ファイヤーサイドの本格ピザ窯KABUTOは焦げ目が最高!

2023年6月18日

キャンプ沼 キャンプ飯 薪ストーブ

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キャンプ料理と言えば色々ありますが、そんな中でピザは人気のメニューの一つです。

作り方も、冷凍ピザをフライパンで温めるという簡便な物から、生地から作る本格的なものまで色々あります。


ピザ作りで、一番ポイントとなるのが、どうやって焼くかです。

一番簡単なのは、フライパンまたはスキレットで蓋をして焼く方法です。但し、この方法では、上面を焼くことができません。

BBQコンロの上で使うピザオーブンもありますが、これも上面を焼くことができません。


ダッチオーブンで嵩上げ網を使って焼くという方法なら、上下共に焼くことができますが、結構な火力が必要となります。また、蓋を取ると中の温度が下がってしまうので、連続して焼くのに向いていません。


この他に、薪ストーブを使うという方法もありますが、通年で考えると無理があります。


私は、これまで何度もキャンプでピザを焼いてきましたが、いづれの方法でも充分に納得できる仕上がりにはなりませんでした。

そんな私が行き着いたのが、本格ピザ窯KABUTOです。

写真は、以前にファイヤーサイド昭島アウトドアヴィレッジ店に行った時の物。この時は、購入に躊躇してしまったのですが、やっぱり欲しくなって後日購入してしまいました(笑)。


KABUTO(カブト)

KABUTOは、長野県駒ケ根に本店がある薪ストーブ専門店ファイヤーサイドが販売している、ポータブルピザ窯です。


横から見ると、カブトムシというよりは、犬に見える気がするのですが(笑)。

いずれにせよ、愛嬌のある形は、本格的な石窯ライクに焼き上がる構造由来の物。

ボディはステンレス製で、燃料は、小さな薪か木質ペレットが使用可能。予熱は25分程で完了し、40分程で400℃に達します。


最大の特徴は、後部で燃料を焚き、その熱が上面を伝わって煙突へと流れるため、ピザの上面がコンガリと焼けることにあります。

勿論、底面にはピザストーンが敷かれているため、上下からの熱で綺麗に火が通ります。

ピザストーンの大きさは、幅32.8cmの正方形。スーパーなどで売っているピザ生地なら、ほぼ問題無く使えるサイズです。


扉は着脱式ですが、本体に引っ掛けてハンドルを脚のようにして立てることができるので、ピザの出し入れに便利です。


本体サイズは幅40.5cm、奥行き51cm、高さ23cm(燃料投入口のハンドルを入れると35cm)。

煙突の直径は89mm、長さは45cm。

本体重量は、16.5kgと決して軽くはありませんが、これで石窯と遜色ないピザが焼けるのですから、文句はありません。

足は折り畳み式で、煙突も着脱可能ですから、収納サイズは意外とコンパクトです。私は、薪ストーブを2つ持っていますが、それと比べてもコンパクトですから、キャンプに持っていくことも充分可能です。

本体収納時には、扉のハンドルが邪魔になるので、逆にして入れるとよりコンパクトになります。


着火について

着火は、燃焼ボックスに着火剤と燃料を入れ、着火してセットするだけ。

後部から空気を吸い込み、上面を伝って煙突に抜けていくので、とても燃焼効率が良いです。

着火後は、燃料投入口から薪や木質ペレットを適宜足します。


実際に使ってみて気付いたこと

では、早速使ってみます。

私が用意した燃料は、ブリケット薪。

冬キャンプの薪ストーブ用にと、大量にストックしてあるのでこれを使いました。


イイ感じで燃えています。

燃焼効率が良いので、煙も殆ど出ません。


予熱ですが、オーブンとして使用するなら20分程度で良いですが、ピザをコンガリ焼くなら30~40分程度といったところでしょうか。


十分に窯が温まったところで、ピザを投入。ちなみに、生地から自分で練って作りました。


コンガリと焼きあがりました!!

形がいびつなのは、私のウデが足らないからですが、味は美味!

バッチリです。


焼き上がりまでは、2~3分と早いので、まごまごしていると焦がしてしまいます。

焼き方のちょっとしたコツですが、火力にもよりますが、焼いている途中で回転させると綺麗に焼けます。窯の構造上、奥の方が温度が高いので、そのまま放置すると焼きムラができたり、奥側が焦げたりします。


写真以外に、マルゲリータやクワトロフォルマッジなども焼きましたが、自分で言うのも何ですが、ピザ専門店と遜色ないぐらいの味に仕上がりました(見た目はアレでしたが・・・)


さて、気が付いた点がいくつかあります。

1つめは、窯内に灰が入ることです。ブリケット薪を使ったせいもあるのですが、燃料が燃えた灰が、結構入ってしまいます。構造上仕方が無いのですが、気になる方は気になるかもしれません。

2つめは、温度計が付いていないことです。これはできればつけておいて欲しかった。のぞき窓が付いているので、後日温度計を追加しようと思っています。

3つめは、ピザピールがイマイチなこと。ステンレス製で大型なので、安定感はあるのですが、生の状態だとピザ生地が滑り難く、窯に入れる時に苦労します。粉を打つなど工夫はしているのですが、滑りが悪いので、入れる時にお好み焼き用のコテで押し込んだりしないとうまく入りません。


一方で心配していたのが、窯からの輻射熱。特に下側は、高温になるのであれば、それなりの対策が必要となります。しかし、テーブルの上で使ってみた所、温度は変わらず、全く問題ありませんでした。勿論、燃料に薪やペレットを使いますから、火の粉が落ちることを考慮して、スパッタシートを敷いておくのがベターですが、この程度の熱なら、木製や樹脂製のテーブルでも充分使えます。


以上、細かい点では不満もありますが、使い勝手と味からすれば100点満点です。

キャンプで色々な焼き方に挑戦してきましたが、こんなことならもっと早くKABUTOを買っておけばよかったと思うぐらいです。


これなら、ピザ屋に行かなくていい!?

本格的なピザ窯を自宅に設置できる人は、殆どいないと思います。私も、耐火レンガでピザ窯を作ることを考えたことがありますが、どう考えても置き場に困るので諦めました。

耐火レンガなら、使う時に組み立てて、普段はバラシて収納することも可能ですが、数十キロの重さに耐えられる土台も必要となるため、実用面では無理があります。

それに、予熱にも時間がかかりますし、薪を大量に使えば煙も出ますから、東京の住宅街にある我が家では現実的ではありません。

しかし、KABUTOなら、手頃な大きさと重量で収納にも困りませんし、燃焼効率も良いので、庭でBBQをやるよりもご近所の迷惑にはなりません(苦笑)。


一方、高火力で、最高温度が400℃にもなる本格オーブンですから、焼き上がりは最高です。家庭用オーブンレンジは殆ど220℃程度ですから、ここまでパリッと焼き上げるのは不可能です。先ほど、ピザ専門店と遜色ないと書きましたが、多少の誇張はありますが嘘ではありません(笑)。


キャンプ場には、ピザ窯を設置しているところもありますが、追加料金やサイトからの距離などを考えれば、プライベート空間でピザが焼けるのは大きなメリットです。

生地から作らなくても、買ってきたピザ生地にトッピングして焼くだけでも充分楽しめますから、ファミリーキャンプやグループキャンプで盛り上がることは間違いありません。

定価は、35,200円(税込)と安くはありませんが、価格以上の価値はあります。


因みに、私はこれを買ってから早速友人を招待して、ピザパーティーを開きました。


楽しいですよ、

ピーザパー♪(ひーらパー♪)


※ひらかたパークのCMメロディ。岡田准一が長年CMキャラを務めていることでも有名。





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