夏キャンはポータブルクーラーが最強!電源サイトでひえひえ

2023年7月12日

キャンプtips キャンプ沼

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皆さん、夏キャンプ楽しんでいますか?

夏は、海水浴や川遊び、釣り、虫取りなど、アウトドアのアクティビティーが充実していますので、キャンプをするのにも良い季節です。

でも、夏はキャンプを敬遠する人が多いのも事実。最大の難点は、やはり暑さでしょう。

猛暑日という言葉を気象庁が使いだしたのが2007年。最高気温が35度を超える日を、猛暑日というようになり、以来、毎年猛暑日が全国で観測されています。

日本最北端のキャンプ場「久種湖畔キャンプ場」。

夏キャンプの暑さ対策としては、高原など標高の高いキャンプ場を使ったり、北海道や東北などの比較的涼しい高緯度地域に行くなどがありますが、実際には限界があります。


そこで、おすすめしたいのが、夏こそ電源サイトを活用することです。

しかも、使うのは、扇風機などという甘っちょろい家電ではなく、クーラー(エアコン)です!!

 


ポータブルクーラーをおすすめする理由

近年では、真夏に最高気温が35度を超える地点は全国的に広がっており、夜中でも25度を下回らない所謂「熱帯夜」になることも多いです。日中の暑さは、海や川で凌げますが、夜はきついです。

更に、キャンパーを苦しめるのが、湿度です。海岸のキャンプ場であれば、海風で夜は25度以下になることもありますが、湿度が高くて寝苦しいことが多々あります。

このような環境では、扇風機程度ではどうにもならず、いたずらに体力を奪われ、結局疲れ果ててキャンプどころではなくなってしまいます。

 

そこで、私がおすすめするのが、ポータブルクーラーです。ポータブルクーラーといっても、最近流行り出した充電式のポータブルクーラーではなく、家庭用のガチのやつです。

家庭用のポータブルクーラーは、最小のものでも4~7畳対応ですから、大型のツールームでも十分に使うことができます。

更に、大抵のクーラーは、除湿機能が付いているため、これが寝苦しい夜に威力を発揮します。私は、中型ツールームのファシルを使っていますが、夜中に除湿をかけていると冷えすぎて寒いぐらいです(笑)。


ポータブルクーラーのメリット

家庭用ポータブルクーラーをキャンプで使うメリットは以下の3点です。

暑い夏キャンプを快適に過ごせる

当たり前ですが、テント内でクーラーが使えるのですから、猛暑であろうと熱帯夜であろうと快適に過ごすことができます。

快適に過ごせるという事は、体力面でも有利ですから、暑さから夏キャンプを敬遠している方や、小さいお子さんのいるファミリーキャンプでも効果的です。

 

価格が安い

家庭用ポータブルクーラーは、3万円台から販売されているので、比較的買いやすい値段の商品です。

アウトドア用スポットクーラーは、充電式で便利ですが、価格が10万円以上するので、手が出しにくいというのが実情でしょう。その点、家庭用ポータブルクーラーは、電源サイトであれば使用できるので、導入コスト面で有利です。

 

導入が意外とラク

一見、家庭用クーラーをテント内で使うというと、準備がめんどくさそうに思えるかもしれませんが、薪ストーブを使うことを考えれば、圧倒的にラクです。

詳細は後ほど説明しますが、テント内にクーラーを設置して、排気ダクトを幕外に出し、電源コードを挿せばOKです。

排気ダクトも、薪ストーブの煙突のように熱を持つわけでは無いので、テントに穴をあけたりする必要もなく、簡単に設置することができます。


ポータブルクーラーのデメリット

ポータブルクーラーのデメリットは、排水問題と、音がすること、デカくて重いことです。

排水問題

クーラーは、冷房や除湿モードでは水が溜まります。これは、空気を冷やすために熱交換器が冷えると、結露が発生するためです。

クーラー内に溜まった水は排水する必要があるのですが、これが結構な量になります。気温や湿度にもよりますが、ポータブルクーラーを1日中使っていると、ドレンホース回りがぬかるみ状態になることもあります。 

ドレンホースから出た排水でテント前が泥でぬかるんだ状態に。

ただ、これについては、ドレンホースを長くする、ドレンタンク方式のクーラーを選ぶなどで回避することも可能です。

 

音がする

ポータブルクーラーは、エアコンの室内機と室外機が一緒になった構造をしています。そのため、運転中はエアコンよりも大きな音が出ます。騒音で迷惑になるという程ではありませんが、そこそこ大きな音が出るので、音に過敏な方は、耳栓を用意しておいた方がいいでしょう。


デカくて重い

家庭用ポータブルクーラーは、キャスターが付いていたりと、家庭内で動かすことはある程度考慮されていますが、残念ながら車に積んで持ち運びすることは想定されていません(苦笑)。

流石に4~7畳対応のクーラーは、高さ70cm、重量20kgを超えてきますので、持ち運びには一苦労です。

ですから、駐車スペースから離れているようなサイトの場合は、アウトドアワゴンは必須となります。また、持ち上げて運搬することはあまり想定されておらず、ハンドル等が無いので、車からの出し入れはけっこう大変です。

ただ、デカくて重いというデメリットさえ克服すれば、快適キャンプサイトが待っていますから、暑くて夏キャンプを敬遠している方は挑戦してみてください。


ポータブルクーラーは電源サイトで使える?

気になるのが、電源サイトでポータブルクーラーが使えるかという点ですが、結論から言えば、十分に使えます。

ポータブルとはいえ、クーラーですから確かに消費電力は高いですが、冬場のこたつやホットカーペットに比べれば、大したことありません。

7畳対応モデルであれば、消費電力が500~600W程度、消費電流も5~6A(アンペア)程度ですから、2畳のホットカーペットより若干低いです。

一般的な電源サイトは、10~20Aですから、10Aあれば十分に使うことができます。

ちなみに、暖房にも使えるエアコンのようなモデルもありますが、暖房は消費電力が大きく、電源サイトでは使えない場合が多いので、クーラーと除湿機能のみのモデルをおすすめします。


どの種類を買うべき?

家庭用ポータブルクーラーにはいくつかの種類があります。

スポットクーラーなどと言われるタイプは、部屋全体の気温を下げるのではなく、冷風をあてて直接冷やすタイプになります。業務用などで、ホームセンターでも売っているので見たことがある方も多いと思います。

また、スポットクーラーは、排気ダクトやドレンホースが無いものが多く、効率よくテント内を冷やすのには不向きです。

尚、アウトドア向けの充電式ポータブルクーラーも、スペック的にはスポットクーラーレベルです。

私がおすすめするのは、家庭用のポータブルクーラーです。工事不要などの表記で売られている物で、窓枠などに取り付ける排気ダクトがセットになっています。

 

必要な3つの機能

ポータブルクーラーに必要な機能は、冷房・除湿・送風の3つとなります。冷房は当然ですが、機種によっては除湿機能の無いものがあります。これは、冷房機能が弱かったり、冷房時の排水機能に制限がある機種になりますので、避けるのがベターです。

家庭用のポータブルクーラーには、大抵この3機能が付いていますが、念のためチェックしてみてください。

 

冷房の性能について

スポットクーラーの場合、○畳まで対応というような表記が無く、-8℃などと表記されています。これは、周囲の温度より8℃低い冷風を出すという事を意味しています。これらの製品は、先でも述べた通り冷房機能が限定的なものになりますので、テント全体を冷房するのには不向きです。しかし、昼間は外で遊んで、寝苦しさを避けるためにインナーテントで夜のみ使うというような場合は、これらの製品でも対応可能です。

但し、必ず排気ダクトがセットになっている物を選んで下さい。後述しますが、排気ダクトの無いモデルは、かえってテント内を温めてしまいます。

一方、ツールーム全体を冷やすのであれば、4~7畳対応というような表記がある物を選択してください。このレベルであれば、テント内を十分冷やすことができます。

 

排水機能について

ポータブルクーラーの排水には、ドレン方式・ノンドレン方式・ドレンタンク方式の3種類があります。

ドレン方式は、溜まった水をドレンホースから排水するタイプになります。

一方、ノンドレン方式は、排気と一緒に発生した水を排水するタイプになります。但し、ノンドレン方式であっても、排水が間に合わない場合は、冷房が停止するので注意が必要です。アウトドア環境で使用すると、湿度が高いため、ノンドレンでは排水が間に合わなくなる場合が多いので、あまり拘る必要はありません。むしろ、ノンドレン方式でも、ドレンホースから排水する機能が無いと連続運転が厳しくなるため、ノンドレンでも排水機能が付いているか確認しておきましょう。

ドレンタンク方式は、水をタンクに溜めるタイプです。このタイプの場合、一定時間でタンクの水を排水しなければならないので、少し手間になります。また、タンクが満タンになると自動停止するので、場合によっては夜中の連続運転ができない可能性があります。

メリットとしては、タンクに水を溜めるため、テントがぬれることを防止できることです。ポータブルクーラーを1日中使っていると、かなりの排水量となるので、場合によってはドレンホース回りがぬかるみ状態になることもあります。ですから、排水をこまめに管理できるのであれば、ドレンタンク方式をおすすめします。


おすすめのポータブルクーラー

アイリスオーヤマ コンパクトクーラー ICA-0301G

周辺より8℃低い冷風を送ることができるスポットクーラー。

ツールーム全体を冷やすには能力不足だが、中・小型のドームテントや、ツールームの寝室だけ冷やすのであれば使える。

ドレンタンク式のため、排水で濡れる心配が無く、テント内で使いやすい。

排気ダクト付き。


山善 スポットクーラー YEC-RD03

周辺より7℃低い冷風を送ることができるスポットクーラー。

コンパクトで、重量も5.3kgと軽いため、持ち運びが容易というのがポイント。但し、出力が90wと小さいため、小型ドームテントで夜に蒸し暑さを凌ぐのがメインの使い方になる。

ドレンタンク式のため、排水で濡れる心配が無く、テント内で使いやすい。

排気ダクト付き。


アイリスオーヤマ ポータブル クーラー IPP-2222G

4~7畳対応の本格的なクーラー。

ツールームでも、テント全体を冷房することができることは、筆者が実践済み。

ノンドレン方式で、付属の排気ダクトから水分を排出。但し、アウトドアでは、湿度が高いため、ドレンホースを使うのがベター。

最大の弱点は、高さ約77cm、重量約24kgとデカくて重いこと。


ポータブルクーラーをテントで使う方法

電源サイトがあるか確認

当たり前ですが、電源サイトがあるキャンプ場を選んで下さい。

家庭用のポータブルクーラーは、3万円台から売られており、導入コストが安いという点もメリットの一つですから、ポタ電を使っては意味がありません(苦笑)。勿論、既に大容量のポタ電をお使いであれば、セットでご利用いただければ、どんなキャンプ場でもひえひえになります(笑)。

 

サイト選び

直射日光がガンガン当たる場所では、テント内が物凄く暑くなるので、いくらクーラーを使っても効かなくなります。

ですから、林間など直射日光が当たらないサイトを選ぶのがベストです。

どうしても日陰が確保できない場合は、小川張りや過保護張りのように、テントの上にタープを張ることで、直射日光を防ぐようにしましょう。


クーラーを置く台座

私が使っているアイリスオーヤマのIPP-2222Gは、重量が24kgもあります。また小さなキャスターが付いているのですが、これを地面に置くと、キャスターが土にめり込んで、ドロドロになります。

そのため、地面に安定して置くための台座が必要になります。 

私が使っているのは、ダイソーの園芸コーナーで販売されている連結できるタイルです。これはプラスチック製のため、濡れたり汚れたりしてもすぐに洗って乾かせるので、キャンプ場で使用するのに向いています。

また、1辺が約30cmの連結方式ですから、コンパクトになる点も使いやすくて良いです。

 

排気ダクトを設置

ポータブルクーラーには、本体裏側に必ず排気スリットがあります。前面から冷気を出し、背面から熱交換で出た熱気を排気するためです。

この排気スリットから出る熱い空気をテント外に排気することが重要なポイントになります。排気をそのままテント内に入れてしまうと、冷やした以上の熱がクーラーから発生しているので、かえってテント内を暑くしてしまいます。


排気スリットをテントの出入口などの隙間から外に向けておくことでも効果はありますが、風でテント幕がめくれたりしますので、排気ダクトを使って確実に排気するのがベターです。

家庭用ポータブルクーラーには、大抵この排気ダクトがセットになっていますので、それを使ってください。

 

ドレンホースの設置

クーラーからの排水については、ドレンホース式であれば、ホースを幕外へ向けて設置します。ノンドレン式でも、ドレンホースを設置しておくことで、トラブルなく連続運転が可能となります。ドレンホースを設置しないと、テント内が水浸しになるので、必ず設置するようにしてください。

ホースの長さですが、1m以上はあった方が良いです。1日中使うとかなりの量の水が出るので、テントからできるだけ離すのがベターです。

付属のドレンホースは、大抵短いので、口径が同じ長いホースをホームセンター等で購入してください。


撤収時の注意点

ドレンタンク式以外のポータブルクーラーは、ドレンホースで排水していても、内部の水受け皿に水が溜まった状態になっています。そのため、撤収時には、ホースを外し、本体を傾けてドレン穴から中の水を排水してください。

それでも排水しきれない場合があるので、車載時にはバスタオルなどを下に敷いておくとよいです。


まとめ

夏のキャンプでは、暑さを避けるのには限界があります。しかし、家庭用ポータブルクーラーを使用することで、夏の暑さを解消することが可能になります。電源サイトは、冬のイメージが強いですが、夏こそポータブルクーラーで快適なキャンプを過ごすために活用すべきでしょう。 

クーラーの前で涼む嫁。外は猛暑でもテント内は天国(笑)。

家庭用ポータブルクーラーは、価格は3万円台からと安いですが、部屋を冷房するための家電ですから、キャンプでもその威力を発揮してくれます。快適に過ごせ、価格が安く、設置も簡単ですから、高価なアウトドア用ポータブルクーラーを使うよりもメリットがあります。

デカくて重いというデメリットはありますが、薪ストーブを幕内で使うことに比べれば、はるかに簡単ですから、是非とも挑戦してみてください。

 

猛暑の中、通気性に定評のあるファシルをフルクローズにしていれば、それは私が冷房をガンガンに効かせているテントかも知れません(笑)。

 

この夏は、#電源サイトでひえひえ を流行らせたいと思います(^^)/







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