ウッドフレームチェアVSクラシックチェア どちらがキング・オブ・キャンパーズ・チェアに相応しいのか!?

2020年7月9日

キャンプ沼 チェア

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20脚以上のキャンプチェアがある我が家ですが、家族3人で取り合いになるチェアがあります。


ハイランダーウッドフレームチェア コットンです。
購入以来、1年半ほど経ちますが、キャンプで一番出動回数の多いチェアでもあります。

このチェア、実はリビングでも常設状態で、日常的に使っています。ウッドフレームチェアは、座り心地が良く、脚にもゴムキャップが付いているので、フローリング床でも安心して使うことができます。

さて、ウッドフレームチェアは、キング・オブ・キャンパーズ・チェアと名高いカーミットチェアのオマージュ的な製品(つまりはパ〇リ)で、構造やサイズがとてもよく似ています。ですから、座り心地もオリジナル譲りということで、長時間座っていても疲れません。

コールマンのリゾートチェアなども、決して座り心地が悪い訳ではありませんが、ウッドフレームチェアに変わった瞬間、座り心地がワンランクアップするのを感じます。

左はリゾートチェア同等品。右はウッドフレームチェア。
明らかな座り心地の違いを感じる。

座面シートの素材はコットンですので、通気性が良く、火の粉にも強いという点においては、ナイロン生地のオリジナルを凌ぎます。さらに、シート自体は厚手の生地が2重になっており、1年以上に渡り日常的に使っていますが、へたりは僅かと耐久性の面でも合格です。

3人家族の我が家では、ウッドフレームチェア2脚と、コールマンのコンパクトフォールディングチェア1脚をリビングで使っていますが、いつもウッドフレームチェアの取り合いになります。元々、小学生の娘向けにコンパクトフォールディングチェアを購入したのですが、より座り心地の良いウッドフレームチェアばかりに座るため、結局私がコンパクトフォールディングチェアの方に座るハメに(苦笑)。

そんなことで、あまりにも取り合いになるため、新たにキング・オブ・キャンパーズ・チェア(以下KOCC)のオマージュ品を追加することにしました。

さて、追加するに当たってですが、実は、以前から気になっていたチェアがあります。

出典:フィールドア

FIELDOOR(フィールドア)クラシックチェアです。
この、カーミットチェアというよりは、ウッドフレームチェア激似のチェアは、2019年に販売開始されたチェアで、アマゾンで1脚6,850円と、ウッドフレームチェアの実売価格である9,000円前後を下回ります(価格は2020年7月現在)。ハイランダーの製品は、ナチュラムオンラインストアのセール等で安くなることもありますが、2脚セットでもなかなかこの価格になることはありません。
クラシックチェアは、2脚セットでは12,500円と、1脚当たり6,250円と更にお得になりますが、色々考えた挙句、とりあえず1脚買ってみることにしました。

さて、詳細の比較に入る前に、先ずは2脚のスペック等を押さえておきたいと思います。

Hilander(ハイランダー) ウッドフレームチェア

出典:ナチュラム

フレーム材質:ブナ
生地:コットン、ポリエステル(Lはポリエステルのみ)
耐荷重:80kg

サイズ・重量
<ノーマル>
使用時:幅55×奥行53×高さ63cm
収納時:57×13×11cm
座面高:約31cm
重さ:3.3kg

<L>
使用時:幅59×奥行57×高さ73cm
収納時:57×13×11cm
座面高:約37.5cm
重さ:3.7kg

FIELDOOR(フィールドア) クラシックチェア

フレーム材質:ブナ
生地:コットン
耐荷重:100kg

サイズ・重量
<ノーマル>
使用時 : 幅54.5cm×奥行61cm×高さ66cm
収納時 : 63cm×12cm×15cm
重量:3.65kg

<ハイ>
使用時 : 幅54.5cm×奥行60cm×高さ82cm
収納時 : 79cm×12cm×16cm
重量:4.2kg

<ワイド>
使用時 : 幅60cm×奥行62cm×高さ67cm
折りたたみ時 : 63cm×12.5cm×16.5cm
重量:4kg

<ミニ>
使用時 : 幅49.5cm×奥行50cm×高さ54cm
折りたたみ時 : 54cm×12cm×14cm
重量:3.5kg

スペック比較

ハイランダーのウッドフレームチェアは、座面の素材やカラーバリエーションが豊富で、限定カラーなども随時販売されています。一方のフィールドアのクラシックチェアは、ブラックとカーキの2色のみで、素材もコットンのみとなっています。
サイズに関しては、クラシックチェアは、ノーマル、ハイ、ワイド、ミニの4タイプがラインアップされています。それに対抗したのか、ウッドフレームチェアにも、最近一回り大きなLが追加されました。

ノーマルでサイズ比較すると、殆ど差はありません。また、素材もフレームはどちらもブナ素材で、重量もほぼ同じですが、耐荷重が80kgと100kgとクラシックチェアの方が20kg多くなっています。

ウッドフレームチェアVSクラシックチェア

まず注目する点は、曲線加工されている横フレームです。オリジナルのカーミットチェアは、ウォルナット(またはオーク)を曲げ加工して作られていますので、高い技術と手間が必要で、やっぱりKOCCなだけはあります。
一方、ウッドフレームチェア、クラシックチェアは、いずれもブナ材を曲線に切り抜いて作られています。この手の加工は、木目に沿って割れる可能性があり、強度的には曲げ加工に比べてかなり劣りますが、コスト面では仕方がないでしょう。

ウッドフレームチェア

クラシックチェア

2脚を並べて比べると、殆ど差が無いことが分かります。クラシックチェアは、ワイドを選択したので、横幅方向が少し広くゆったりしていますが、ぱっと見それ以外の差を見つけるのは難しいでしょう。



ちなみに、私の所有しているウッドフレームチェアは、2つ折りタイプですので、背中側に補強フレームが入っています。


座面は、ウッドフレームチェアが僅かにお尻側に傾いていますが、クラシックチェアは水平になっています。ただ、座り心地には全くと言っていいほど変わりはありません。



シート生地は、どちらもコットンです。いずれも2重になっており、生地も厚手でしっかりしたものが使われています。



剛性感については、補強フレームがあるおかげでウッドフレームチェアの方が高いですが、分解できるウッドフレームチェアであれば、クラシックチェアと変わらないでしょう。

肘置き下のプレート構造は、2脚とも全く同じで、留めているネジやボルトの数まで同じです。


後ろ脚と座面・背もたれの各フレームをつなげる3角形のパーツも殆ど同じで、いずれもスチール製で間に樹脂製のスペーサーがかまされているとこまで同じです。


ここまで同じだと、どちらも同じ工場で作られたんじゃないかと疑りたくなります(どちらもMade In Chinaですし)。

脚にはどちらもゴムキャップが付いていますが、ウッドフレームチェアの方が若干厚めで耐久性がありあそうです。

左:ウッドフレームチェア 右:クラシックチェア

左:ウッドフレームチェア 右:クラシックチェア

さて、ウッドフレームチェアとクラシックチェアは、いずれも組み立て式のチェアですが、オリジナルのカーミットチェアと異なり、横フレームはどちらも片側だけ外れる構造になっています。
※カーミットチェアは、横フレームは完全に外して分解できる。

組み立て時には、折りたたんである横フレームを開いて、固定金具にはめるだけなので、組み立てがより簡便になっており、ある意味本家よりも進化しています。

固定金具の構造は、ウッドフレームチェアとクラシックチェアで若干異なっています。
ウッドフレームチェアは、外側に開く金具を広げて穴に挿し込む構造。

出典:ナチュラム

クラシックチェアは、フレームの溝にスチールの棒を挿し込んだ後に、金具で固定する構造。



実は、クラシックチェアの方が、構造的には本家に近いです。

組み立てに当たっては、どちらもシートに強いテンションがかかるため、組み立て難さを感じるかもしれませんが、逆に言うと、組み立てやすいということは、それだけシート生地がヤレている証拠でもありますので、組み立て難いことはむしろ喜ばしいことです(笑)。

脚のフレームの太さは、ウッドフレームチェアが25×19mm、クラシックチェアが24mm×20mmと殆ど差がありません。


脚の横フレームの挿し込み部分の構造も同じです。

構造や部材の差が無いことから考えると、耐荷重20kgの差は実際には無いように思います。おそらく、ウッドフレームチェアでも耐荷重100kgあるんじゃないかと思います。ちなみに、私の体重は80kgを少しオーバーしております(苦笑)。

総評

どちらも座り心地は非常に良く、オリジナルに引けを取りません。
今回比較したクラシックチェアは、ワイドですので、ウッドフレームチェアより5cm幅が広いですが、座り心地の面ではそれほど変わりません。よっぽど体格の大きな人でない限り、ノーマルでも良いでしょう。

構造は殆ど変わりが無いので、耐久性も含めてどちらも同様と考えて良いでしょう。

生地も、コットンであれば火の粉にも強いので、焚き火の近くで使っても全く問題ありません。

ちなみに、私の使っているウッドフレームチェアは、色はアイボリーを選択したので、火の粉の黒い汚れが目立ちます(苦笑)。
そういった点では、シート色は黒の方が良いかもしれません。
シート色は今のところ、ウッドフレームチェア(コットン)がアイボリー・カーキ・レッドの3色、クラシックチェアがカーキとブラックの2色となっています。

あとは、値段の差だけになりますが、これについては、約2,000円ほど安いクラシックチェアにアドバンテージがあります。

さて、キング・オブ・キャンパーズ・チェアとして、ウッドフレームチェアとクラシックチェアのどちらが相応しいかですが、答えはどちらも合格と言えるでしょう。
耐久性につては、オリジナルにはかないませんが、コスパを考えれば妥当です。

まあ、私はテンマクデザインのサーカス コットンバージョンが気に入っているので、追加で買う時は、ウッドフレームチェアのアイボリーを買い足すことになると思います。


単純に座り心地を比べてしまうと、キャプテンスタッグの CSクラシックス リラックスクッションチェアの方が上(詳しくはこちら)ですが、収納性なども考えれば、今回の2脚のどちらかを持っていて損はありません。
20脚以上のキャンプチェアを買い続けてきた私にとっても、この2脚はひとつの終着点と言えるチェアです。





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