2021年12月27日(月)
9泊10日の北海道キャンプ。それも、正月を挟む真冬ですから、前回書いた通り準備だけでも大変でした。特に、ウェア類は、下着から防寒着まで膨大な量に。普段の長期キャンプであれば、下着やシャツ類は途中で洗濯することを前提にしますが、今回は雪中キャンプですから、トラブルも考慮して全日分を用意したことも衣類の増加に繋がっています。
そんなことで、キャンプ道具をぎゅうぎゅうに車に詰め込んで、一路大洗へ。冬の日本海は荒れるので、新日本海フェリーは欠航の可能性もあるため、往復とも商船三井フェリーのさんふらわあ大洗-苫小牧ルートを選択。
大洗へは、自宅からは渋滞が無ければ2時間程度。出発した日は12月27日(月曜日)の9時過ぎですから、平日ということもあり、都内は通勤の渋滞が若干あったため、12時過ぎに大洗に到着しました。
出航が19時45分ですから、乗船手続きは16時頃で十分ですので、まだ大分時間があります。
ということで、大洗港周辺を散策することに。
先ずは、お昼ご飯を兼ねて、かねふくめんたいパーク大洗へ。
かねふくめんたいパークは、各種明太子製品が販売されているだけでなく、明太子の製造ラインが見学できるなど、ちょっとしたレジャー感覚で立ち寄れる施設になっています。
製造ラインの向かいの壁には、明太子を使ったオリジナルレシピが展示されている。 レシピカードを持って帰ることも可能。 |
イートインコーナーでは、ジャンボおにぎりやめんたい丼などを食べることができます。我が家も、ジャンボおにぎりでお腹を満たしました。
明太子もたっぷり入っていて美味しかったですが、甘めに煮込まれた「たらこ昆布」が美味しかったです。
流石に、これから北海道へ向かうのに、明太子を買っていくわけにもいかず、後ろ髪を引かれつつめんたいパークを後にします。
さて、大洗と言えば、アニメ「ガールズアンドパンツァー」の聖地です。
さんふらわあ船内のインフォメーションでもガールズアンドパンツァー略して「ガルパン」の解説が貼られているほどですから、作品が町ぐるみで愛されている証拠でしょう。
娘も、「ゆるキャン△」よりも「ガルパン」の方が好きと言うぐらいですから、北海道旅行前に、簡単な聖地巡礼を行いました。
先ず目指したのは、大洗磯前神社。創建は斉衡3年(856年)と、由緒ある神社ですが、ガルパン劇場版でⅣ号戦車H型とT-34/85が境内を走ったことで有名になりました(笑)。
年末ということで、境内には来年の干支である寅が描かれた大きな絵馬が飾ってありました。
その向かいには、ガルパンの巨大絵馬(笑)。
Ⅳ号戦車が駆け下りた階段は、結構な傾斜で、中央には手すりが設けてあります(劇中では手すりは省略されていました)。
階段を降りると、海岸に出ます。
海岸線を歩いていくと、大洗シーサイドホテルが見えてきます。
壁には、劇中でKV-2の152mm榴弾砲に打ち抜かれた穴が再現されています。
こういった、地元の粋な計らいが、一過性に終わらず聖地化するのに繋がっているんでしょうね。
大洗磯前神社の参道入口の大鳥居をくぐって坂道を上り、途中を左へ入っていくと、与利機神社という小さな社があり、その裏へ道をとると、磯浜さくら坂通りへ繋がっています。
通りの上の陸橋からは、道路を一望できて、景色も中々の物。
劇中では、C-5Mスーパーギャラクシーが、Ⅳ号戦車やポルシェティーガーなどをパラシュート投下していました。まあ実際には、12t弱の八九式中戦車ならまだしも、60t近いポルシェティーガーの空中投下は不可能ですが、それはそれ、フィクションとして楽しめたワンシーンでした(笑)。
その後、神社の駐車場に戻り、劇中では激戦が展開されたアクアワールド茨城県大洗水族館へ車で移動。
広い駐車場。劇中ではここで激しい戦闘が繰り広げられた。 |
駐車場横の海岸線。劇中ではこのフェンスを戦車が超えてきていたが、実際にはかなり無理がある(笑)。海岸線には、消波用の捨て石が入れられており、コンクリートの仕切りもあるため、戦車で沿岸を進行するのは不可能か。 |
アクアワールドは、娘の好きなフンボルトペンギンなどが飼育されているので入ってもよかったのですが、時間が微妙だったのと、ペンギンは旭山動物園で観る予定だったのでパス。
こちらは、大洗シーサイドステーション内にある「大洗ガルパンギャラリー」。
アニメ関連のグッズが豊富に取り揃えられている他、模型等のギャラリーがあり、ファン渾身の作が楽しめます。
最後は、大洗マリンタワーへ。
色々と歩き回ったので、ガルパン喫茶で休憩。
ガルパン喫茶は、大洗マリンタワーの2Fにあります。2Fと言っても、3F展望室の直下ですから、眺望は抜群。
私たちが乗船する、さんふらわあ「ふらの」も見えます。
娘は、「ローズヒップのアフォガード」と「ダージリン」。
壁から突き出た75mm砲とⅣ号戦車の履帯が気にならず、むしろ落ち着くようならあなたも一端の戦車道求道者です(苦笑)。
さて、大洗の町を色々巡っているうちに時刻は16時に近づいてきたので、乗船手続きを行いにフェリーターミナルへ。
フェリーターミナルの2Fには、お土産や軽食が楽しめるショップ&レストラン「Port Side」があったのですが、コロナ禍の影響か無くなっていました。時間つぶしには丁度良かったので残念です。
この日は、珍しく深夜便の「しれとこ」も接岸していました。深夜便は、通常苫小牧を深夜の1:30に出航し、大洗到着は19:30なので、昼の時間帯に2隻同時に見られるのはかなりレア。
さんふらわあ「しれとこ」 |
さんふらわあ「しれとこ」 |
さんふらわあ「ふらの」 |
乗船には少し時間があったので、周辺を散歩をしながら撮影。なかなかレアな角度から撮影できました。
「しれとこ」を正面から捉える |
薄暮に沈むマリンタワー。 |
乗船時刻は、自動車が18時からでしたので、辺りが暗くなってからの乗船でした。とは言え、今回で4回目ですから結構慣れたものです。
部屋は、スーペリアオーシャンビュー(和洋室)。
土足禁止のカーペット敷きで、ベッドが2つと、マット式の簡易寝床が2つで、最大4人まで利用可能。勿論プレミアムには及びませんが、広さはまずまずですので、快適な船旅が送れます。
娘としては、窓があることが前提らしく、窓の無いスーペリアインサイドは論外とのこと。そんな贅沢なことを言いながら、窓の外を眺めることは殆どありませんでしたので、やっぱり今度は雑魚寝にしてやろうかと思います(苦笑)。
さて、今回最大の関心事は、夕食・朝食のバイキングが復活したこと。しかも、さんふらわあ「さっぽろ」と「ふらの」の2隻で夕食メニューが違うという点も魅力的です。今回は、行きが「ふらの」、帰りが「さっぽろ」ですから両方のメニューが楽しめます。
というわけで、部屋に入って休むことなく、レストランへ。
先ずは、サッポロの北海道限定生ビールを頂きます。機械で自動的に入れてくれて、クリーミーな泡も完璧、これで1杯500円。
今回のバイキングの目玉は、ローストビーフ。極上の和牛という訳にはいきませんが、大人2,000円の食べ放題としては十分いけるお味。ビールとの相性も抜群!
他には、煮込みハンバーグ・ポークハンバーグ、鶏つくね、エビフライ、ポテトサラダ、ピザなど充実のメニュー。
娘も、色々食べれてご満悦。
2週目は、特に気に入ったメニューに、デザートを追加。
娘「お腹いっぱい。」
私「そらそうやろ!!」
私と妻は、カツオとサーモンの刺身に、トマトモッツァレラ、クリームチーズを組み合わせて、トカップワインが止まらない無限ループに(苦笑)。
久しぶりの、さんふらわあバイキングを堪能しました。
食後はお風呂に入って、部屋でのんびり。
ここで、レクリエーション担当の娘が、トランプとUNOというキャンプ必携アイテムを忘れたことに気が付きました!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今回は、ホテル泊も多いので、夜の時間を楽しむ機会が多いので、これは痛恨のミス。
仕方が無いので、さんふらわあのショップへ行くと、トランプとUNOがバッチリ売っていました!
(*_*;
と言う分けで、北海道雪中キャンプ旅行は、いつも通り、ドタバタで始まるのでした。