日常生活でも、何かとキャンパー目線で見てしまう私。100円ショップからホームセンターまで、そういう目線で見ると色々な発見があるのですが、時には失敗することもあります(^_^;
今回は、典型的な失敗話です(苦笑)。
近所のドン・キホーテに行った時のことです。
目に入ったのは、ホールトマトの缶詰。
それも、普通のサイズでは無く、超ド級の大きさでした。
トマト好きの私は、パスタからカレーまで、様々な料理でトマトの水煮を使いますので、普段から水煮缶を4~5缶ストックしています。
実は、昔、トマトの水煮缶が格安で売られていた時に、2ケース買ったことがあるのですが、流石に使い切るまで数年かかってしまい、最後の数本は賞味期限が切れてしまいました。缶詰は、賞味期限が長く、多少切れても問題無く食べられますが、トマトのように酸性が強い食品の場合、缶の加工方法によっては、鉄分が溶け出して鉄臭くなってしまいます。大量買いして賞味期限が切れた時も、賞味期限から数年過ぎていたこともあり、鉄臭くなってしまいました。
そんなこともあって、超ド級と言える巨大なホールトマトの缶詰を見た時、購入を躊躇したのですが、空き缶も何かに使えそうな気がしたので、結局買ってしまいました。
それがこちら。
固形のトマトだけで1530g、総重量は2550g!
実はコレ、案の定使いあぐねてしまい、物置の奥で眠ること数年。
存在自体を忘れていたのですが、先日、物置の中で別の物を探している時に発見。
賞味期限は・・・
2019年6月!!
今は、2021年10月ですから、2年4カ月もオーバーしてしまいました(;´Д`)
このまま、見なかったことにして、再び永い眠りについてもらってもよかったのですが、トマト鍋にすれば多少減るだろうということで、思い切って使うことに。
何と言ってもこの大きさですから、開けるだけでも一苦労。
娘が面白がって開けたのですが、途中で「疲れた、手が痛い」などと言う始末。
「この軟弱者め!!」と心の中で思いつつ、「がんばれ、あとちょっと!!」となだめすかして開けさせました(苦笑)。
さて、総重量2.5キロオーバーの缶詰ですから、トマト鍋に必要な量を取っても、まだ7~8割は残っています。
当然、1回では使い切れませんので、残った分は小分けにしてジップ付きビニール袋に入れて冷凍庫へ。
味を確認してみると、特に鉄臭さも無く、美味しく頂けました。
一応、レシピもご紹介しておきます。
トマト鍋(3〜4人前)
【材料】
玉ねぎ 2個
じゃがいも 2個
キャベツ 半分程度
キノコ(エリンギ、シメジ、マッシュルーム等)
鳥モモ肉 1枚
ソーセージ 1袋
お好みで、生のトマト、セロリ、ナス、オリーブの実など
【スープ】
トマトの水煮缶 1缶
水 約350ml(水煮缶と同量)
オリーブオイル 大さじ3
ブイヨン 3個
香辛料(バジル、オレガノ、ローズマリー) 適量
塩胡椒 適量
【作り方】
トマトの水煮1缶に同量の水を足し、オリーブオイル大さじ3、ブイヨン3個、バジル、オレガノ、ローズマリーを適量加えて一煮立ちさせ、塩胡椒で味を整えます。
当たり前ですが、トマトの水煮缶は、普通の物を使ってください(笑)。
ホールトマトの場合は、中のトマトを予めみじん切りにする必要があるので、カットトマトの方が使いやすいです。
ポイントは、先に玉ねぎを入れて弱火で20分ぐらい煮てから、残りの具材を入れる事。
玉ねぎはくし切り、ジャガイモは厚めのスライスにします。
トマト鍋は粘性が高く、弱火でも焦げ付きやすいので、時々かき混ぜてください。
〆はご飯とチーズを入れてリゾット風にするのが美味しいですが、ちょっと軽めにしたい時は、水を少し足してフスィリやコンキリエなどのショートパスタを入れるのもおすすめです。
我が家では、トマト鍋はキムチ鍋と並んで、冬キャンプの定番料理になっています。
トマトは、旨味成分であるグルタミン酸が大量に含まれた食材ですので、鍋料理に向いています。材料も、今回は鶏肉を使いましたが、豚肉や魚、エビなど何でも合いますので、とても応用の幅が広い鍋です。
昆布や鰹の出汁が主体の和食の鍋では、肉と魚を同時に入れると味が混ざってケンカしますが、トマト鍋の場合は、トマトの酸味が上手く全体をまとめてくれるので、ある意味何を入れてもそれなりの味にまとまってくれます。野菜類も、キャベツでも白菜でもいけますから、食材を選ばない鍋料理です。
トマト鍋の注意点は、トマトは酸性が強いため、ダッチオーブンで調理すると錆びるという点です。食事中の1~2時間ならあまり影響はありませんが、食べ残しを翌日まで置いていたりすると、かなりダッチオーブンが錆びますし、スープに鉄の味が出てしまいます。
10月も終わりに近づいてきて、いよいよ冬キャンプが楽しい季節がやってきました。
トマト鍋は、体も暖まりますから、是非キャンプで味わってみてください。
それにしても、空いたこの缶・・・
キャンプで何かに使えるかなーと思っていたのですが・・・
何も思いつかないので、暫くこのまま放置しておきます(-_-;