先日、行きつけのWILD-1で、衝動買いしたものがあります。
コールマンのキャンピングオーブンスモーカーです。
以前からキャンピングオープンスモーカーのことは、知っていましたが、ピザならダッチオーブンでも焼けるので、あまり必要性を感じていませんでした。しかし、最近ツーバーナーの使用率が高くなっており、どうせならこういうオプション品も揃えてしまえと、店頭にあった物を思わず購入。
キャンプ沼は深いです(コンナンバッカリ)。
で、早速、週末に庭で使ってみたので、リポートしたいと思います。
キャンピングオーブンスモーカー
キャンピングオーブンスモーカーは、コールマンのガソリンツーバーナー「パワーハウス413H」または「パワーハウス414」で使用できるオーブンです。ツーバーナーの上に直接置いて加熱することで、オーブンとして使用できます。
コールマンからは、ガスのツーバーナーも発売されていますが、そちらでは使用不可ですのでご注意ください。
使用サイズは、約30.5×30.5×30cmで、内側には2枚の網を設置することができます。
網のサイズは、約25×28.5cmなので、ピザなら直径24cm程度まで焼けます。
本体は折り畳み構造なので、収納時には厚さ8.5cmとかなりコンパクトになります。
収納バッグ付きですから、持ち運びにも便利です。
ピザを焼いてみた
では、早速、この手のオーブンの定番、ピザを焼いていきます。
でもその前に、30分ほど空焚きして、しっかりと塗料等の匂いを飛ばします。薪ストーブなどでもおなじみですが、この手の製品は、錆止めの塗装が施されているため、使用前にはしっかり加熱して飛ばしてやらないと、科学系の匂いで食材が大変なことになってしまいます。
ここで、軽い失敗が。
オーブンのハンドル内側がプラスチックカバーで保護されていたのですが、知らずに空焚きしてしまい、溶けてしまいました(-_-;
さて、空焚きが終了したので、気を取りなおして、改めて予熱していきます。
温度計が200度を回ったので、もう良いだろうと、ピザを投入。5分程して中を見ると、まだ生焼け状態。
あれ?、あれ!!
ここで初歩的な失敗。温度計はFとCの両方が記載されており、Fの方を見ていました。220Fでも100℃程度ですから、焼けるはずがありません(苦笑)。
で、改めてバーナーの火力を上げて、200℃オーバーまで持っていきます。
ここで気が付いたのですが、バーナーの火力を最大近くまで上げると、庫内にかなりの炎が入り込みます。
あまり火力を上げすぎると、庫内に回った炎で、食材が焦げてしまいますので、6~7割の火力で使用することになります。
で、ようやくピザが完成。
上面までカリッと焦げるというわけにはいきませんが、十分な焼け具合です。
ピザストーンを使う、BBQコンロ用の物に比べると一歩譲りそうですが、十分美味しくできました。
使ってみて気が付いたこと
さて、ピザが美味しく焼けたのは良いのですが、色々と欠点があることも分かりました。
先ずは、火加減というかバーナーとオーブンの位置関係です。
底を見ればわかる通り、バーナーの火が当たる位置が、本体中央からずれています。
キャンピングオーブンスモーカーは、ツーバーナーに対して少し大きいサイズで作られているため、バーナーがオーブン中央に当たらないのです。
バーナーが中央に来るようにオーブンを配置すると、かなり右端・前面へオフセットすることになり、不安定になります。
この状態でも使えるとは思いますが、角が完全にバーナーから外れるため、かなり危険です。オーブンは、折り畳み構造なので、重量を前後の4角のフレームで支える構造となっており、特に手前に出し過ぎると、フレームがバーナー台から外れてしまい不安定です。
前フレームがバーナー台から外れてしまい不安定。 |
正しい位置に置くと、バーナーがオーブンの中心にこない。 |
結局、バーナー位置がずれた状態で使用することになるのですが、火力を上げると、庫内に炎が漏れ出すこともあってか、右側の方が火力が強くなるため、若干焼きムラができます。
もう一つは、熱効率が思った以上に悪いことです。ツーバーナーは結構な火力があるので、3~4割の出力で使えるかと思ったのですが、200℃以上に上げるためには、6割以上にする必要があるため、燃費が悪いです。まあ、コンパクトに畳める製品なので仕方が無いのですが、もう少し保温性があると使いやすいと思いました。
ピザなら問題ありませんが、塊肉をじっくり焼くような料理だと、ちょっと効率が悪そうです。
まとめ
キャンピングオーブンスモーカーは、ツーバーナー専用を謳いつつ、サイズが微妙に合っていないというちょっと残念な製品に仕上がっていますが、庫内が2段で、温度計も付いていますから、実用性は高いと言えます。
今回は試しませんでしたが、商品名の通りスモーカーとしても使えるので、温燻や熱燻には良いですし、温度管理が必要なローストビーフも簡単に作れます。
また、この構造なら、おそらくBBQグリルの上でも使えると思うので、炭火でじっくり焼くというのもアリだと思います。
いずれにせよ、ガソリンツーバーナーを使っているなら、持っておいて損は無いと思います。定価8,980円と少々値は張りますが、ネットなら6,000円台でも手に入ります。
最近は、リユースショップのアウトドアコーナーで、ガソリンツーバーナーが5,000円程度で売られているので、オーブン料理に興味のある方や、一歩(沼へ)踏み込んだキャンプを楽しみたい方にはおすすめです(笑)。