キャンプ道具の収納については、キャンプに慣れてくるほど頭を悩ませる問題になります。増えてしまったキャンプギアを、いかにしてまとめるか、取り出し時の使い勝手、更には見栄えまで考え出すとキリがありません(苦笑)。
特に、カトラリーやキッチン用品のような小物類は、収納と整理に悩みます。私は、これまで大工道具向けの工具箱を多用してきたのですが、見栄えがイマイチなのが気になっていました。
大工道具向けですから、実用的ではあるのですが、形状や配色については、スノーピークやチャムスには敵いません。ですから私も、そこは実用一辺倒と割り切ってたのですが、超カッコイイ工具箱を見つけてしまったのです(苦笑)。
KTC(京都機械工具株式会社)の「両開きメタルケース EK-10A」です!!
KTCは会社名からも分かる通り、京都にある工具メーカーです。KTCの工具は、細部まで拘って自社工場で製造されており、その高品質・高強度な製品はプロにも認められ、トヨタのF1やWRC、SUPER GTなどの多くのレーシングチームのメカニックに愛用されてきました。そんな、プロユースの工具メーカーが、メカニック向けの工具箱として作ったのが、EK-10Aです。
私の購入したEK-10Aは、限定カラーのオリーブドラブ。艶消し塗装が美しく、ミリタリー色が強いので、近年流行のカモ柄のアイテムとも合います。
EK-10Aは、両開きですので、収納物の取り出しがとてもスムーズです。
ボディは、頑丈なスチール製で、KTCのロゴがエンボス加工されています。
箱の角は、ラバーパットが取り付けられているので、車載時などにトランクを傷つける心配がありません。
両サイドには、パッチン錠が付いており、移動中などに箱が開かないようになっています。
中に入れるツール自体もプロ向けの物は高価なため、南京錠で施錠できるようになっています。
ハンドルは、ビルトイン式のため、天板がフラットになるのがポイント。車載時に物を積み重ねることができます。
更に、ハンドルを持ち上げるだけで、そのまま運ぶことができ、ハンドルを離せば自動的に収納されます。これまでの工具箱では、ハンドルを収納し忘れて引っ掛けてしまったりしたのですが、これはそういった失敗がありません。
底は、ストライプのエンボス加工で補強されています。
4隅に水抜き用の穴が空いているところも、プロ用工具箱らしいポイント。
水抜き穴は、各トレーの角にも設けられています。
因みに、底からみるとこんな感じです。
収納についてですが、250サイズのOD缶は、トレーに若干当たります。ただ、トレーは、箱を閉じた状態でも少し余裕があるため、このままでも閉じることはできます。
コールマンのダブルステンレスマグが、高さ的には丁度です。
カトラリーや食器などを詰め込むとこの通り。家族3人分プラスアルファを入れても結構余裕があります。写真では、マグカップが2つしか入っていませんが、工夫次第で入れることができます。
特筆すべき点としては、上段のトレーが取り外し可能なことです。カトラリーを入れておけば、食事の時にトレーごと外して、テーブルに置くことができるので、とても便利です。
また、調味料などを立てておくのにも役に立つため、とっ散らかりやすいキャンプテーブルをスッキリまとめることができます(笑)。
これを購入してから、キャンプの食事シーンが以前よりスムーズになったことを実感しましたので、道具ってやっぱり重要だなーと思った次第です。
さて、良いことずくめのEK-10Aですが、完全無欠の製品など無いのが世の常。EK-10Aもその呪縛からは逃れられません(苦笑)。
欠点は、7.1kgと重いことと、販売価格が約2万円と高いことです(+_+)
ボディは総スチール製で、ハンドルもアルミダイキャスト製ですから、重いのは仕方がありません。その分、剛性は半端ではなく、熊に踏まれても潰れないぐらいの強度があります(笑)。
値段が高いのも、本来はプロのメカニック向けの製品ですから、まあこんなもんでしょう(苦笑)。
EK-10A、いかがでしょうか。多少の欠点に目を目をつぶれば、キャンプシーンでの利便性と所有欲を満たしてくれること間違いナシです!
但し、この工具箱の中に入れるキャンプギアは、重さも値段も箱より軽くて安いでしょうが・・・。
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