コールマンのケロシンランタン639Cのメンテナンス

2021年8月9日

DIY ランタン

t f B! P L

先日のキャンプで、愛用のコールマンのケロシンランタン639Cが炎上してしまいました。

プレヒートは十分だったのですが、点火すると大炎上。その後も、再度プレヒートするも炎上が止まらず、やむなく使用を中止。


炎上して煤で汚れた639C


639Cは、以前も書いた通り、丈夫で壊れにくくバカでも使えるぐらい簡単なケロシンランタンなのですが、購入してから4年以上掃除をしたことが無かったものですから、流石にジェネレーター周りに不調が起きたようです。


ということで、自宅で暇を見つけて、本格的なメンテナンスを行うことにしました。


先ずは、トップフードを外し、ホヤを外します。


トップフードとホヤを外したところ


耐熱シールドを外すと、六角ボルトがありますのでこれを外します。


チムニーなどの上部を留めている六角ボルト

六角ボルトを取り外したところ


639は構造がとても単純で、この六角ボルト1本で上部のチムニーからトップフードまでが支えられています。


チムニーを取り外したところ


上部構造物を外したら、リング状のベースを外すために、バルブハンドルを外します。


バルブハンドルを取り外したところ


これで、バルブアッシーからジェネレーターへアクセスできるようになります。

タンク上には、4年分の虫の死骸が溜まっています(苦笑)。


ジェネレーターとバルブアッシー


今回のターゲットは、ジェネレーターですから、ジェネレータを取り外すのですが、これが曲者で、なかなか固くて取り外せません。

コールマンランタン専用工具「スーパーレンチ」は愚か、モンキーレンチを使っても動かないので、ポケットトーチで炙ります。


ジェネレーターとバルブアッシーの接続部分


こうすることで、ネジが熱膨張で膨らみ、回すことができるようになります。


取り外したジェネレーターがこちら。


ジェネレーターを取り外したところ


中には、真鍮製のコイルと、長いクリーンニードルが入っています。


ジェネレーター内のコイル


コイルは、2重になっているので、ジェネレータ内のコイルも取り出します。


ニップルも外して完全に分解。


ニップルを外す


これを、ベンジン(成分は同じなのでホワイトガソリンでも代用可能)に浸け込んで清掃します。

ついでに、ニップルのノズルも清掃しておきます。


ペトロマックスのニードルクリーナー


ニップルの清掃には、ペトロマックスのニードルクリーナーが大活躍。やっぱり、キャンパーであれば一家に1本は持っておいた方が良いアイテムです(笑)。


さて、今回の炎上は、ジェネレーター内に溜まった煤が原因で、気化した灯油がうまくニップルから噴出しなかったためと考えられます。ですから、ジェネレータ内の清掃がキモになるので、2本のコイルを徹底的に清掃していきます。

コイルには、かなりの煤がこびりついており、ベンジンに浸け置きしたぐらいでは取れませんので、金属タワシで磨いていくのですが・・・。


ジェネレーターコイルに絡まる金属タワシ


金属タワシがコイルに絡まって取れません!!


ジェネレーターコイルに溜まった煤をバーナーで焼き切る


そこで、煤をバーナーで焼き切ることにしたのですが、これが大失敗!!


溶けて曲がったジェネレーターコイル


溶けた!!


いくら真鍮とは言え、バーナーで炙り続ければこうなりますわ(T T)


溶けて曲がった部分を修正したジェネレーターコイル


仕方が無いので、サンドペーパーで溶けた部分をならして、可能な限り現状復旧。


これに懲りて、クリーンニードルは、金属タワシとサンドペーパーを使って、丁寧に煤を落としました(苦笑)。


クリーンニードルの清掃


ジェネレーターのパイプ内も、ストロー用ブラシを使って汚れを落として終了。


ジェネレーターの清掃で出たゴミ


結果的には、これだけの汚れが落とせましたから、かなり綺麗になったはずです。


清掃が完了した639Cのジェネレーター


コイルは、ちょっと(だいぶ?)曲がってしまいましたが、灯油の気化にはそれほど影響ないと信じて組み上げます。


ジェネレーターの組付け


バルブハンドルを回して、クリーンニードルが上下していることが確認出来たらメンテナンス終了。


ジェネレーターの先のニップルからクリーンニードルが見える


あとは、煤だらけのチムニーやホヤをベンジンで清掃し、組み上げます。


639Cのトップフードとホヤ

マントルの取り付け


うん、うん、綺麗になりました(遠い目)。


全てのメンテナンスが終了した639C



さて、では早速、タンクに灯油を入れてプレヒート。


プレヒートによって燃えるマントル


ポンピングして・・・


ポンピング


点灯!!


639Cの点灯試験 綺麗に点灯

炎上することなく、一発で点灯しました。

燃焼も安定していて、良い感じです。


燃焼音も、静かになった気がします。


メンテナンスは大成功!

これでまた、数年は持つことでしょう。




さて、後日これを買いました。


639C用のジェネレーターパーツ


予備のジェネレーターです。


今回の教訓

真鍮のジェネレーターコイルを、バーナーで炙ってはいけません



プライバシーポリシー及び免責事項

QooQ