10月も半ばになり、朝晩は肌寒さを感じる季節になりました。キャンプ場によっては、本格的な寒さ対策が必要なところも出てきていますので、これからの季節は、暖房にも気を付ける必用があります。
キャンプでの寒さ対策と言えば、何と言っても焚火ですが、テント内まで温めることはできません。そんな時に役に立つのが、石油ストーブ。近年は、ストーブメーカーのトヨトミが、限定色を出したり、スノーピークへのOEMなど、アウトドアでの存在感を増しています。
トヨトミの限定カラー「GEAR MISSION」シリーズ。 出典:株式会社トヨトミ |
さて、ストーブメーカーとしては、トヨトミと双璧を成すコロナも、負けてはいられないとばかりに今秋新製品を発売しました。
出典:株式会社コロナ |
それが、ポータブルストーブ クラシックブラック(SX-CE280Y)です。
SX-CE280Yは、電源不要の反射型の石油ストーブです。反射型の最大の利点は、トヨトミのレインボーストーブに代表される対流型が、熱を上方向に放射するのに対し、反射板によって前方向にも輻射熱を放射することです。
特に、反射型は、背面側に対して熱をあまり放射しないので、テントの幕近くに設置できるため、狭いテント内を有効活用できます。
また、本体の形状も、対流型が丸型なのに対し、反射型は角型なので、車載などのスペース確保の面でも有利です。
出典:株式会社コロナ |
コロナからは、反射型のストーブは色々リリースされているのですが、今回のSX-CE280Yは、全面をマットブラックに塗装したシックなデザインに仕上げられています。
実は、スペック的には既に販売されているSX-2821Y(シルバー)や、SX-E2821Y(ホワイト)というモデルと同じなのですが、反射板を除く覆板までブラックで統一するという拘り様。
出典:株式会社コロナ |
CORONAのロゴも、商業当時のクラシカルなデザインを採用するなど、細かい所までデザインされています。
出典:株式会社コロナ |
デザインはシックですが、中身は当然最新式ですから、電池式の電子点火や、消火時の石油独特の匂いを抑える「ニオイカット消火」など、機能も充実しています。
出典:株式会社コロナ |
天板は、ホーロー仕上げですから汚れに強く、ヤカンを乗せたり、お餅を焼いたりしても良いでしょう(笑)。
最高出力は、2.83kWとレインボーストーブの2.50kWを凌ぎます。
サイズは、高さ510×幅452×奥行324(mm)、重量7.8kg。
高さはレインボーストーブより2cmほど上回りますが、それでもコンパクトなことに変わりはありませんので、キャンプ向きのストーブと言えます。
タンク容量は4Lで、14時間ほど持ちますから、1泊2日のキャンプなら十分持つ容量です。
さて、このストーブ。
私は、初めて見た時にある物を思い出しました。
マットブラックのボディと言えば、薪ストーブです。
冬のキャンプは、場所によっては終日氷点下なんてこともありますから、暖房は欠かせません。薪ストーブは、とにかく暖かいですから、私にとっては冬キャンプのマストアイテムです。
ただ、設置のハードルは高く、メンテナンスもラクではありませんので、万人におすすめできるわけではありません。
でも、石油ストーブなら、設置も取り扱いも簡単ですから、キャンプビギナーの方にもおすすめできます。
このストーブの唯一の欠点は、給油がタンク方式という点です。
セパレート型のタンク方式は、給油が簡単で、最近の物は手も汚れない構造になっていますが、強い衝撃を与えると石油がこぼれることがありますので、運搬には注意が必要です。
できれば、運搬時にはタンク内の石油は空にしておいて、別途灯油缶を用意するのがベターです。
今回ご紹介した、ポータブルストーブ クラシックブラック(SX-CE280Y)は、コロナの直販サイト限定となっていますので、ご興味のある方は、一度ご覧ください。
CORONA Classic Black SX-CE280Y
最後に、石油ストーブを幕内で使用する場合は、くれぐれも換気に注意してください。
また、一酸化炭素メーターは必需品と考えてください。
テント内でのストーブを使う時の注意点については、下記をご参照ください。
テント内でのストーブ使用は危険?換気と一酸化炭素中毒について詳しく解説