キャンパーの間では、グランマーコッパーケトルで有名なFIRESIDE(ファイヤーサイド)。
FIRESIDEは、「薪ストーブと焚き火で楽しむ火のある暮らし」をテーマに、火に関連したグッズを扱う専門店です。本店は長野県の駒ケ根にあるのですが、4月28日に昭島アウトドアヴィレッジ店が新たにオープンしました。
前々から、駒ケ根のお店に行ってみたいと思っていたのですが、昭島なら手軽に行けますから早速行ってきました。
昭島アウトドアヴィレッジは、コールマンやチャムス、スノーピーク、モンベルなどのブランド直営店から、A&Fのようなセレクトショップまで、アウトドアの事なら大抵のものが揃うショッピングモールです。
FIRESIDEの店舗は、駐車場からの出入口脇にあります。店舗サイドには、展示スペースが設けられており、FIRESIDEを代表する商品が並んでいます。
店舗に入ると、先ず目に入るのが、テラスストーブ。
「火の無いテラスはない」とスカンジナビアでは言われているとか。
これ以外にも、ファイヤーピットが充実しています。
私が気になったのが、Firebowl(ファイヤーボウル)。
中央で焚火をしつつ、周囲の鉄板で調理ができるスグレモノ。
鉄板は、お好み焼き屋レベルの厚さ8mm!
中央の焚火から熱が伝わることで、中心付近が高温に、周囲が低温になるので、場所を使い分けることで様々な料理に対応できます。
高さも、スタンディングスタイルから、ロースタイルまで様々な高さに調整可能。特に、ロースタイルだと、囲炉裏感覚で焚火と鉄板焼きを楽しめます。
デザイン性と機能性を両立させた、ファイヤーボウル。私も欲しいと思ったのですが、テラスの無い我が家では、これを庭に設置するとサビでダメになるのは必至。
残念!!
FIRESIDEと言えば、薪ストーブ。
スタイリッシュな薪ストーブが展示されています。
個人的には、アンコールのようなアンティークなデザインが好みなのですが、オーブン機能が付いていたりと、機能性が充実しているのは流石。
そして、店内で特に目を惹くのが、ポータブル風呂!
その名もBohemen(ボヘメン)
Bohemenは、ボヘミア(チェコの一部地域名)の意味以外に、「放浪的な」「伝統に囚われない」という意味があります。
心臓部となるボイラーは、ロケットストーブ型で、煙突周りには水を循環させるパイプが3本通っています。
アルミ製のバスタブは、重量が45kgと大人2人で運ぶことができる重さということで、ハイエースや軽トラで好きな所に持っていくことができるそうです。
流石に、これを持ってキャンプに行くというのは、かなりハードルが高い気がしますが、グルキャンでこれがあれば、大盛り上がりすることは間違いないでしょう(苦笑)。
こちらは、BBQグリルTERZO(テルツォ)。
グリルに、一般的なステンレス網ではなく、蓄熱性の高い鋳鉄を採用し、本体も鉄製と、オーブンとしての性能に拘ったBBQグリルです。
これで、塊肉を24時間焼いてプルドポークを作ったらと思うと、思わずヨダレが・・・(笑)
こちらは、本格的なピザ窯KABUTO(カブト)。
燃料は、木質ペレットを使用します。
後ろからペレットを入れて燃焼させると、その炎がドーム状の天井を伝って本体全体を温める構造。
内側には、ピザストーンが設置されており、ピザならおよそ2分で焼き上がります。
BBQグリルの上に乗せて使うタイプだと、ピザの上側は焦げ目が付かないのですが、カブトは、上から熱せられるので、全体がコンガリと焼きあがります。
この商品については、以前から知っており、欲しいと思っていたのですが、我が家の稟議が通らず断念!
さて、ここからは、FIRESIDEの定番商品をご紹介していきましょう。
先ずは、スウェーデン斧の名品グレンスフォシュ・ブルーク。
グレンスフォシュ・ブルークは、100年以上の歴史を持ち、高度な技法を受け継いだ鍛冶職人が作り出す鍛造斧は、伝統工芸品と言える逸品です。
技術に裏打ちされた職人が拘り抜いて造り上げた斧には、それを作った職人のイニシャルが刻印されています。
薪割り大好きな私としては、ディスプレイを見ているだけで、うっとり。
値段がお高いので、私のような庶民には買えませんが・・・
FIRESIDEは、グレンスフォシュ・ブルークの正規販売代理店ですから、全種類を取り扱っています。但し、世界的に人気のため、在庫は限られており、常にバックオーダーを抱えています。
キンドリングクラッカーを、本格的に日本へ導入したのもFIRESIDEです。
斧で割る薪割りは、ある程度の危険を伴いますが、これなら、子供でも簡単に割ることができるということで、最近ではキャンプ場に置いてあるのを見かけることも多くなりました。
こちらは、ozpig(オージーピッグ)。
丸くて愛嬌のあるクックピット。
焚火料理が主な使い方ですが、チャコールバスケットを使った炭火料理も可能で、電動のロティサリーを使えば、塊肉を綺麗に焼き上げることができます。
FIRESIDEと言えば、グランマーコッパーケトル。
私も、大小2つのグランマーコッパーケトルを長年愛用しています。
最近、新たにケリーケトルという小ぶりのケトルが仲間入り。
更に、今年の7月には、ステンレス製も販売されるとのこと。
店内には19世紀に造られたオリジナルのグランマーコッパーケトルが展示されている。 これまでの試作品なども飾られており、変遷が分かる。 |
それにしても、グランマーコッパーケトルも随分高くなったものです。
私が購入した頃は、現在のキャンプブーム前夜でしたから、グランマーコッパーケトルも、極一部のマニアの間で注目されているに過ぎませんでした。元々は、屋内用の薪ストーブ向けケトルでしたが、それを一部の数寄者がキャンプに持ちだしたのが始まりで、今では、焚火ケトルとして定着した感があります。
小物類も、いくつか気になるものがありました。
こちらは、シャベルとブラシのセット。
シャベルと言っても、こちらは暖炉や薪ストーブ用で、周囲に落ちた木くずや灰などを集めるための道具。
重くしっかりした作りの鉄製のシャベルと、馬毛とリュウゼツランから採ったタンピコ繊維で出来たコシのあるブラシは、実用性も抜群。ウォールナットのハンドルは、耐久性だけでなく手触りも良く、ヨーロッパらしい長く使える物を意識した逸品です。
こちらは、エスプレッソ・カプチーノマシーン。
スチームノズルで牛乳を泡立てることができるので、本格的なカプチーノをアウトドアで楽しむことができます。
私も以前から目を付けていた一品で、欲スィィィィー
さてこれ、何でしょうね。
パスタメジャーにも見えますが、一応火ばさみのようです。
こちらは、何と消防ホースを再利用したファイヤーホースキャリー。
信頼性と安全面から、たとえ未使用でも10年で廃棄することが定められている消防ホースをリユースし、ログキャリーバッグとして蘇らせたのがこのバッグ。
消防ホースだけに、焚火の火の用心のご利益もあるのだとか。
さて、ネタには尽きないFIRESIDE昭島アウトドアヴィレッジ店。
他にも、ガレージブランドのフライパンや、南部鉄器老舗のOIGENなど、普通のアウトドアショップでは見かけない物が数多く揃えられていますので、見ているだけでも楽しめます。西東京にお住まいの方だけでなく、関東近郊の方は、是非一度のぞいてみることをおススメします。
さて、最後に私が購入した商品をご紹介しましょう。
1本4役のトング、ファイヤーバードです。
これは、FIRESIDEオリジナルの製品で、掴む、返す、砕く、ならすの4役がこなせるファイヤーツールです。
くちばしのように尖った先端は、熾火をつまむのに向いていますし、根元側は大きな薪もガッチリつかむことができます。
牛革製のカバーも付いていて、FIRESIDEらしい仕上がりが気に入りました。
これで、次のキャンプに向けた楽しみが1つ増えました(#^^#)
購入時には、オープン記念ということで、「防火安全」の祈願薪も頂きました。
ファイヤーサイドの本店がある駒ケ根の光前寺で、火難避けのお守りとして祈祷してもらった薪だそうです。
焚火で焚いてもらえればというお話でしたが、勿体ないのでお守りとしてランタンラックに安置させていただくことにしました(^^)