キャンプグッズが充実しているダイソーですが、ある特徴があります。
推しの商品に関しては、幅広いオプション品を展開することです。
ダイソーの名をキャンパーに知らしめた商品と言えば、ダイソーメスティンこと1合サイズのメスティンですが、オプション品の充実っぷりは、アウトドアショップを凌ぐものがあります。
そんなダイソーから、新たに登場したのがハンギングラックです。
ダイソーのハンギングラックについて
ダイソーのハンギングラックは、組み立て式でコンパクトなのが特徴です。
ショックコードが入っているため、組み立ては簡単。
サイズに関しては、ポールの長さが約75cm(ハンギング部分約64cm)、高さ約62cm、脚の開き幅約57cmとなっています(実測値)。
重さは、693gとスチール製の割には軽量です(本体のみ実測値)。
耐荷重量は5kgとやや控えめですが、小物類を吊るすのが主な使い道ですから、実用上は問題無いでしょう。
収納袋が付属しているのに加え、本体を縛るベルクロテープも付いています。
これで、税込み770円なのですから、爆安と言って良いでしょう。
充実のオプション品
ダイソーのハンギングラックが凄いのは、金額だけではありません。
なにより、オプション品の充実っぷりがハンパないです(笑)。
先ずは、サイドオーガナイザー。
大・小2つあり、色も写真のグリーン以外にベージュもあります。
普通のアウトドアブランドのものだと2,000円以上しますが、ダイソーは大が300円、小が200円!!
次に、ハンギングオーガナイザー。こちらも、グリーンとベージュの2色があります。
こちらは、メインのハンガーに吊り下げて使用します。
こちらも、アウトドアブランドだと3~5千円はしますが、300円と一桁違います(笑)。
さて、ハンギングラックに欠かせないのがハンガーフックですが、こちらも種類が豊富です。2023年4月現在、店頭で販売されているハンガーフックは、4種類です。
写真左から、樹脂製、回転式、固定式、固定式ステンレス。
樹脂製のハンガーフックは、ラックにパチッと固定するタイプ。
回転式は、フック部分を回転させることができます。
固定式は、フックが樹脂製と同様の形状になっています。
固定式ステンレスは、固定式の樹脂製フックがステンレス製になっています。
尚、樹脂製のハンガーフック以外は、合成皮革の固定ベルトが付いており、映えに貢献しています(笑)。
何れも税込み110円ですが、樹脂製のみ3個セットとなっています(それ以外は2個セット)。
活用例
実際に使ってみると、かなり便利です。
サイドオーガナイザーは、トップと左右の留め具をポールにパチッとはめ込んで使います。
サイドオーガナイザーの小は、ポケットが8個付いています。
小型ポケットは、丁度SOTOのスライドガストーチが入るサイズで、小物類の整理に役立ちます。
中型のポケットには、折りたたみナイフや、スパイスボトルなどを入れることができます。
トップのメッシュポケットには、様々な小物を入れる事が出来ますし、フックも付いてるので、色んな使い方ができます。
サイドオーガナイザーの大は、更に大容量になっており、ポケット数も8個から13個に増えているので、これ1つで様々な物が収納可能です。
ハンギングオーガナイザーも、カトラリーからスパイスボトルまで、様々なグッズを収納可能。
更には、収納用ベルトも付いているので、カトラリー類を入れたまま、丸めて収納可能。
ハンギングオーガナイザーとしてだけでなく、収納袋としても使えるので、今回ご紹介するオプション品の中で、個人的にも一番重宝しています。
ハンガーフックについては、ナイフからランタンまで、各種吊り下げることができます。
地上高が約62cmですので、40cm弱のハンドアックスを吊るすと、ちょっと地面を擦りそうな高さになってしまいますが、食器やカトラリーを吊るすのには丁度良いサイズです。
ハンギングラックにおススメのS字フック
オプション品が充実しているダイソーのハンギングラックですが、実は、ハンガーフックについては、生活品コーナーで販売されているS字フックを使うのがおススメです。
これを使うことで、手軽に色んなものを吊るすことができます。
純正のハンガーフックは、位置がずれることが無く、合皮ベルトは見栄えも良いので、キレイにギアを並べて吊るすのには良いのですが、いくつか気になる点があります。
- 吊るす位置が下になる
- 耐熱性に不安がある
- ボタンで留めるのが面倒
吊るす位置が下になってしまう点については、既に書いた通りハンドアックスなどを吊るす場合に気になります。
S字フックを使うと、吊り下げ位置が上がるので、ハンドアックスを吊るしてもいい具合に収まってくれます。
耐熱性に関する不安についてですが、これはランタンなどを吊るす場合に気になる点です。
ハリケーンランタンや、キャンドルランタンを吊るす場合、それなりの熱が発生するため、特に合皮のような熱に弱い素材だと、切れることは無いかもしれませんが、変色や変形は十分あり得ます。
ステンレスフックであれば、熱問題も気にせず、ランタン類をハンギングラックに吊るして使うことができます。
最後のボタンで留めるのが面倒という点ですが、私のようなイラチにとっては、いくつも留めてると「いーっ」てなるのですが、心の広い方にとってはマイナスでは無いかもしれません(苦笑)。
いずれにせよ、何かと便利なことは事実ですし、4個で税込み100円と、コスパの面でもおススメです。
まとめ
ハンギングラックは、様々な使い方ができるキャンプギアです。
キッチン周りで使うなら、カトラリーや調味料を入れたり、シェラカップを吊るしたりすることができます。
焚火周りで使うなら、ナイフや斧、火ばさみなどの整理に役立ちます。
ちなみに、私にとっての一番の使いどころは、雪中キャンプです。
雪の上では、物を置く場所に困るだけでなく、ヘタに雪中に物を落としてしまうと、春まで行方不明となってしまいます(苦笑)。
その点、ハンギングラックがあれば、紛失防止につながるため、重宝しています。
それに、吊るしておけば、雪で濡れる心配もありません。
見栄えは本格的なアウトドアブランドと変わらないハンギングラックが、770円で手に入るのですから、買わないという手はないでしょう。
一方、ダイソーとしては、ハンギングラックを低価格で販売しつつ、オプション品を充実させてトータルで顧客単価を上げる作戦だと思います。
将に、メスティンをヒットさせたダイソーからの、第二の矢といったところでしょう。