2021年、「コンパクトチェア」を500円(税込550円)で発売したダイソー。
コールマンのコンパクトクッションチェアと比べても遜色なく、価格は3分の1以下という価格破壊級の良品でした(詳しくはこちら)。
今年は、その進化版とも言えるアームチェアが、新たに発売されました。
価格は、1000円(税込1,100円)。
コンパクトチェアは、去年徹底検証しましたので、今回も早速購入して試してみました。
ダイソーのアームチェアについて
ダイソーのアームチェアは、その名の通り、アームレストが付いたチェアです。
この手の収束型チェアでは、アームレストにドリンクホルダーが付けられているのが定番ですが、ダイソーのアームチェアもポイントはしっかり押さえられています。
シートの後ろ側には、小物が入るメッシュポケットも追加されています。
サイズ、重量は以下の通りです。
大きさ:幅63×奥行39.5×高さ52.5cm
収納時:59×11×11cm
座面の高さ:28cm
重量:1.3kg(本体のみ、実測)
耐荷重量:70kg
実は、スペック的にはコンパクトチェアに似通っています。
それもそのはず、並べてみるとこの通り。
左がアームチェア、右がコンパクトチェア |
収納サイズも殆ど変わらず、一見するとどちらがアームチェアか分からないぐらいです。
基本的には、コンパクトチェアにアームレストを付けたのがアームチェアと言えるでしょう。
構造
収束型チェアですので、基本構造はコンパクトチェアと変わりません。アーム部分を取り付けるため、前面のフレームが上に延長されています。
一方、背面は7cmほど低く抑えられています。この辺は、よりラグジュアリに楽しみたいアームレスト付きとしてはマイナスポイントと言えます。基本構造が同じなので、何故背面を低く抑えたのか疑問が残ります。
耐久性の面で重要なのが、シートとフレームの接合部ですが、こちらもコンパクトチェアと同等です。プラスチック板でシート角を養生して、プラスチック製の留具で固定されています。
座面裏側は、アームチェアは留具の角がシートで養生されています。
これは、コールマンのコンパクトクッションチェアなどに見られる手法で、地味ですが去年より進歩しています。
背面側も、シート角をプラスチック板で養生して留めています。
接地面についても、コンパクトチェアと同様で、プラスチック製の足にフレームがリベット留めされています。
以上の通り、基本的な構造はコンパクトチェアと同様で、アームレストを追加したモデルと言えます。
コンパクトチェアは、以前のリポートでコールマンと比較しましたが、構造的には遜色ない仕上がりでしたので、今回のアームチェアも耐久性については十分期待が持てます。
座り心地について
さて、一番重要な座り心地ですが・・・
体重80kgオーバーのおっさんにはかなり窮屈です(T_T)
元のコンパクトチェアが、ミニマルなスタイルのチェアということもあって、これにアームレストを付けただけだと限界があります。
私のようなおデブなおっさんだと、寧ろアームレストが無い方が座りやすいです(苦笑)。
それもそのはず、一般的なアームレスト付きチェアは、もっと大型の物が一般的で、ダイソーのアームチェアと比較すると、大人と子供ぐらいのサイズ差があります。
写真は、ホームセンターなどでもよく売られているキャンパーズコレクションのアームアクションチェアですが、これに比べると明らかに座り心地に差があります。
小柄な妻は、アームチェアに座っても、そんなに窮屈には感じないと言っていましたが、私には小さすぎました。
まあ、収納サイズも全然違いますので、最早別物と言えます。
結論
ダイソーのアームチェアは、良くも悪くもコンパクトチェアにアームレストを付けただけの製品ですから、大人が座るにはいささか窮屈で物足りません。
アームレストのドリンクホルダーも、全体が窮屈なため、結果として使いづらいです。
今回、比較でご紹介したキャンパーズコレクションが実売2,000円ちょっとですから、価格的には半額ではありますが、座り心地も半分程度と思った方が良いでしょう。
ただ、小柄な方や子供向けには丁度良いサイズですから、ファミリーユースに複数買い揃える必用がある方にとっては、重宝すると思います。
コンパクトチェアの出来が良かっただけに、個人的には少し辛めの採点となりましたが、基本構造はしっかりしているので、体格に合った使い方をすれば、コスパの良い商品だと思います。