レインウェアについて色々考えるとモンベルに行き着く話

2020年7月21日

キャンプtips

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梅雨のシーズンは、キャンプにとっても難敵です。人気のキャンプ場は予約必須となりますが、そんな時に限って雨模様だったりします。
私の家族も、だれが雨男・女か分かりませんが、キャンプでよく雨に遭います。
そんなこともあり、いつも悩むのがレインウェアです。レインウェアと言ってもピンキリで、ドン・キホーテなどで売っている2,000円ぐらいの物から、上下合わせて5万円以上するものまで、様々です。

さて、うちの娘は、モンベルのクレッパー Kid'sという上下合わせて8千円弱のレインウェアを小5の時に買ってやったのですが・・・。

妻「雨降ってるから、レインウェア着とき。」

娘「わかった。・・・・あれ?」

妻「どうしたん?」

娘「下が・・・入らん!!」

妻「え!?」

娘「きつくてムリ!!」

私「太ったな!娘!!」

娘「怒・怒・怒!!!

今年で中1になった育ち盛りの娘は、上にも大きくなりましたが、それ以上に横に大きくなってしまったようで、150cmサイズのクレッパー Kid'sが入らなくなってしまいました(苦笑)。

年中キャンプで雨に降られる我が家にとっては、レインウェアは必須アイテムですので、仕方がなく新調することにしました。

さて、レインウェアに何を選ぶかで迷った私。昔は、アウトドア向けレインウェアと言えばゴアテックスの一択でしたが、最近は様々な防水・透湿素材が出てきたので、選択の幅が広がりました。
そこで、先ずは、主だった素材を調べてみました。

レインウェアの素材

ノースフェイス FUTURELIGHT(フューチャーライト)

耐水圧:非公開
透湿性:非公開

ノースフェイスが2019年に発売したオリジナルの新素材。
防水・透湿に加えて、通気性もプラスされており、着心地も抜群らしい。
問題は、ジャケットだけで3万以上と、とにかく高いこと。

パタゴニア H2No

耐水圧:非公開
透湿性:非公開

パタゴニアのオリジナル素材。耐水圧・透湿性は非公開ながら、社内の厳しいテストをクリアした素材で、防水性・透湿性・耐久性に優れた素材。
ジャケットで2万円台からラインアップされている。

ミズノ ベルグテック

耐水圧:約30,000mm
透湿性:16,000g/㎡・24hrs

ミズノのオリジナル素材。透湿性こそゴアテックスに見劣りするが、耐水圧は約30,000mmと十分なスペック。
価格も、上下セットで約1,5000円とリーズナブル。

モンベル DRYTEC(ドライテック)

耐水圧:20,000mm以上
透湿性:8,000~20,000g/㎡・24hrs

モンベルのオリジナル素材。耐水圧と透湿性はそこそこだが、リーズナブルな素材で、ジャケット・パンツいづれも1万円以下からラインアップされている。

ゴアテックス

耐水圧:50,000mm以上
透湿性:25,000〜98,000g/㎡・24hrs
※値はモンベルの製品の物を参考値としています

アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が開発した、薄いメンブレンシート。
その歴史は古く、1969年にボブ・ゴアが開発に成功し、ゴアテックスと名付けた。
それ以来、ゴアテックスは、世界中のアウトドアブランドで使われており、レインウェアだけでなく、リュックから登山靴まで、様々なアイテムに使われていることからも、その信頼性の高さが伺える。
高性能なだけに、価格的には、やはり高額な製品が多い。


さて、上記に挙げた以外にも、ワークマンなどからも耐水圧20,000mm、透湿性10,000g/㎡・24hrsなどの製品が出ており、悩みだすときりがないのがレインウェア選びの特徴です。娘が着れなくなったクレッパー Kid'sは、ドライテックなので、まあ同等かもう少し良い製品をと考え、色々と調べたわけですが、ミズノのベルグテックを除くと、価格的にはかなり高額で、ゴアテックスと遜色なくなります。

で、結局、ゴアテックスで良いか~となり、各メーカーで比較すると、やっぱりモンベルがコスパに優れているのでした(笑)。

さて、モンベルのゴアテックス素材のレインウェアですが、登山向けの軽量・高性能モデルから、耐久性重視のモデルまで、全部で5種類がラインアップされています。その中でも、キャンプ向けに考えると、最も強度に優れるレインダンサーとなります。

右がクレッパー Kid's、左が今回新調したレインウェア

モンベル レインダンサー


レインダンサーは、撥水性の高い表生地+ゴアテックスメンブレン+裏生地の3層構造になっており、モンベルのゴアテックスラインアップ中で、最大の強度を誇ります。


その分、最も重量がありますが、剣岳を登るわけではないので、キャンプにはもってこいです。
シルエットも、ややゆとりがあるので、厚みのあるミドルレイヤーの上にも着やすく、雪中キャンプにも向いています。
耐水圧は50,000mm以上と十分で、透湿性も25,000g/㎡・24hrsとドライテックより優秀ですから、ムレにも強く快適です。
そして、価格が16,800円(+税)と、モンベルのゴアテックスモデルの中で最安値というのが一番ありがたいです。

レインダンサーはリーズナブルですが、アクアテクトジッパー(ジッパー表面をメンブレン素材で覆って防水性を高めてある)など、細かいところまで作りがしっかりしています。


クレッパー Kid'sのジッパーは標準的な物を採用。その分、フラップを設けて防水性を高めてある。

フードもドローコードで細かく調整可能ですし、裾はリードインコートシステムと言う、ポケット内からコードを引っ張って調整可能な仕掛けなど、流石は登山道具で磨きをかけてきたモンベルらしい作りになっています。



クレッパー Kid'sは紐が通っているだけと必要最低限な構造。

モンベル サンダーパス


モンベルのパンツは、サイズだけでなく股下もレギュラー以外にショートとロングという長さ違い(各6cmマイナス、プラス)がラインアップされているので、体形に合わせてベストなサイズを選べるというのが大きなポイントです。
更に、裾をドローコードで靴に留めることができる、サムエシステムという機構も搭載されており、アウトドアでの激しい動きでも濡れにくくなっています。

裾はジッパーで大きく開くので脱いだり着たりが楽。

ドローコードが前側になるので、引っ張り出して靴を通してかかと側に引っかけて固定する。

さて、ジャケットはゴアテックスにしましたが、パンツはドライテックになりました。上半身に比べれば、下半身は汗をかきにくいので、ムレ対策の面では必ずしもゴアテックスでなくても良いというのが理由です。それに、価格も6,300円(+税)と圧倒的にリーズナブルです。
ドライテックは全部で4種類のラインアップがあるのですが、キャンプ用途で考えると、こちらも最も強度の高いサンダーパスということになります。耐水圧20,000mm以上、透湿性15,000g/m²・24hrsと必要十分なスペックです。


幸いなことに、娘がモンベルショップで選んでいる時に、気に入った色がレインダンサーに無く、「こっちがいい」と選んだのがミッドナイトブルーという少しパープルっぽい色のサンダーパスでした。特に、パンツは、更におデブに成長されると買い換えないといけなくなるので、安価なサンダーパスを選んでくれて内心ホッとしました(苦笑)。


さて、これでキャンプで雨が降ってもバッチリと思っていましたが、今年は令和2年7月豪雨で大変なことになっており、関東でも雨が続いているので、実践デビューはもう少し先になりそうです。

ちなみに、私はどんなレインウェアを使っているかというと、ドンキで買った2000円の安いやつです(苦笑)。
ムレるのは、痩せるためにサウナスーツを着ていると思って我慢!?
トホホ・・・


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