近年は、バリスタマシンの進歩が著しく、挽きたてのコーヒーと遜色ないコーヒーが手軽に飲めるようになりました。
でも、やっぱり好みの豆を自分で挽いて入れた一杯は、格別の物があります。
ですから、キャンプ場で、コーヒーを楽しんでいらっしゃる方も多いかと思います。
今回は、焚き火で淹れるコーヒーについて、私のスタイルをご紹介したいと思います。何にでも凝り性の私は、中学生の頃からコーヒー豆を買ってきて、自分でミル引きしてコーヒーを淹れていました。以来、30年以上に渡って、自分の好みの豆を買ってきてコーヒーを淹れるのが日課になっています。時間のある時はサイフォンで、忙しい朝はコーヒーメーカーでと、淹れ方は様々ですが、豆だけはいつも自分で挽いています。
そんな私ですので、キャンプでもミル引きコーヒーを楽しんでいます。
焚き火でコーヒーを淹れよう
焚き火好きの私は、当然お湯を沸かすのも焚き火が基本です。私は、薪ストーブの輸入販売店であるファイヤーサイドが販売しているグランマーコッパーケトルを愛用しています。
私の愛用グランマーコッパーケトル。左が小で右が大。 (満水容量は小3.3L、大5.2L) |
グランマーコッパーケトルは、銅製のため熱伝導率が良く、内側は錫(スズ)メッキされているのでさびにも強く、使いやすいケトルです。
何よりも、使い込むにつれて味が出る銅肌が美しいため、とても焚き火に似合います。
実はこのケトル、弱点というか、コーヒーを淹れるには向かない点があります。ドリップで淹れるには細く少量づつ入れたいところが、注ぎ口が大きいので繊細な淹れ方に向かないのと、構造上お湯を注ぐためには、ポット本体の下部にあるハンドルを持ち上げる必要があるため、いちいち耐火グローブをしなければならず面倒な点です。
ポット本体のハンドル。ここを持ち上げてお湯を注ぐ。 |
この問題を解決するために、私は別途ドリップポットを使っています。ドリップポットは、お湯をの注ぐ速度を細かく調整することができるだけでなく、グランマーコッパーケトルからドリップポットへ移すことで、グツグツと沸いた熱湯をコーヒーを淹れる適正温度である90~95度にすることができます。
私が愛用しているドリップポットは、珈琲考具のツードリップポットです。このドリップポットは、注ぎ口がとても細いだけでなく、注ぎ口からほぼ垂直にお湯が落ちるように形状が工夫されています。
そのため、自分の好みのスピードで、狙った場所にお湯を注ぐことができます。美味しいコーヒーを淹れることができるだけでなく、ドリップ自体を楽しむことができるこのドリップポットは、アウトドアでじっくりコーヒーを淹れる楽しみを私に改めて気付かせてくれた逸品です(ちょっと大袈裟ですが)。
ちなみに、直火やIHにも対応しているので、とにかくスグ淹れたいという時は、バーナーを使って直接ドリップポットでお湯を沸かすこともできます。
私は、同時に2杯淹れられるようにツードリップポットを買いましたが、ソロキャンプを楽しむ方には、一回り小さなワンドリップポットもありますのでおススメです。
コーヒー豆はミルで挽きたての美味しさを
左は私が30年近く使っている、高い精度でプロにも愛用者の多いカリタのダイヤミル。 右がポーレックスのコーヒーミル ミニ。大きさだけでなく重量もダイヤミルが3.3kgでミニが235gと異次元の違い。 |
淹れたてのコーヒーの香りも良いですが、挽きたての豆の香りも良いものです。豆を挽いている時に漂ってくるコーヒーの香りは、淹れたての一杯に向けて気分を盛り上げてくれます。
以前は、コンパクトなコーヒーミルが無かったので、出発前に自宅で豆を挽いて持っていっていましたが、最近はアウトドア向けのコンパクトなミルが販売されるようになりました。
私が使っているのは、ポーレックスのコーヒーミル ミニです。刃は耐久性の高いセラミック製で、細挽きから粗挽きまで細かく調整できます。
今でこそ、この手のコンパクトなコーヒーミルは、アウトドアブランドも含め様々なメーカーから発売されていますが、おそらく4~5年前にポーレックスがこのコーヒーミルを発売したのが最初だと思います。
製造は、鹿児島県霧島市の自社工場。精度の高さは、流石はメイドインジャパン。最近、「Ⅱ」に進化して、以下の改良が加えられています。
ドリッパーは、UNIFLAME(ユニフレーム)のコーヒーバネット cuteを使用。これを、同じくユニフレームのクッカースタンド350をドリップスタンド代わりにして、Coleman(コールマン)のダブルステンレスマグに淹れています。
コーヒーバネット cuteは2杯分抽出可能なのですが、写真のようにすることで、一杯づつベストな状態で抽出できるので、私はあえて2つ使っています。ドリッパー1つで1杯づつ淹れないのは、めんどくさいからです(笑)。
コーヒーバネットが、クッカースタンドのバーナー部分の少し曲がった部分に丁度はまるので、安定感も抜群です。難点は、ドリップしたコーヒーがクッカースタンドに若干つくことですが、使った後に拭けば良いので私は気にしていません(笑)。
ちなみに、クッカースタンドですが、350はソロクッカーにはちょうど良い大きさですが、本格的な調理をするには少し横幅が狭いので、その場合はより長い450をお勧めします(詳細はこちら)。
ちょっとしたコツですが、コーヒーを淹れ始める前に、ダブルステンレスマグを十分温めておくことをお勧めします。特に冬場はマグカップ自体が冷たいので、せっかくドリップしてもコーヒーが冷めてしまいますので、焚き火で沸かした熱湯をポットから直接注いで十分に温めておきます。
以上、私のアウトドアコーヒースタイルですが、皆様の参考になれば幸いです。
私が使っているのは、ポーレックスのコーヒーミル ミニです。刃は耐久性の高いセラミック製で、細挽きから粗挽きまで細かく調整できます。
セラミック製の刃 |
調節ネジで粒度調節が可能 |
コンパクトだが綺麗に粒の揃ったコーヒーが挽ける。 |
今でこそ、この手のコンパクトなコーヒーミルは、アウトドアブランドも含め様々なメーカーから発売されていますが、おそらく4~5年前にポーレックスがこのコーヒーミルを発売したのが最初だと思います。
製造は、鹿児島県霧島市の自社工場。精度の高さは、流石はメイドインジャパン。最近、「Ⅱ」に進化して、以下の改良が加えられています。
- 同じハンドル回転数で、約1.3倍コーヒー豆を多く挽ける
- 1目盛平均37ミクロン単位で調節できる(リニューアル前は1目盛平均80ミクロン単位)。
- 調節ネジ1回転あたり16クリックでより細かく調整可能に(リニューアル前は調節ネジ1回転あたり8クリック)
- 調節ネジを手応えのあるクリック感にして、粒度調節をしやすく変更。
- 形状もつまみやすい形状に変更。
- 分解時、内刃から内刃ベースが取り外しやすくした
これのおかげで、挽きたてのコーヒーの香りをキャンプで楽しめるようになりました。いまでは、無くてはならない私のキャンプギアになっています。
私の使っているドリップセット
ドリッパーは、UNIFLAME(ユニフレーム)のコーヒーバネット cuteを使用。これを、同じくユニフレームのクッカースタンド350をドリップスタンド代わりにして、Coleman(コールマン)のダブルステンレスマグに淹れています。
コーヒーバネット cuteは2杯分抽出可能なのですが、写真のようにすることで、一杯づつベストな状態で抽出できるので、私はあえて2つ使っています。ドリッパー1つで1杯づつ淹れないのは、めんどくさいからです(笑)。
コーヒーバネットが、クッカースタンドのバーナー部分の少し曲がった部分に丁度はまるので、安定感も抜群です。難点は、ドリップしたコーヒーがクッカースタンドに若干つくことですが、使った後に拭けば良いので私は気にしていません(笑)。
ちなみに、クッカースタンドですが、350はソロクッカーにはちょうど良い大きさですが、本格的な調理をするには少し横幅が狭いので、その場合はより長い450をお勧めします(詳細はこちら)。
ちょっとしたコツですが、コーヒーを淹れ始める前に、ダブルステンレスマグを十分温めておくことをお勧めします。特に冬場はマグカップ自体が冷たいので、せっかくドリップしてもコーヒーが冷めてしまいますので、焚き火で沸かした熱湯をポットから直接注いで十分に温めておきます。
いかがでしょうか。絶景のアウトドアで、バリスタ気分でコーヒーを淹れていると、ゆっくりとした時間を楽しむことができるので、とてもいい気分になれます。
せっかく、キャンプに行くのですから、コーヒーも味だけでなく、雰囲気を楽しんでもらえればと思います。以上、私のアウトドアコーヒースタイルですが、皆様の参考になれば幸いです。
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