北海道キャンプ旅行記【雪中編】5日目(ニセコ~旭川)

2022年1月21日

キャンプリポート 雪中キャンプ

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2021年12月31日(金)

北海道雪中キャンプ旅行の5日目。

今日は、ニセコのキャンプ撤収日で、その後旭川に移動となります。


センターハウスのつらら。日に日に大きくなっていくのを眺めるのも楽しい。


天気予報を入念にチェックしていたので、知ってはいましたが、年末年始は北海道から東北・北陸の広い範囲に寒波が襲来することになっていました。そのため、早めに出発できるよう、前日から予め撤収準備は進めていましたが、それでも結構大変でした。


先ずは、腹ごしらえ。



昨日、高橋牧場で食べたピザの残りを、石油ストーブの上で温めます。

撤収日は、薪ストーブを焚くわけにいきませんから、高火力な石油ストーブは調理器具としても重宝します。



美味しい朝食で、幸せな気分に浸っていたいところではありますが、撤収作業がありますので、大急ぎで食べて作業にとりかかります。



2日間降り続いた雪のおかげで、テントも雪に埋もれているため、周囲を掘り起こす作業から始めなければなりません。



ペグも、自作の雪ペグを使っていますから、掘り起こすだけでも一苦労。一部はソリッドステークも使っていましたが、幸いなことに、凍り付いて抜けないという程のことはありませんでした。



流石は、終日氷点下のことだけはあります。下手に日中気温が上がってしまうと、雪が溶けてそれが深夜に凍結するので、ペグを抜くのにお湯を掛けながら作業しなければならず、とても手間がかかるのですが、幸いそういった苦労はせずに済みました。



天気の方は、できれば撤収時は止んでほしかったのですが、大粒の雪が降り続きます。



北海道全般に言えることですが、最高気温でも0℃をめったに超えないニセコでは、完璧なパウダースノーですから、簡単に払い落とすことができます。撤収時も、氷点下でしたから、雪が積もっても濡れる心配はありません。ただ、車に積み込む荷物に雪が付着していると、車内の暖房で溶けてしまいますので、積む前には入念に雪を払う必要があります。


雪中キャンプで一番大変なのが、テントの撤収です。

2日間に渡って、薪ストーブと石油ストーブを焚き続けましたから、幕内の最高気温は28.9℃!!(笑)

朝まで石油ストーブを焚き続けたこともあり、最低気温でも5.5℃でした。

一方、外の気温は、-5.1~-8.7℃と、終日マイナスを記録。


最高気温

最低気温


その結果、テントの幕は、積もった雪が溶けて再凍結するため、バッキバキになっています。今回は、この後旭川でもキャンプをするため、大きな氷をとり除いた程度で強引に畳みました。クロンダイクグランデは、収納袋がかなり大きく作られているのですが、それでもギリギリでした(苦笑)。


そして、グランドシートもこの通り。



バッキバキのシートを丸めたら、立ちました(笑)。



さて、車の雪かきを娘に頼んでおいたのですが・・・



木の枝に溜まった雪を落として遊んでました(苦笑)。

一応、娘の名誉のために言っておくと、車の雪かきもしていましたが、終わったんやったら他の事手伝ってくれ(-_-;



さて、2日間お世話になったニセコサヒナキャンプ場を後にして、一路旭川を目指します。



キャンプ場を出た所の道は、この2日間で更に雪が積もってこの通り。

雪道にも大分慣れてきたので、心の余裕も出てきて、順調に走り出しました。


羊蹄山の麓、真狩村あたりでの風景。



やっぱり、羊蹄山は見えませんでした(苦笑)。


ニセコから旭川へは、一度札幌に戻って、札幌から12号で向かいます。高速道路は、この時既に道央道で吹雪のため通行止めになっていました。事前に友人に、旭川へ行く確実なルートを訪ねたところ、12号が一番安全と聞いていたので、それに従います。


行きは4時間かかった道程ですが、帰りは少し慣れたこともあり、3時間ちょっとで無事札幌に到着。途中、中山峠付近でかなりの雪が降っていましたが、五色温泉への道程を考えればだいぶマシ(笑)。


とは言え、札幌に到着したのは2時前でしたので、どこかで昼食をと思ったのですが、これが意外と店が開いていません。考えたら当たり前ですが、大晦日ですから、個人経営のお店は殆ど開いておらず、チェーン店ぐらいしかありません。


ということで、12号へ向かう道すがらあった「ラーメンさんぱち」へ。さんぱちは、北海道を中心とする札幌ラーメンのチェーン店。


私は、炒め味噌ラーメン。



嫁は、野菜ラーメン。

もやしが通常の2倍入っており、食べあぐねることに(苦笑)。



娘は、チャーハン。

チャーハン大好きっ娘なので、ラーメン屋でも躊躇なくチャーハンを頼みます(笑)。



麺は、私好みの太麺で、食べ応えがあり、こってり系味噌味と相まって上々の旨さ。

東京にもチェーン店出してほしいなー(笑)。


と、ここまでは順調だったのですが、12号に入ってからが大変でした。

高速道路が不通となっていることもあり、かなり渋滞していました。それだけならまだよかったのですが、岩見沢手前の上幌向あたりで猛吹雪に。ホワイトアウトとまではいきませんが、10m先が見え難い状況となり、戦々恐々。

挙句の果てに、ワイパーが凍り付いて、フロントガラスを上手く拭けなくなってしまい、そこへ雪が溜まって凍り付く始末。そのため、吹雪と凍り付いたフロントガラスにより、殆ど前が見えないぐらいに。ちなみに、ウィンドウォッシャー液は凍り付いて使用不能(おそらく噴射口が雪で凍っていたと思われる)。

吹雪の中、停車すると追突されると聞いていたので、なんとか岩見沢市街のショッピングモールの駐車場へ到着。いやー、今までの人生で一番ビビりました。写真を撮る余裕が無かったのが、その証拠です(苦笑)。


後日、友人に聞くと、北海道人はウィンドウォッシャーを頻繁に使うのだとか。車で遠出する時は、父に「これ持ってけ」とウィンドウォッシャー液のボトルを渡されるという話を聞いて、妙に納得してしまいました。

それでかー、周りの車が、吹雪の中フロントウィンドウが綺麗だったのは!!


さて、そんな事を知る余地も無い私は、水筒に入れておいたお湯をタオルにかけて、凍ったワイパーを拭きつつ旭川へ。途中、3回ぐらいワイパーやフロントガラスを拭いたと思います(苦笑)。

旭川に着いたのは、夜の8時過ぎ。本当は、旭川で美味しい物を食べようと思っていたのですが、疲れ切った私たちは、イオンでお惣菜類を買い込んで、ホテルへチェックイン。ニセコサヒナキャンプ場を出たのが10:30頃だったので、休憩も含め10時間程かかりました。

東京-大阪間をよく走る私にとって、渋滞に巻き込まれて10時間ぐらいかかるというのは経験がありますが、吹雪やフロントガラスが凍るといったトラブルの連続でしたから、流石にヘトヘトに。


年越しそばは、カップ麺。

とんだ、年末となってしまいました(-_-;




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