キャンピングムーンは、スノーピークの焚火台や、ユニフレームの焚火テーブルなどの大ヒット商品を、わりと精度高く丸パクリしている、中国の会社です。
そんな困った会社ですが、元々は、厨房製品やガス器具を作っていたようで、アウトドア向けのガス器具も製造しています。PSマークは取得していませんので、アングラな製品であることに変わりはありませんが、精度はマズマズですので、使ってみる価値はあります。
今回は、とある物の容量を3倍に増やせるアイテムをご紹介します。
じゃじゃーん!!
どうですか?このヴィジュアル。
宇宙船!?
閉鎖型スペースコロニー!?
いえいえ、これ、CB缶を3連接続できるアタッチメント、その名もZ30!
後ろから見たら、CB缶の底が、まるで核パルスエンジンのように見えます(笑)。
このヴィジュアルだけでも、買った甲斐があるというものです(^^♪
だいたい、昭和後半生まれのオッサンは、何でも3倍にするのが大好きです。
これさえあれば、隣のキャンパーがスノーピークのHOME&CAMPバーナーを使っていても、「バーナーの性能の違いが戦力の決定的差ではないことを教えてやる!」と言うことができます!
出典:スノーピーク |
冗談はさておき、この製品は、CB缶を3個連結できる製品ですから、1缶250×3で合計750mlのガスを連続して使用することができます。私の愛用しているSOTOのST-310であれば、CB缶1本で約1.5時間持ちますから、Z30を使えば、約4.5時間も連続使用が可能となります。これだけ連続して使い続けられれば、カレー100人前だって作れるでしょうし、おでんをダッチオーブンいっぱい作ってサーブし続けられます(笑)。
バーナーとの接続には、前回ご紹介した、ガスホースラインとCB缶アダプターを使用します。また、各接続部には逆止弁が付いているので、缶を外してもガスが噴き出すことはありません。
構造的には、3本のCB缶を繋げているだけですので、ガスが減って圧力が下がっている缶があると、繋げた瞬間に「しゅわー」という音がして、ガス圧が高い方から低い方へ流れていきます。
さて、中国製ということで、やっぱり気になる品質ですが、今回も細かく見ると色々とありました。中央のガスホースを接続するネジ部分ですが、ネジの下の方に欠けが見られます。
ホースとはしっかり接続できるので、問題はありませんが、耐久性の面では不安が残ります。
あと、このホース接続部のフタが付属しているのですが、裏返してみると、ネジ切りを行ったときの削りカスが残っていました。
ジオニック社も質が落ちたものです(笑)。
さて、私がこのZ30を購入した最大の理由は、ガスストーブの連続使用時間を伸ばしたかったからです。
冬の寒い季節のキャンプは、気温が低く、辛いものがあります。特に、夜寝ている時に氷点下まで下がってくると、シュラフも含めて相当の対処をしておかないと寒くて寝られなくなります。そんな時に、CB缶のガスストーブがあれば、少しでも寒さを和らげることができるので、重宝しています。CB缶のガスストーブは、出力は大したことありませんが、コンパクトで簡便ですから、ドームテントであればテント内の暖房器具として効果があります。ただ、連続使用時間がCB缶1本だと2時間程度と短いので、朝まではとても持ちません。
そこで、Z30の出番という訳です。私の私用しているニチネンのミスターヒートであれば、1本で3時間ほど持ちますので、Z30を使えば3倍の9時間も持つことになり、寝る前に点ければ、朝まで十分持つ計算になります。
これで朝までバッチリ!と思って、Z30を購入したのですが、肝心のCB缶アダプターが、ミスターヒートに適合していませんでした(T T)
CB缶アダプターのZ13Mを接続してみると、微妙に傾いた状態になって、しっかりとガスチャンバーに接続できません。
これは、ニチネンの問題ですが、CB缶の接続方法がやや特殊で、缶のつばのような部分に、下側だけ金具を引っ掛け、ガスチャンバーに接続する方法を取っているためです。
CB缶を接続すると、缶のお尻が本体側面の丸型の穴にひっかかって、缶とガスチャンバーの接続部分が傾かないようになっているのです。
こんな微妙な設計になっているとは、試してみるまで分かりませんでした。
キャンピングムーンの商品説明には、Z13Mはイワタニの磁石式に合わせて作られているため、全ての磁石式に適合するわけでは無いと記載されています。ミスターヒートは磁石式ではありませんが、アダプターが缶のつばの直径とあっていればいけるだろうと思ったのですが、ダメでした(苦笑)。
説明をよく読むと、ニチネンの業務用の磁石式などには適合しないと書いてあり、そもそもニチネンとは相性が悪いようです。
イヤー失敗しました。
「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちとは。」