先日のキャンプで、愛用のコールマンのケロシンランタン639Cが炎上してしまいました。
プレヒートは十分だったのですが、点火すると大炎上。その後も、再度プレヒートするも炎上が止まらず、やむなく使用を中止。
639Cは、以前も書いた通り、丈夫で壊れにくくバカでも使えるぐらい簡単なケロシンランタンなのですが、購入してから4年以上掃除をしたことが無かったものですから、流石にジェネレーター周りに不調が起きたようです。
ということで、自宅で暇を見つけて、本格的なメンテナンスを行うことにしました。
先ずは、トップフードを外し、ホヤを外します。
耐熱シールドを外すと、六角ボルトがありますのでこれを外します。
639は構造がとても単純で、この六角ボルト1本で上部のチムニーからトップフードまでが支えられています。
上部構造物を外したら、リング状のベースを外すために、バルブハンドルを外します。
これで、バルブアッシーからジェネレーターへアクセスできるようになります。
タンク上には、4年分の虫の死骸が溜まっています(苦笑)。
今回のターゲットは、ジェネレーターですから、ジェネレータを取り外すのですが、これが曲者で、なかなか固くて取り外せません。
コールマンランタン専用工具「スーパーレンチ」は愚か、モンキーレンチを使っても動かないので、ポケットトーチで炙ります。
こうすることで、ネジが熱膨張で膨らみ、回すことができるようになります。
取り外したジェネレーターがこちら。
中には、真鍮製のコイルと、長いクリーンニードルが入っています。
コイルは、2重になっているので、ジェネレータ内のコイルも取り出します。
ニップルも外して完全に分解。
これを、ベンジン(成分は同じなのでホワイトガソリンでも代用可能)に浸け込んで清掃します。
ついでに、ニップルのノズルも清掃しておきます。
ニップルの清掃には、ペトロマックスのニードルクリーナーが大活躍。やっぱり、キャンパーであれば一家に1本は持っておいた方が良いアイテムです(笑)。
さて、今回の炎上は、ジェネレーター内に溜まった煤が原因で、気化した灯油がうまくニップルから噴出しなかったためと考えられます。ですから、ジェネレータ内の清掃がキモになるので、2本のコイルを徹底的に清掃していきます。
コイルには、かなりの煤がこびりついており、ベンジンに浸け置きしたぐらいでは取れませんので、金属タワシで磨いていくのですが・・・。
金属タワシがコイルに絡まって取れません!!
そこで、煤をバーナーで焼き切ることにしたのですが、これが大失敗!!
溶けた!!
いくら真鍮とは言え、バーナーで炙り続ければこうなりますわ(T T)
仕方が無いので、サンドペーパーで溶けた部分をならして、可能な限り現状復旧。
これに懲りて、クリーンニードルは、金属タワシとサンドペーパーを使って、丁寧に煤を落としました(苦笑)。
ジェネレーターのパイプ内も、ストロー用ブラシを使って汚れを落として終了。
結果的には、これだけの汚れが落とせましたから、かなり綺麗になったはずです。
コイルは、ちょっと(だいぶ?)曲がってしまいましたが、灯油の気化にはそれほど影響ないと信じて組み上げます。
バルブハンドルを回して、クリーンニードルが上下していることが確認出来たらメンテナンス終了。
あとは、煤だらけのチムニーやホヤをベンジンで清掃し、組み上げます。
うん、うん、綺麗になりました(遠い目)。
さて、では早速、タンクに灯油を入れてプレヒート。
ポンピングして・・・
点灯!!
炎上することなく、一発で点灯しました。
燃焼も安定していて、良い感じです。
燃焼音も、静かになった気がします。
メンテナンスは大成功!
これでまた、数年は持つことでしょう。
さて、後日これを買いました。
予備のジェネレーターです。
今回の教訓
真鍮のジェネレーターコイルを、バーナーで炙ってはいけません