【2023年新作】オガワのオーナーロッジシリーズにタイプ78Rが登場!

2023年2月21日

topics テント

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毎年、新作テントをリリースしているogawa。

特に、今年はシャンティRやオーナーロッジType78Rなど、注目のテントが目白押し!!


そんな注目の新作テントについて、GRAND lodge 小平で設営イベントがあったので、早速リポートしたいと思います。


オーナーロッジシリーズについて

オーナーロッジシリーズは、オガワのアイコンにもなっている通り、オガワを代表するテントです。

最大サイズのロッジシェルターは、別売りのインナーテントと組み合わせて、ツールームとしても使えるシェルターです。


ogawaロッジシェルター T/Cのサイドウォールを跳ね上げた状態
ロッジシェルターT/C。写真は、後部にタイプ52Rがドッキングされている。


2020年に発売されたオーナーロッジ タイプ52Rは、5人用のロッジタイプテントです。前室等は無く、シンプルなロッジ型テントですが、正面左右のメッシュ窓が目を惹く人気のテントです。


他に、クラシカルでシンメトリカルなデザインが個性的な、オーナーロッジヒュッテレーベンがあります。

オガワ オーナーロッジヒュッテレーベン

2021年の新作テントでもあるオーナーロッジヒュッテレーベンは、T/C素材とトリプルファスナー採用ということで、薪ストーブをインストールして使用するのにも向いています。

※詳しくはこちら


今回、新たに発売されたオーナーロッジ タイプ78Rは、83年に発売されたタイプ78をリニューアルしたモデルとなります。

因みに、末尾のRはリニューアルの意味で、オガワのテントでは今年発売されたシャンティRなど、様々なテントで見られます。


OwnerLodge Type78R(オーナーロッジ タイプ78R)について

特徴

タイプ78Rは、ロッジシェルターより少し小型な5人用のテントです。

幅310cm×奥行360cmと、中型のツールーム並みの大きさです。

高さは、ロッジシェルターより5cm低い205cm。サイズ的には、ロッジシェルターとタイプ52Rの中間といった感じです。


正面には庇があり、中央ドアの両側には、格子状のデザインが特徴的なメッシュ窓かあります。


両サイドのパネルは、跳ね上げ可能で、別売のポールを組み合わせれば、タープ的な使い方が可能。


更に、最早オガワ定番とも言えるトリプルファスナー構造となっていますので、薪ストーブのインストールも容易です。


ちなみに、ファスナーの下側には、バックル留めが付いているので、ファスナーが勝手に開いてしまうこともありません。

この辺の、細部まで拘った作りは、流石です。


付属のインナーテントは、最大5人(実質4人)まで使用可能です。


リビングは、奥行き160cmですから、ツールームとしてはかなり小さめのサイズですが、サイドウォールが立ち上がっているので、有効面積は広いのが特徴です。


フレームは、ロッジテント伝統のスチール(鉄)。アルミより剛性が高く、抜群の耐久性を誇りますので、背の高いロッジテントには欠かせません。

実は、耐風性に関しては、アポロンに一歩譲るのですが、フレームが曲がっても簡単に修理可能ですから、長く使えるテントでもあります。


後ろ側のパネルも跳ね上げ・巻き上げが可能ですから、全面メッシュにすれば、夏場でも快適に過ごすことができます。


インナーテントについて

付属のインナーテントは、幅300cm×奥行200cmと結構な広さがあり、大人4人が楽に寝られるサイズです。

タイプ52Rに比べると、奥行きが20cm小さくなっていますが、ぎりぎりコットが入るサイズです。


天井が高く、大型のベンチレーターもあるため、熱がこもり難いのが特徴。

更に、四方全部がメッシュパネルになっているため、風通も抜群。正に、日本の気候を知り尽くしたオガワならではの設計と言えます。

一方で、上部の三角窓を使えば、冬場の換気にも最適ですから、幕内で石油ストーブなどを使うのにも向いています。

素材は、T/C(テクニカルコットン)ですから、結露にも強く、将に冬場で本領を発揮するテントと言えるでしょう。


スペック

オーナーロッジ タイプ78Rのスペックは以下の通りです。

出典:キャンパルジャパン

重量

  • 約25.05kg(付属品除く)
  • フライ:約7.6kg、インナー:約3.45kg
  • ポール:約14.0kg、付属品:約3.35kg

素材

  • フライ:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
  • インナーテント:ポリエステル68d、T/C
  • グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
  • ポール:スチール(φ22mm)

収納サイズ

  • 90x32x48cm

付属品

  • 張り綱3mx6本、スチールピン25cmx25本、アイアンハンマー1丁、収納袋


設営

設営にかかる時間は20分ほど。このクラスのテントにしては立てやすいのが特徴です。


①屋根の骨組みを組み立てる


中央の棟と左右の軒となるフレームを組み立てます。


②棟と軒をつなげる

プラスチック製のジョイントに屋根のフレームを挿し込んでつなげていきます。


③脚を挿し込む

脚のフレームをジョイントに挿し込みます。最初に片側の角のフレームから挿し込み、その後中央のフレームを挿し込むと作業がしやすいです。

この時、一番下の節は折ったままにしておきます。こうすることで屋根の高さが低い状態となり、その後の作業がしやすくなります。


脚のフレーム、中央のフレームだけ少し短くなっているので要注意。フレームには「脚短」というシールが貼ってあります。


④ライナーシートを取り付ける

ライナーシートのフックを、フレームジョイントの穴に留めます。



⑤フライシートをかぶせる

フライシートをかぶせていきます。



この時、前後を間違えないように注意しましょう。庇のある方が前です。


⑥庇のポールを取り付ける

庇のポールをジョイントに挿し込み、フライシートのベルクロテープで留めます。


⑦テントを立ち上げる

折り曲げて置いた脚を立ち上げます。


この時、脚フレームのピンを、フライシート側のセッティングテープにあるグロメットに挿し込みます。


⑧ペグダウン・固定

ペグダウンして、しっかり固定します。


フライシートも、ベルクロでフレームに固定します。


⑨インナーテントを設営する

インナーテントのフックを、ライナーシートのフックにかけます。


インナーテントのフロア側の四隅は、フレームのピンにグロメットを挿し込んで留めます。


撤収

撤収は、通常の畳み方と、フライシートを地面に着けづに畳む「屋根畳」の2種類を紹介します。

通常のたたみ方

基本的には、設営の逆になります。

①インナーテントを畳む

フックを外していきます


四隅のグロメットは留めたままで、インナーテントの入り口上を持ち上げ、内側に倒すようにして畳むときれいにたためます。


その後、グロメットを外し、内側に折り畳みます。



更に半分に折り曲げ、端から折り畳んでいきます。

この時、出入口のファスナーは空気を抜くために少し空けておきます。


②脚の節を折る

作業がやりやすいように、一番下の足を折り曲げます。

その後、庇のポールを抜きます。


③フライシートを外す



④ライナーシートを外す


⑤フレームを分解・収納する

フレームを分解します。


収納時には、ハの字に開いたジョイント部分を、重ねずに写真のように開いた状態にすると、嵩張らずに収納できます。


⑥フライシートを畳む

フライシートの棟の部分を持ち上げて、片側に倒すようにして半分に折り畳みます。



その後、左右の三角状の部分を内側に折り畳みます。


更に内側に折り畳みます。


最後の半分に折って、端から巻いていきます。



⑦収納袋へ入れる

ライナーシート、インナーテントと一緒にして、上から袋をかぶせます。



最後にひっくり返して収納完了。


屋根畳

屋根畳は、普通に収納するより多少嵩張りますが、幕を汚さずに収納できます。雨が降った後だけでなく、冬場の芝生サイトでは、静電気で枯芝が大量に着くのを防ぐことができるので、知っておいて損は無い畳み方です。


①脚の節を折る

脚フレームの一番下の節を折り曲げます。

この時、庇のポールも抜いておきます。


②左右の幕を屋根上に折り畳む

フライシートのサイドウォールを、屋根の上に被せるようにして折りたたみます。


③峰に向かって折り畳む

フレームの峰に被せるように、左右から折り畳んでいきます。



この時、収納袋の幅に合うように調整しながら折り畳みます。

④前後の幕を上に巻き上げる

出入口の前後の幕を巻き上げて峰の上に乗せます。


⑤巻き取る

峰の上の幕体を巻いていきます。


この時、巻き取る方向は後ろからか前からか、必ず決めておいた方が良いとのことでした。

フレームの前後とフライシートの前後を合わせる必要があるため、どちらから巻き取るか決めておけば、設営時にも前後を間違うことが無いためです。

ちなみに、オガワのスタッフは、後ろから巻き取るのがルールとなっているとの事でした。そうすることで、どのスタッフが撤収しても迷わず設営できるからだとか。


あとは、そのまま下に置いておいた袋の中に入れます。



フレームやインナーの撤収は、通常の方法と同じです。

屋根畳を行った場合は、設営時も逆の手順で行えば、幕体を地面に着けずに設営することができます。


タイプ78Rはあえてデュオで贅沢に使いたいテント

既に書いた通り、タイプ78Rはロッジシェルターとタイプ52Rの中間的な大きさのテントです。リビングが少し狭いですが、インナー無しで広いシェルターとして使うのもアリです。それに、ツールームですから、真冬も含めて通年で使いやすいテントです。

一方、タイプ52Rは前室が無く、フライシートも前側が空いているため、構造的にはシングルウォールになります。そのため、防寒性がダブルウォールのテントに比べて劣り、厳冬期には少々使いづらいテントです。私が発売当初から欲しいと思いつつ、見送ってきた最大の理由がここにあります。

それに比べると、ロッジシェルターは、大型で広い幕内が魅力のシェルターです。インナーテントも、2種類の大きさが用意されており、ファミリーからグルキャンまで、様々なシーンに対応できる汎用性の高さが特徴です。

ただ、かなり大型のテントですから、設営にはそれなりに時間がかかりますし、重量も26.1kgとヘビー級のテントですから、3人家族の我が家には、いささかオーバースペックなテントです。更に言うと、娘は今年から高校生ですから、これからは妻と二人のデュオスタイルが多くなります。

その点、タイプ78Rは、ロッジシェルターの良さを残しつつ、ダウンサイズされたテントですから、デュオで使うのに適した大きさです。インナーは4人まで対応可能ですが、あえて広く使うことで、インナー内で石油ストーブを焚くことが可能となり、厳冬期でも使いやすいテントと言えます。


タイプ78Rは、ロッジシェルターでファミリーキャンプを楽しんでいた方が、お子さんが大きくなって、夫婦デュオキャンプへダウンサイズするのに最適なテントと言えるでしょう。

ツールームで、スカートも完備しており、側面トリプルファスナーと、将に王道の4シーズンテントですから、ふもとっぱらも含め、多くのキャンプシーンに合うテントです。


さて、こうなってくると、T/Cバージョンが気になるところです。

オガワのスタッフさんに聞いたところ、今の所予定されていないとのことでしたが、ロッジシェルターもタイプ52RもT/Cが追加発売されていますから、冬キャンプをメインに楽しむのであれば、T/C版が欲しい所です。

タイプ52Rで言うと、2020年に発売され、翌年の2021年にT/Cが追加されていますから、タイプ78Rも・・・(^_^;


まとめ

ロッジ型のテントは、サイドウォールが急角度に立ち上がっているため、床面積以上に広く使えるのが最大の特徴です。天井が高く、開放的でもありますので、普段ドーム型やトンネル型テントを使っている人からすると、その快適さには目を見張るものがあると思います。

意外と設営も簡単で、屋根上で幕を畳めば汚れることもありませんから、使い勝手の面でもかなり良いテントです。

そんな、ロッジ型に新たに加わったタイプ78Rは、ロッジシェルターは大きすぎると感じるファミリーや、快適にくつろぎたいというデュオにはおススメしたいテントです。



因みに、私は以前書いた通り、パジャマムーンのビンテージライクテント「BAU」を買ってしまったため、モロ被りする78Rは泣く泣くあきらめました(苦笑)。





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