昨年末、ニトリHD(ホールディングス)に買収された島忠。
元々は、「ホーマック」や「くろがねや」などのホームセンタを擁するDCMホールディングスが、島忠にTOBを仕掛けていましたが、そこへニトリが乱入。その結果、ニトリが島忠の株式の77%を買い付け、2021年1月6日付で島忠はニトリHDの連結子会社となりました。
裏事情としては、ホームセンター業態に進出したかったニトリが、島忠を傘下に収めることで、商品開発力のアップと販売力の強化を狙っているようですが、私としてはやっぱりアウトドア商品がどうなっていくのかに注目しています。
島忠のアウトドアコーナーは、カインズやホーマックなどに比べると、商品点数なども含めて見劣りしていました。
カインズとホーマック(DCM)は、いずれもプライベートブランドを扱っており、キャンプ用品についても、BBQコンロや焚火台など、様々な商品を販売しています。特に、近年のカインズのラインアップは凄まじく、焚火台周りのグッズの充実ぶりは、アウトドアショップ並みでした。
また、ニトリもここ数年アウトドア関連に力を入れており、既視感(デジャヴ)の強い商品を販売しています(笑)。
折り畳みチェア 出典:ニトリネット |
一方、島忠のアウトドアコーナーは、ロゴスやキャプテンスタッグなどの商品を中心に、コールマンやキャンパーズコレクションの低価格路線のチェアやテーブルなどで構成されており、正直、中級者以上のキャンパーにとってはあまり魅力のあるコーナーではありませんでした。
そんな、キャンパー目線では、ちょっと見劣りしていた島忠ですが、今年はどうやら本気で攻めてくるようです。
先日、行きつけの島忠に行った時のこと、大量の広葉樹の薪が置いてありました。今までは、針葉樹しか売っていなかったのですが、今年からは本格的に広葉樹も売り出すようです。値段的には、40cmのナラ1束798円(税抜)ですから、高くもなく安くもなくといったところですが、都内で手軽に買えるのはキャンパーには有難い話です。
あれっ?と思ったのが、ガスバーナーのコーナー。
何と、SOTOのFUSIONが売っています!
最近はマシになりましたが、発売当初はWILD-1などのアウトドアショップですら入手困難だったFUSIONが、普通に売られています。しかも、高額商品なのに、いかにもホームセンターらしく、棚にしれっと置いてあったので、思わず2度見してしまいました(笑)。
さて、私が何より喜んだのは、コレです。
使い捨てのジンギスカン鍋!
イヤー、これ北海道でないと手に入らないので、北海道キャンプに行った時に大量購入していたのですが、これからはそんな手間も不要になりそうです。
私が行った時は、売り場はまだ整理中だったので、これからのシーズンインに向けての進化が楽しみです。
ニトリとのシナジー効果は、まだまだ先のことでしょうが、島忠でもプライベートブランドのアウトドアグッズが展開されることを期待したいと思います。