるので、それに比べると少し寂しい気もする。 |
とても便利なのですが、いちいちスマホでQR画面を表示するのは意外と面倒です。そこで役に立つのが、インフォメーションカウンターに置いてあるQR再発行(複製)機です。
スマホのQRコードをかざすと、QRが紙で印刷されます。これを使えば、人数分キーを複製できるので、より便利です。
私が予約したのは、デラックス洋室。
大きな窓がありますが、バルコニーはありません。北海道航路のさんふらわあで言えば、スーペリアオーシャンビュー(和洋室)に近いですが、ちょっと狭いです。
タオルなどのアメニティー以外には、ドリップコーヒー・紅茶・緑茶などの他、クッキーまで人数分用意されており、最早、旅館並みのサービスです。
勿論、バスとシャワーも完備。
個人的に一番うれしかったのが、給湯室に設置されていた製氷機。
部屋には、アイスペールもあるため、部屋でくつろぎながら一杯飲むのには最高の設備です(笑)。
さて、船内も一通りご紹介しましょう。
乗船して最初に目に入るのが、吹き抜けのアトリウム。
最早、このクラスのフェリーには、必須の装備となりつつあります。
くれないのアトリウムは、天井が半球状になっており、プロジェクションマッピングで様々な映像を映すことができます。
私が乗船した時は、船内案内のコンテンツが流されていました。
キッズスペースは、アトリウムの階段裏に設置されています。
ショップは、お土産からお菓子・つまみ類まで充実しており、種類も豊富です。この辺は、北海道航路のさんふらわあと同じく期待を裏切りません(笑)。
九州の物産も意外と充実しており、食べ物だけでなく、クラフト品まで売っているのが印象的でした。
自販機コーナーが充実しているのも、さんふらわあ共通のポイント。ソフトドリンクからカップ麺、アイスクリーム、アルコールまで充実しています。
但し、アルコール類は夜11時から翌6時まで販売停止となるので、ご注意を(笑)。
こちらは、8Fにあるスイートカフェラウンジ。
スイート、セミスイートの宿泊者のみ利用可能で、コーヒーや紅茶、アイスクリームなどが置いてあるとのこと。
デラックスの私は入れませんでした(苦笑)。
さんふらわあくれないは、建造に関しては三菱重工業下関造船所ですから、2017年就航のふらの・さっぽろのジャパンマリンユナイテッドとは異なりますが、内装デザインは、いずれもフラックス・デザインの渡辺友之氏が担当しているため、どこか似た雰囲気があります。
カジュアルで落ち着いた雰囲気の船内は、とてもリラックスできます。また、和を意識したデザインが様々場所に散りばめられており、目を楽しませてくれます。
さんふらわあくれない・むらさきの由緒である紅丸と紫丸のポスター。 |
美術作品のポスターではなく、あえて和柄のデザインが飾られている点も、カジュアルクルーズ船として好ましい。 |
後部デッキに出ると、巨大な煙突(ファンネル)が目に入ります。
くれないは、LNGを燃料としていますから、ディーゼルと違って排煙が無く、匂いもしません。また、ディーゼルに比べてとても静かで、振動も少ないため、とても快適です。
ファンネルの奥は、白い壁で覆われており、この先にLNGのタンクがあります。
くれないは、燃料タンクが船尾にあるため、後部デッキが狭く、入れる所が限られています。
デッキからの眺めは、船旅にとって欠くことのできないものですから、スペースが限られているのはちょっと残念です。
さて、さんふらわあ一番の目玉は、展望大浴場でしょう。
3つに分かれた浴槽は、ジェットバスもあり、洗い場も充実しています。
惜しむらくは、出航が19:05ですから、外は真っ暗で展望は望めない事でしょうか(苦笑)。
ちなみに朝は、5:15から入港直前まで営業していますので、朝風呂に入りながらであれば絶景を楽しめます(笑)。
出航前には、6Fプロムナードで銅鑼が鳴らされ、出航の合図を告げます。
写真スポットで、制服を着て記念撮影。
思えば、娘が小学5年生の時に、初めてさんふらわあに乗った時も、記念撮影しました。
今年で、高校1年生になりましたが、まだまだ子供です(苦笑)。
レストランは、乗船後すぐに営業開始となりますので、早速晩御飯を食べに行きます。
さんふらわあは、バイキングですから、豊富なメニューが食べ放題。
デザートも各種あり、娘はチョコレートフォンデュに釘付け(苦笑)。
勿論、生ビールも一杯500円で楽しめます。
バイキングも豊富で、和洋中と様々なメニューが用意されています。
九州名物のとり天や、大分の郷土料理「りゅうきゅう」などもあり、全部のメニューを食べたくなります(笑)。
私が気に入ったのが、おでん。
しかも、大阪人のソウルフード牛すじが入っているではありませんか!!
おでん片手に、生ビールが進む進む(^_^;
さつまあげには、さんふらわあの刻印。 |
おでんとビールで腹いっぱいになった私ですが、この匂いには勝てず・・・。
カレーまで食べて、モウ無理!!
部屋でひと休憩した後、腹ごなしに甲板へ出てみると、神戸の夜景が綺麗に見えます。
そのうち、明石海峡大橋が近づいてきます。
おおおおおー!!!
明石海峡大橋は、何度も渡ったことがありますが、下から見るのはこれが初めて。
良い経験になりました。
その後は、船内を散歩したり、お風呂に入ったりして過ごし、ハイボールをちびちび(#^^#)
深夜には、瀬戸大橋を通過。
九州旅行はこれからですが、翌日からは大変でした・・・
つづく