高火力な武井バーナーのパープルストーブですが、いくつか困る点があります。まず、とても高火力なのは良いのですが、長時間運転していると、タンクまで持てないぐらい熱くなります。そのため、安全面では、ストーブガードがあった方が安心です。また、高火力を活かしてストーブの上にケトルなどを置いて湯を沸かしたりしたいですが、構造上ヒーターの上に物を置くことができません。
ガスの噴き出すホヤが乗っている皿状のものがフレームプレート。 この上にヒーターアタッチメントを乗せる構造になっている。 |
ヒーターは、フレームプレート上に置いてバネで固定しているため、ヒーターの上にゴトクなどを置いて煮炊きをすると、その重量が全てフレームプレートにかかるため、変形したり、最悪は破損したりします。ネットで調べてみると、付属のゴトクを改造したり、自立式のゴトクを自作したりと皆さん色々工夫されています。
そこで、私もゴトク兼ストーブガードを自作してみることにしました。
自作と言っても結構簡単です。木の板にダイソーで売っているメタルラックを組み合わせるだけです。
では、具体的な作り方を解説していきます。
材料
板(36×18cm)×2蝶番×2
ジョイントラック(30×30cm)×1
ポール(39cm)×4※
ジョイントラック固定部品(4個入)×1
クロームメッキワイヤーネット×2
針金 適量
※501Aの場合は高さが僅かに足りない可能性があります。
以上、板以外は全てダイソーで入手可能です。
板のサイズは正確に36×18cmでなくて大丈夫です。メタルラックが30cmなので、それより一回り大きくなるサイズにするのがポイントです。
作り方
①板2枚を蝶番を使って接続します。②板に30cmの幅で、ポールの足のネジが入るサイズの穴を空けます。
③ポールの足を差し込み、足とポールで板を挟み込むようにねじ込みます。蝶番で留めた側が地面側になるようにします。
④ジョイントラック固定部品を最上段にはめ込み、ジョイントラックを取り付けます。
写真の固定部品は、落下防止のために養生テープで留めてあります。 |
⑤クロームメッキワイヤーネットを半分の大きさに金切りのこぎりでカットします。
⑥カットしたワイヤーネットを針金でつなげ、ジョイントラックにも針金でフック状の留めを作り、ワイヤーネットを吊り下げるように固定します。
4枚のワイヤーネットですが、それぞれを針金でつなげて、メタルラックの周りを覆うように取り付けるのがコツです。
前面だけ、ジョイントラックに針金で固定せず、扉のように開閉できるようにします。
扉部分は、側面のワイヤーネットに針金で引っ掛けて留めるようにすると、前から開け閉めができるので、ポンピング時などに便利です。
自作ストーブガードのポイント
- 折り畳み可能なため、コンパクトに収納できる。
- 武井バーナーの直径16cmに対して、ガードが30×30cmと余裕のある大きさのため、ストーブの出し入れがしやすく、ポールなどもあまり熱くならない。
- 子供がいてもストーブガードがあるので、安心して使える。
- 安定しているので、テント内でも利用可能。
- 上には、ダッチオーブンなどの重量物も置ける。
固定部品がプラスチック製のため、熱で溶けるのを心配したのですが、全く問題なく使えています。
最上段でラックを固定すると、ヒーターからの距離があるので、お湯はなかなか沸きませんが、保温には丁度良い距離になります。
火力が必要な場合は、固定部品を1~2段下げるとよりヒーターに近くなりますので、調理メインで使いたい場合は下げて使ってください。但し、ポールがラックから突き出るため、大きなクッカーはポールと干渉してしまうのでご注意ください。
作りも単純ですので、DIYが苦手な方も、武井バーナーをお持ちでしたら挑戦してみてください。
意外としっかりしているので、かなり使い勝手は良いはずです。