2022年1月3日(月)
北海道雪中キャンプ旅行の7日目。
楽しかった雪中キャンプも今日で終了。9泊10日の旅程でキャンプ泊は4泊ですから、少し物足りませんが、終日氷点下でのキャンプは色んな意味で楽しかったです。
一昨日の夜は星が見える程穏やかでしたが、昨晩は風が強く吹雪となっていました。クロンダイクグランデは、最大風速40mオーバーまで耐えられるテントで、強風は既に何度か経験済みなので不安はありませんでしたが、撤収時の影響が気になっていました。
朝起きてみると、昨晩から雪は10cm弱積もっていましたが、テント周りはそれほど影響はありませんでした。
アサヒの丘キャンプ場は、ニセコサヒナに比べて雪が締まっていたので、ソリッドステークの効きが良かったため、スノーペグはあまり使わずに済みました。そのため、掘り起こす手間が省け、ソリッドステークも雪が溶けて凍り付くようなトラブルも無く作業は比較的楽に進みました。
とは言え、テントはバキバキに凍っていますし、ツララもできているので、撤収はそう簡単ではありませんでしたが(苦笑)。
2日間の気温を確認すると、外気温の最低気温は1日目がマイナス20.2℃、2日目は-12.1℃でした。
最高気温は、1日目がマイナス10.8℃、2日目がマイナス4.8℃でした。
流石は旭川です。最高気温マイナス10.8℃、最低気温マイナス20.2℃と私の雪中キャンプ最低気温記録を更新しました。これまでの最低気温がマイナス10℃でしたから、旭川は最高気温ですらこれまでの記録を更新しました(笑)。
特に1日目は、年末からの寒気の影響もあり、元々寒いと言われる旭川が更に寒くなったのですから、私の野望(?)は大きく達成されることになりました。
ここで、旭川の極寒を乗り切った私の装備をご紹介しましょう。
【ベースレイヤー】
ユニクロ ヒートテックTシャツ
ユニクロ 超極暖ヒートテッククルーネックT長袖
【ミドルレイヤー】
ユニクロ フランネルチェックシャツ
【アウターレイヤー】
モンベル ストームパーカー
【パンツ】
ユニクロ 超極暖ヒートテックタイツ
ユニクロ スウェットパンツ
ユニクロ ボアスウェットパンツ
モンベル ドライテックインシュレーテッドライトパンツ
【ブーツ】
モンベル ヴェイルブーツ
ご覧の通り、基本的にはユニクロとモンベルで固めています。私も、長年色んな組み合わせを検討してきましたが、ここ数年はこの組み合わせで落ち着いています。
ユニクロの超極暖シリーズはベースレイヤーとしてとても暖かく、値段もリーズナブルなので、複数買いしても財布が痛まないのが良いです。フリースは、保温性が高くて軽いので重宝します。
アウターは、上下とも安定のモンベルを使っています。モンベル独自の防水・透湿素材「ドライテック」は優秀ですし、デザインも日本人の体形に合わせて作られているので、結局これが一番です。
上半身は、全部で6重になっていますが、ミドルレイヤーのファーリーフルジップジャケットは、マイナス11℃でジンギスカン&ラムしゃぶをやった時でも暑すぎで途中で脱ぎました。
下半身は、4重構造にすることで、ほぼ完全に寒さを防ぐことができています。寒さ対策は、上半身より下半身が重要で、防寒が十分で無いと、血液が脚で冷やされて、それがお腹にくるので、寒いだけでなく体調を崩す原因になります。
ポイントは、タイツとボアパンツの間にスウェットを挟んでいることです。このスウェットは春夏向けの薄手の物ですが、これ一枚入れることで、空気層の厚みが増し、高い断熱効果を発揮することができます。
この装備であれば、雪の上に寝転がっても全然寒くありません(笑)。
その他、小物類としては、手袋は防寒テムレス、ネックウォーマーはスーパーネックゲーター(モンベル)、ニット帽は2重にするなどの工夫をしています。特に、モンベルのスーパーネックゲーターは、首筋を暖めるだけでなく、口元までガードすることで、冷たい空気を直接吸い込むことを防ぐことができます。
ドローコードで上部サイズを調整できるだけでなく、鼻の部分には樹脂製の芯が入っているので、マスク代わりにもなります。
では、キャンプの話に戻りましょう。
朝食は、パンとインスタントスープで簡単に済ませ、撤収作業に専念。今回はタープの片付け等もあり、少し時間がかかってしまい、チェックアウトの10時を過ぎてしまいました。
アサヒの丘キャンプ場は、ゴミを有料で引き取って頂けるので助かります。
管理人さんにご挨拶をして、キャンプ場を後に。私たちの車が走り出しても、ずっと手を振って見送ってくださったことが印象に残りました。
今日は、小樽まで一気に移動する予定ですが、キャンプ場を出るころから雪が降り出し、雲行きは怪しくなってきます。
とは言え、まだこの時は天候を楽観視していた私は、モンベル大雪ひがしかわ店でご当地限定Tシャツを買う余裕がまだありました(苦笑)。
その後は、少し早めのお昼ご飯ということで、昨日撃沈した旭川ラーメンを食べに、「あさひかわラーメン村」に。
あさひかわラーメン村は、ご当地ラーメン店8店が軒を連ねており、様々な味を楽しむことができます。その中でも、私たちは「いし田」をチョイス。
私は、豚角煮ラーメン。
娘は、ワンタンメン。
嫁は、醤油チャーシューメン。
旭川ラーメンは、ラードを大量に入れると聞いていましたが、いし田は良い意味でそれほど濃くなく、醤油味も美味しいラーメンでした。
娘の頼んだワンタンメンは、あっさりした塩味の中にコクがあり、ゴマの香りも効いていて、こちらも美味。
さて、ラーメンを堪能しながら、小樽までの道程を確認していた私。11時頃から強めの雪が降り出していたので、もしやと思っていたのですが、案の定道央道は通行止め。
「またかー」
行きと同様、12号を札幌に向けて走るしかありません(> <)
それでも、行きも12号を走ってきたので、来た道を戻るだけと思い、あさひかわラーメン村を12時過ぎに出発。
旭川市街を出て12号に入るまでは順調でしたが、じきに渋滞にはまります。正月3日目ですから、里帰りしていた方の帰宅ラッシュとも重なったのか、行きより酷い渋滞になってしまいました。のんびり行こうと思っていた私ですが、このペースでは小樽着が7時を大きく回りそうです。流石に、大晦日の二の舞は避けたかったので、少しでも早く到着できるルートは無いかと、GoogleMapと相談。すると、美唄から石狩の方へ抜ける道路を発見。当別町あたりで札幌市内に抜ければショートカットになると踏んだのですが、これが大失敗!
美唄から12号を外れて月形町の方へ向かうも、道はどんどん悪くなる一方。途中で除雪車と何度もすれ違い、遂には殆ど除雪されていない状態に。そこへ追い打ちをかけるように、吹雪が強くなり、まるでブリザードのような状態で、10m先も見えなくなりました。
時速20km以下で走るも、雪だまりに車が突っ込むと、雪をフロントガラスまで跳ね上げて真っ白になる始末。更に時刻は16時を回って真っ暗となり、最早立ち往生に近い状態になってしまいました。
仕方が無く、落ち着くためにも一度車を路肩に停めて、状況確認。旭川へ来た時と同様、ワイパーは凍り付き、フロントガラスまで凍って視界が奪われていましたので、タオルで拭いて復旧。どう考えても、これ以上進むのは無理と、12号に戻ることにしました。
さて、一路12号へ向けて走り出すと、どんどん道の状態が良くなり、天候もマシになっていきました。結局、岩見沢市街の北あたりで12号に合流。美唄からは15km程の距離でした。どれぐらいの時間を費やしたか正確には覚えていませんが、これなら12号を素直に走っておくべきでした(苦笑)。
それにしても、不思議な物です。数キロ北に逸れるとブリザードのような猛吹雪が吹いていたのに、12号はそれほどでもありません。勿論、数十メートル先は見えにくい程度には降っていますが、あわや数メートル先も見えなくなるような状態とは大違い。いやー、別に北海道の冬を舐めていたつもりはありませんが、基本に忠実、急がば回れというサバイバルの基本を思い出す結果となりました。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
さて、12号に戻っておとなしく渋滞を走り、江別東からは高速が開通していたので、高速で小樽に到着したのが夜の7時過ぎ。旭川から7時間と、結局行きと同じぐらいかかってしまいました。
折角の小樽なので、美味しい物を食べたいと思っていた私たちは、急いでホテルへチェックイン。幸いなことに、近くのお寿司屋さんが開いていました。
「小樽 寿司処旬」
※写真は翌日撮影したもの
このお店が、大当たり!
大将は、正月3が日で、まだ漁が始まっていないので、あまりネタが無いと言いますが、つぶ貝、ホタテ、アワビなどは全て活けで、ヤリイカ、平目も新鮮そのもの。何れも、市場の水槽で活けの物を買ってきているという拘りは流石。
北海道名物のソイは、塩水で処理されており、職人の技術が光る逸品でしたし、塩水ウニも最高の味。
そして、私が一番驚いたのが、大きなシャコ。小樽はシャコが名物とは、初めて知りました。関西の寿司屋ではシャコは定番のメニューですが、瀬戸内海のそれに比べて小樽の物は2周りぐらい大きく、私も今までに見たことが無い大きさ。勿論、大きさだけでなく味も良く、改めて北海道の海の幸に感動してしまいました。
最後に、白子ポン酢で日本酒を一杯と思ったら、あん肝とカニ味噌をサービスして頂き、おかげで1合だけと思っていたのが3合に(笑)。
大将も気さくな方で、お話もとても楽しく、料理だけでなく雰囲気にも癒されました。いやー、猛吹雪の中苦労して旭川から走ってきた甲斐がありました。