2020年8月13日(木)
早朝は、夜中に降った雨の影響もあって、キャンプ場にはもやがかかっていました。
さて、4日目は、フェリーで利尻島から礼文島に渡ります。
でもその前に、午前中は利尻島の観光をもう少し続けます。
先ずは、ゆ~にから更に奥に進んだところにある「利尻北麓野営場」へ。利尻富士を登る訳ではありませんが、雰囲気だけでも感じようと見に行きました。
利尻北麓野営場は、登山口にあるキャンプ場で、利尻富士を目指すには絶好のキャンプ場です。
管理棟では、登山に必要となる携帯トイレなども販売しており、施設も、炊事棟、トイレ、シャワールームなど、充実しています。
いえいえ。
ヒントは、機材に書かれた「CAB VOR DME」という文字。
CAB(Civil Aviation Bureau):国土交通省航空局
VOR(VHF Omnidirectional Range):超短波全方向式無線標識
DME(Distance Measuring Equipment):距離測定装置
簡単に言ってしまうと、航空機向けの灯台です。航空機が、正確に現在位置や高度、飛行方位を計測するために、指向性のVHF波を発している施設です。利尻空港近くの、利尻島の幹線道路である「利尻ファンタスティックロード」沿いにあります。
分かってしまえば、ナルホドな施設ですが、何の案内もなく、忽然とこんな変わった構造物が草原に現れれば、Xファイルのモルダー(古っ!)でなくても宇宙人と交信する機械かと思っちゃいますよね?
ちなみに、この施設、稚内空港近くにもありました。
利尻島は全体的に曇っていますが、今日は、礼文島が見えます。
さて、昨日撃沈したオタトマリ沼ですが・・・。
昨日よりはマシですが、肝心の利尻富士は雲の中で、全く見えません!
残念!!
利尻富士はあきらめて、売店でハマナスソフトクリームを購入。
ハマナスの香りがほのかにして、美味しいソフトクリームでした。
さて、そうこうするうちに、フェリーの出航時刻が迫ってきましたので、急ぎ鴛泊港へ。
利尻島から礼文島へのフェリーは、鴛泊港12:15発~香深港13:00着の1便しかありません。
11時半にフェリーターミナルに到着。早々に乗船手続きを済ませました。
フェリーに乗船する車の置き場が分かり難いのですが、ターミナルの駐車場の端っこに、黄色い枠線で囲ったエリアがあり、そこが乗船車専用駐車場でした。
駐車場から、ペシ岬を見上げます。
昨日は、よくこんな急傾斜を登ったものだと感心。
そうこうしているうちに、アマポーラ宗谷が入港。
入港から出航まで、15分ほどしかありませんので、あわただしく下船、乗船となり、礼文島を目指します。
雲にすっぽり覆われた利尻富士。
さよなら~利尻島。
この日は、朝から曇っていたので、礼文島も霞んでいます。
ここで、今回乗船したフェリーをご紹介しましょう。
ハートランドフェリーの利尻・礼文航路に就航してるフェリーは、ボレアース宗谷、サイプリア宗谷、アマポーラ宗谷の3隻。
今回の利尻から礼文への航路で乗船したのは、アマポーラ宗谷。今年の2月4日に就航した、ピカピカの新造船です。初日に乗ったボレアース宗谷が2003年5月就航、サイプリア宗谷は2008年5月ですから、最古参のボレアースに比べて、17年の開きがあります。
アマポーラは、総トン数4,265トン、全長96.55m、全幅15m、航海速力、19.45ノット、乗客定員550名。
ボレアースと大きさは殆ど変わりませんが、総トン数がボレアースの3,578から4,265と、687トン増加しています。乗客定員や車両積載能力は殆ど変わらないため、増加した分は、設備の充実に充てられています。
残念ながら、この電子レンジとポットは、アマポーラのみの設備です。私たちが稚内から利尻へ行った時はボレアースでしたので、船内で朝ご飯を食べましたが、パンと缶詰のみ。ポットがあれば、カップスープなどが食べられたのですが・・・。
本日のキャンプ場は、礼文島の最北端にある「久種湖畔キャンプ場」ですから、期待が持てます。
乗船時間45分と、あっというまに礼文島に到着。
観光は翌日と決めていたので、まずはお昼ご飯を求めて、北に向かいます。
礼文島の幹線道路は、南北に走る県道40号、通称「れぶんアツモリロード」の1本しかありません。
前週の台風の際、がけ崩れで通行止めになっていたのですが、私が訪れた時には既に解消されていました。
道路沿いに走っていると、利尻島が一望できます。
さて、向かった先は、「金田の岬」にある「あとい」という食堂。
閉まってます!!
張り紙も何も無いので、休みなのか潰れたのかも分かりません。
お、お昼ごはんが~(泣)
仕方が無いので、GoogleMapで事前にチェックしていた、マリンストアで何か買おうと向かいますが、マリンストアも休業中。どうも、お盆の時期に重なったこともあり、休業しているみたいでした。
仕方が無いので、「久種湖畔キャンプ場」へ。
広い場内には、フリーサイト、オートサイト、コテージ、バンガローなどがあります。以前は、フリーサイトにテント用デッキがありましたが、現在は全て撤去されています。
右横には、炭や灰を捨てる場所も用意されています。
さて、お腹を満たしたら、香深港まで温泉と食材の買い出しに戻ります。
昼間食べられなかった海鮮丼の具材が手に入ればと思ったのですが、香深港近くのマリンストアも閉店時刻で間に合わず。仕方が無いので、先に温泉に入ります。
香深港には、「礼文島温泉うすゆきの湯」があります。
源泉かけ流しで、泉質はナトリウム-塩化物-硫酸塩泉。pH8.6の弱アルカリ性温泉ですから、肌もつるつるになる所謂美肌の湯です。源泉温度は、50.8と高温で、内湯はあつ湯とぬる湯の2つに湯舟が分かれています。
温泉でリフレッシュしたら、晩御飯の買い出し。
島に唯一のセイコーマートで、ジンギスカンの材料を買い込みました。
北海道民には常識ですが、セイコーマート(略してセコマ)は、北海道No.1のコンビニエンスストアです。その内容は、単なるコンビニではなく、野菜から卵、肉・魚まで、幅広く取り扱うミニスーパーのような存在で、地域のインフラとも言える存在です。
当然、私たちキャンパーにとってもその恩恵は大きく、「北海道で困ったことがあればとりあえずセコマに行け」と言われるぐらいです。
セイコーマートでは、ほぼ間違いなくジンギスカンは入手できるので、マリンストアがだめだった場合はジンギスカンと決めていました。セコマで、タレに浸かったジンギスカンのパックと、キャベツ、玉ねぎなどを購入。セコマでは、ジンギスカン鍋も売っているので、バーナーさえ持っていれば、セコマでジンギスカンセットが手に入ります。
但し、ジンギスカン鍋は、売り切れている場合があるので、要注意。私は、前回の北海道旅行で大量購入したジンギスカン鍋を持参していました。
久種湖畔キャンプ場に戻り、早速ジンギスカン。
そしてキャンプには欠かせない、焚火。
シェラカップに、ニンニク、マッシュルームの缶詰、オイルサーディン、鷹の爪を入れて、アヒージョに。
この日は、昨日と打って変わって晴天だったので、星が良く見えました。場内は電灯が多いので見難いですが、キャンプ場の奥にある遊歩道の方へ行けば真っ暗で星が良く見えました。