先日、東京の代々木公園で開催されたOUTDOOR DAY JAPAN。
そこで見つけた、ガレージブランドをご紹介します。
hime DONABE SKILLET solo
hime(ハイム)は、藍染窯(あいぜんがま)という長崎県東彼杵郡波佐見町にある、窯業の会社が立ち上げたアウトドアブランドです。
藍染窯は、江戸時代に端を発する波佐見焼の流れを汲む焼物を作りつつ、新しいデザインにも挑戦している会社です。
himeは、hiking(ハイキング)とhome(ホーム)から来ており、キャンプ好きのスタッフが、自分たちで作った焼物をキャンプでも使いたいという思いから生まれたそうです。
DONABE SKILLET(土鍋スキレット)は、焚火の直火で使える土鍋というコンセプトで作られており、お米が1合炊けるサイズです。
土鍋は、蓄熱性に優れ、温度変化が緩やかなため、最も直火で米を炊くのに適しています。高級料亭などでは、必ずと言っていいほど土鍋でご飯を炊いていますが、それは米の味を最も引き出せるのが土鍋だからです。
土鍋スキレットの底は、C型に加工されているのですが、これは焚火や七輪を使った時の空気の流れを考慮したとのこと。スタッフが、キャンプ好きというのも納得です。
ちなみに、蓋はひっくり返せば、陶板として焼物などに使えるそうで、土鍋でアヒージョ、蓋で肉を焼くなんて使い方もできます。
直火で使う上での耐火性能については、長崎窯業技術センターで試験を繰り返し、十分な性能をクリアしていますので、安心して使うことができます。
更には、購入から1年以内なら割れても交換してくれる「割れ保証付き」というのですから驚きです(但し交換は1製品あたり1回)。
アウトドアで使う物ですから、この割れ保証はありがたいです。
himeからは、TOBAN GRILL solo(陶板グリル ソロ)というギアも発売されていますので、鉄板に飽きた方におすすめです。
Newie SOLOR TABLE
Newieは、名古屋にあるファーストペンギンという会社が立ち上げたブランドです。
ブランド名は、Nature(自然)、Enjoy(楽しむ)、Wise(知恵)、Intuition(直観)、Eco(環境に良い)の頭文字から来ており、世界中に新しいものと出会う魅力を届けたいという思いが込められています。
この「ソーラーテーブル」は、その名の通り、ソーラーパネルを備えた折り畳みテーブルです。
テーブル面がソーラーパネルになっているので、スマホなどを充電しながらテーブルとしても使えるというアイデア商品です。
テーブルは、ソーラーパネルと裏側のファブリックの2way仕様となっていますから、充電しないときは裏面を使うなど、状況に合わせた使い分けができるのも魅力。
サイズは、21/30/40/60Wの4種類で、幅が54/64/73/86cm、奥行きは45cm(60Wモデルのみ65cm)となっています。
高さも各サイズで少しづつ異なり、各W毎に35/40/40/60cmとなっています。
また、それぞれ、テーブル下にネットが付属しているなど、アウトドアでの使い勝手も考慮されています。
充電ポートはUSB×2を装備しており、スマートフォンやタブレットに充電できます。また、30/40/60WサイズにはDCポートも搭載しています。
SUBU
SUBUは、素足で履ける冬用のサンダルをコンセプトに作られています。
起毛加工と4層構造のインソールにより、履くダウンジャケットとも言われるぐらい、暖かいサンダルです。
キャンプでは、何かとテントと外を往復することがあるので、サイトではサンダルを常用している方も多いと思いますが、冬場は寒くてサンダルでは厳しいというのが本音でしょう。
でも、このSUBUなら、冬場のキャンプ場でも足元ポカポカで、利便性と快適性の両立が図れます。
実際履いてみると、かなり暖かかったので、キャンプでも活躍することは間違いありません。更に、外側に難燃素材を使ったモデルもあるので、益々キャンプで使いたくなります。
E.C.O GRANITE GR-NEW10
E.C.O GRANITE(エコグラナイト)は世界中の石材の加工・製造を行う石材メーカーが立ち上げたブランド。
そんな石材メーカーらしいギアが、この足湯セットです。
どこでも好きな所で足湯をということで開発されており、蓄熱石を焚火などで加熱し、ステンレス製の保護ケースに入れて水を温めるという、独特のギアに仕上がっています。
蓄熱石には、蓄熱性が高く熱伝導率の低い花崗岩が使われており、長時間の保温効果があります。
最近は、ポータブルサウナが話題になっていますが、装備が重厚長大なのが難点。でも、これなら焚火台と一緒に持っていけるので、気軽に楽しむことができます。
お気に入りのキャンプ場で、まったりと足湯というのも良いかもしれません。
VINTAGE INOX
VINTAGE INOXは、デニムのダメージ加工と同様に、ステンレスの表面にダメージ加工を施すという独特の加工技術を活かしたブランドです。
実は、このブランドを起こした株式会社青芳(あおよし)は、アウトドアブランドの激戦区でもある新潟県燕市の金属洋食器メーカー。創業は、1957年という歴史のある会社ですから、ガレージブランドというにはいささか失礼かもしれません。
今回出店していた、BLACK VINTAGE INOXは、炭素鋼の黒錆びにも似た風合いで、キャンプシーンに映えるギアに仕上げられています。
ラインアップも、ポットからスプーン・フォークまでありますから、カトラリー類を一式揃えたいという衝動に駆られてしまいます。
以上、アウトドアデイジャパン東京2022で見つけたガレージブランド、いかがでしたでしょうか。
某CMではありませんが、「まだ流行ってはいない」ブランド達。
これからが楽しみです。
最後に、娘に買わされた物をご紹介。
トリパスプロダクツの熊の置物。
シャケはくわえていません(笑)。
折り曲げる前の鉄板シート。 |
レーザー加工された鉄板を折り曲げて、熊の形に仕上げます。
加工の精度もさることながら、らしいデザインが光る逸品でした。