[2023年版]ユニクロで揃える冬キャンプ装備-服装の注意点まとめ

2023年11月15日

キャンプtips 雪中キャンプ

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【2023/11/15更新】

今年は、記録に残る猛暑で、残暑もずっと続いていたため、皆さんも衣替えに困っていることと思います(苦笑)。
しかし、11月も中旬に入り、突然寒くなってきましたので、ここからはキャンプでの防寒が欠かせない季節になりました。
一方で、冬キャンプに向けた服装を調えるのは、アイテム数が多く、財布も含めて厳しい物があります。
そこで、入手しやすく着こなしも簡単なユニクロを参考に、本格的な冬のキャンプコーデをご紹介したいと思います。


冬のキャンプ場はどれぐらい寒い?

ではまず、冬のキャンプ場がどれぐらい寒いか、気温を確認してみます。
下記の表は、関東の代表的なキャンプ場が多く集まる河口湖の月毎の最高・最低気温の平均と、月内の最高・最低気温をまとめたものです。
月内の最高・最低気温とは、その月で一番気温が高かった(低かった)日の最高気温(最低気温)を表しており、寒い時は、最低気温がそれぐらいになる日があるという意味です。

河口湖の気温
最高気温
(平均)
最低気温
(平均)
最高気温
(月内)
最低気温
(月内)
1月5.3-5.912.6-11.9
2月6.6-4.715.6-11
3月10.5-1.419.1-7.4
4月16.23.924.4-2.9
5月20.89.227.63.3
6月23.113.729.27.8
7月27.418.13314.3
8月28.118.632.715
9月2414.929.98.5
10月18.58.925.92.5
11月13.62.220.5-3.8
12月8.3-315.5-7.8
※値はいずれも2018年までの過去20年間の平均値
出典:気象庁の過去の気象データより作成

冬キャンプ最盛期の1~3月を見てみると、最高気温(平均)で5~6度、最低気温は常にマイナスということが判ります。特に月内最低気温は1・2月で-11度以下と、ナメてかかると命に関わる気温です。
一方、寒暖差はだいたい10度程度ですので、だいたい5度からマイナス5度の範囲に対応する必要があることが判ります。
冬キャンプでは、防風も考慮する必要があります。風速1メートル毎に体感温度は1度下がると言われていますが、0度近くではそれ以上に寒く感じます。また、充分に防風出来ていないと体温をどんどん奪われるので、場合によっては低体温症などの危険な状態になります。

キャンプ場では日常とは違った防寒対策が必要

都心部でも、真冬は朝方の気温が5度近くになることは良くあるので、普通に生活している中でも5度というのはよく体験することだと思います。しかし、アウトドアと都会では、話が変わってきます。都会であれば、外出しても電車に乗ったり建物の中に入ったりと、意外と外気にさらされている時間は短いです。でも、キャンプ場では、ずーっと5度以下の気温の中で過ごすことになります。テントの中でストーブを焚くという方法もありますが、終日テントにこもっていてはキャンプに来た意味がありませんので、やっぱり寒空の下で長時間過ごすことになります。

防寒対策はレイヤードが基本

さて、ではどれぐらいの防寒対策を行えば良いのか、具体的に考えていきます。長時間5度からマイナス5度の気温に対応しつつ、ある程度の風にも対応するとなると、やはり日常のスタイルでは耐えられません。とは言え、南極探検隊みたいなごっついダウンコートを買う必要はありません。もちろん買えればそれに越したことはありませんが、日常のスタイルに数枚プラスするぐらいの防寒対策でもなんとかなります。
私がお勧めするのは、フリースや薄いダウンを重ね着(レイヤード)することです。防寒の基本は、いかに外気と身体の間に空気の層を作るかということになります。空気は熱伝導率が非常に低いため、より多くの空気の層を作れば、単体で分厚い服を着るよりも効果があります。また、普段の服装を活かしつつ、その中に数枚足すことで、日常でもキャンプ場でも活用できるようにすればお財布にも優しいです。
ただ、下半身については、日常とは違うアプローチが必要になります。雪国の方には釈迦に説法ですが、冷えは下半身から来るので、日常生活とは異なった防寒対策が必要となります。

アウトドアウェアの3つのレイヤード

アウトドアではたいてい「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3種に分けられています。特に登山やトレッキング、スノースポーツなどでは、それぞれの特性に合わせて各レイヤーを調整しています。激しいスポーツをする分けてはないキャンプでは、あまり意識する必要はありませんが、基本を押さえておくとイメージしやすいので、簡単にご紹介します。

アウターレイヤー

防風・防水がメインとなるレイヤー。要するに一番外側に着る衣類。
氷点下で透湿性が無い素材を着ると、汗などで出た水蒸気が内側で凍るので注意が必要。

ミドルレイヤー

ベースレイヤーとアウターレイヤーの中間に着るウェア。運動量や気温に合わせて脱いだり着たりすることで体温を調整する。
フリース、ダウン、メリノウールなど、素材も様々。
複数の衣類をレイヤードする場合は、静電気に注意が必要。

ベースレイヤー

一日中着ていることになる一番下の層。特に肌に触れる下着は、汗で濡れると体温が下がるので、透湿性と速乾性が求められる。

発熱素材を活用する

ユニクロのヒートテックで有名になった発熱素材を有効活用すれば、かなり暖かく過ごすことが出来るようになります。発熱素材は、体から発散される水蒸気と反応して熱を出す素材です。そのため、発熱素材の衣服は、一番下の肌に触れる下着として着込むことが基本になります。間にコットンなどの下着を挟むと、コットンに吸湿されて、発熱機能が発揮されません。
また、コットンの下着は、汗を吸って乾きにくいため、湿った下着が逆に体温を下げることになります。そのため、下着を使いたい場合は、コットンではなく、透湿性の高い化繊の物を使用しましょう。

薄手から厚手へとレイヤードする

レイヤードの基本は、薄手から厚手へとなります。肌に近い部分は、薄い物でも防寒能力を発揮してくれます。薄くても、重ね着している間に空気をため込むことができ、その空気が閉じ込められた状態で動かない(外に排気されない)ことで、体温を保つことができます。ですので、下着とシャツの間に薄手のロングシャツを着るだけで、かなり保温力がアップします。
逆に、厚手の物を下に着ると、上から着たウェアに押しつぶされるような感じになるので、保温性を十分に発揮できなくなる場合があります。また、ゴロゴロしたり、擦れたりするので着心地も悪くなります。

下半身は3枚以上を目安に

上半身はレイヤードしやすいのですが、下半身は限界があります。着込みすぎると動きにくくなりますので、歩いたりトイレに行ったりすることを考えると、3~4枚程度が限界です。
私がいつもやっているのは、ヒートテックの下着→フリースズボン→防寒ズボンというレイヤードです。雪中キャンプの場合は、この上に防水・防風性に優れたモンベルのドライテックインシュレーテッドライトパンツを履いています。

ソックス(靴下)もレイヤード

冬場は足先も冷えるので、ソックスも2重にすると良いです。通常履いているソックスの上に、裏起毛のソックスを履くとかなり暖かくなります。多少高いですが、登山用のウールのソックスがおススメです。




昔は、唐辛子をつま先に入れたりしたのですが、かぶれたりするので、お勧めしません(苦笑)。

ユニクロで揃える冬キャンプ装備(2023年度版)

ユニクロはアイテムが豊富で、最近は機能性の高い商品も増えてきましたので、充分にキャンプなどのアウトドアでも威力を発揮してくれます。
冬キャンプに向けて、私がおススメするユニクロアイテムは、以下の通りです。
※写真と解説文はユニクロ公式オンラインストアより引用

アウターレイヤー

ハイブリッドダウンパーカ(3D)


  • 吸湿発熱綿を使用し、裏側はラミネーション加工。
  • 小雨程度の水をはじく撥水加工をプラス。※生地表面に撥水剤を固着させているため、撥水効果が長持ちします。加工は永久的ではありません。
  • フィルパワー750以上。
  • 立体的なフードに一新。
  • フード前面はフードをかぶっていない時もきれいに襟が立ち上がり、収まりが良い。
  • 表側に胸ポケット、腰ポケット、ハンドウォーマー、内側にも胸ポケットと腰ポケットなど、たくさんのポケットがあり、アウターとして収納力が高く、使い勝手が良い。
  • 通気構造(内側背中心をメッシュ&通気孔の構造)が、内部を更に快適に保つハイブリッド構造。
  • 暖かさと軽さ、通気性、シルエットの良さを実現する、ダウンと機能中綿のメリットを兼ね備えた構造。
  • 暖かさと軽さ、シルエットの良さを実現する、ダウンと機能中綿のメリットを兼ね備えたハイブリッド構造。
  • 表にキルトが出ないデザインだから、すっきりとしたシルエット。
  • 脇から袖下までの一つながりのパーツと、背中から肩の立体的な構造で、腕が上げやすく前に動かしやすい。
  • 本格的なウィンタースポーツウェアのディテールを採用。
  • タウンユースやアウトドアシーンにも適したフィット。
  • 本格的なアウトドアウェアが持つ機能性や雰囲気を日常的に使いやすいものに。
  • ダウンにはないすっきりしたデザインと暖かさを兼ね備えている。


シームレスダウンパーカ(3D)


  • スポーティなスタイリングだけでなくカジュアルにも使える、マットでクリーンな素材を選定。
  • 小雨程度の水をはじく撥水加工をプラス。※生地表面に撥水剤を固着させているため、撥水効果が長持ちします。加工は永久的ではありません。
  • 防風仕様。
  • 軽量素材。
  • お客様のご要望にお応えして、すっきりとした見た目はキープしつつ、着心地が良くなるように肩まわりと身頃のバランスを見直し、シルエットを調整。
  • フロントファスナーを開けてもフードが立ち上がるように構造を見直したので、首元に冷たい風が入りにくい。
  • キルトステッチのないシームレス仕様だから、風が入りにくく暖かい。
  • フロント側の腰ポケットに前開きファスナーと同じ止水ファスナーを採用し、シンプルなデザインアクセントと使いやすさを両立。
  • 脇と背中のパーツをそれぞれ袖口までひとつなぎにした3Dカッティングによって、肩まわりが立体的で腕が動かしやすい。
  • 前側からはすっきり見えるようにスプリットラグランスリーブを採用し、動きやすさとスマートな見た目を両立。
  • 腰ポケット内側の袋布にフリースを採用しているので、ポケットに手を入れると暖かい。
  • カフスは縫い目のない丸編み機で編まれたリブを使用し、手首のフィット感を向上させ、冷たい風の侵入を防ぐ。
  • フードの内側、襟ぐりにクッション襟を付けているので首まわりが暖かい。
  • すっきりとしたフィットで、スポーティなスタイリングだけでなくカジュアルにも使える。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E449725-000/00

ミドルレイヤー

ファーリーフリースフルジップジャケット(長袖)


  • ふわふわとして抜群に暖かいファーリーフリース。
  • リサイクル100%ポリエステルを使用した素材。
  • ポケット口は手が入れやすく、開きにくいパイピングテープ仕様。
  • 肩まわりはよりリラックスして着られるように、ゆとりをプラス。
  • ファスナーを開けた時に内側の腰ポケット袋布がすっきり見えるように、起毛トリコットに変えて、さらに余り分をカット。


ウルトラライトダウンコンパクトジャケット


  • 静電気を防止する裏地を使用し、レイヤード時も快適。
  • 小雨程度の水をはじく撥水加工をプラス。※生地表面に撥水剤を固着させているため、撥水効果が長持ちします。加工は永久的ではありません。
  • フィルパワー750*のプレミアムダウンで軽くて暖かい。*IDF8法による測定値
  • ダウンパックがないから驚くほど軽い。
  • ポケッタブル仕様。小さく畳めて持ち運べる。
  • バインダーテープの幅を見直し、よりすっきりとした袖口に。
  • より便利で毎日着やすい軽量ダウン。
  • スタイリングによって、クルーとVネックにアレンジできる2WAY仕様。
  • マットな質感の表地に変え、重ね着に使いやすく、より上品な見た目に。


ベースレイヤー

フランネルチェックシャツ(レギュラー・長袖)


太番手の双糸を使用した、ふくらみがあってしっかりとしたやや厚手のコットン100%フランネル素材。
しっかりとした素材に両面起毛を施し、あたたかみがあって柔らかな風合いを実現。
ややゆったりとしたレギュラーフィットに、着回しやすいベーシックなデザイン。
羽織りでも、1枚でも使いやすい素材感とシルエット。


ヒートテックウルトラウォームタートルネックT(長袖・超極暖)


  • 消臭機能をプラスし、ウルトラストレッチ素材になり、着心地の良さも快適さもアップデート。
  • 暖かさはそのままに、軽量化。
  • 肌面を起毛しているので風合いがとても柔らかく、通常の「ヒートテック」よりも約2.25倍※暖かい「超極暖」。※衣類の熱抵抗を表すCLO値を元に算出。通常の「ヒートテック」との比較。
  • 保温、吸湿発熱、吸放湿、ウルトラストレッチなどの快適機能を兼ね備えた素材。
  • 長袖のTシャツやスウェットのような感覚で、1枚着としても使える身幅、10分袖に設定。


ヒートテックウルトラウォームクルーネックT(長袖・超極暖)


  • 消臭機能をプラスし、ウルトラストレッチ素材になり、着心地の良さも快適さもアップデート。
  • 暖かさはそのままに、軽量化。
  • 肌面を起毛しているので風合いがとても柔らかく、通常の「ヒートテック」よりも約2.25倍※暖かい「超極暖」。※衣類の熱抵抗を表すCLO値を元に算出。通常の「ヒートテック」との比較。
  • 保温、吸湿発熱、吸放湿、ウルトラストレッチ、消臭などの快適機能を兼ね備えた素材。
  • 長袖のTシャツやスウェットのような感覚で、1枚着としても使える身幅、10分袖に設定。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E429019-000/00?colorDisplayCode=04

ボトムス

防風エクストラウォームイージーパンツ


  • 表地は縦にも横にも伸びる2WAYストレッチ素材。
  • ウエストのイージーベルト仕様はバックルの大きさとテープの幅をより使いやすい大きさに改良し、手袋をしたままでも着脱、調整がしやすい。
  • 表地、中綿、防風シート、裏地トリコットの4層構造で冷たい風を防ぐ、保温性が高いパンツ。
  • 裾は二重構造で内側はジョガー仕様になっているので、足元から冷たい風が入るのを防げる。
  • 中綿入りでもすっきり見えるレギュラーテーパードシルエット。
  • 股下マチとひざ裏のダーツによるカッティングで適度なゆとりを持たせているので足の動きをさまたげない。
  • 高い利便性を持つので、アウトドアシーンにも対応。








ヒートテックボアスウェットパンツ


  • ストレッチ性を向上。
  • 吸湿発熱、保温機能を持つ「ヒートテック」。
  • 前ポケット口、後ろポケット口はリブバインダー仕様。
  • 腰まわりにゆとりを持たせ、動きやすくリラックス感のあるシルエットに。
  • スピンドルでウエストサイズの調節ができる。

ヒートテックウルトラウォームタイツ(超極暖・前開き)


  • 消臭機能をプラスし、ウルトラストレッチ素材になり、着心地の良さも快適さもアップデート。
  • 暖かさはそのままに、軽量化。
  • 肌面を起毛しているので風合いがとても柔らかく、通常の「ヒートテック」よりも約2.25倍※暖かい「超極暖」。※衣類の熱抵抗を表すCLO値を元に算出。通常の「ヒートテック」との比較。
  • 保温、吸湿発熱、吸放湿、ウルトラストレッチ、消臭などの快適機能を兼ね備えた素材。
  • 縫製方法やフィットを見直し、より快適なはき心地にアップデート。


その他

ヒートテックニットキャップ


  • 吸湿発熱、保温機能を持つ「ヒートテック」。
  • バルキーアクリル素材を使い、あたたかみのあるふくらみ感が楽しめる。
  • カジュアルにもクリーンにも合わせやすいハイゲージニット。
  • あらゆるシーン活躍する定番のニットキャップ。


ヒートテックパイルソックス


  • 発熱、保温、消臭、抗菌などの快適機能が満載。
  • パイル素材で足底にクッション性を持たせ、快適なはき心地を実現。
  • 着こなしを選ばない、レギュラー丈。
  • ブーツ合わせなどのアウトドアシーンにもおすすめ。


コーデのポイント

アウターレイヤーは、ハイブリッドダウンパーカーとシームレスダウンパーカーの2種類をチョイスしました。何れも今年から3Dカットになっており、更に着心地が向上しています。

ミドルレイヤーは、フリースとウルトラライトダウンを、気温に応じて組み合わせてください。フリースを少し大きいサイズで購入すると、下にウルトラライトダウンを無理なく着こなせます。
特に、ファーリーフリースフルジップジャケット(レビューはこちら)は、とても暖かいのでおススメです。我が家も家族全員分購入しました(笑)。

ベースレイヤーは、フランネルチェックシャツを基本に、下に着るヒートテックを気温に応じて選択してください。両方着ると相当暖かいはずですので、マイナス10度の中で寝る場合などには検討してみてください。
ヒートテックは発熱素材ですので、一番下に着るのが理想的ですが、2泊以上のキャンプだと汚れが気になるので、その場合は、エアリズムを下に着てください。エアリズムは、素材が90%ポリエステル、10%ポリウレタンのため、透湿性と速乾性に優れていますので、ヒートテックの下に着ても発熱効果があまり下がりません。

ユニクロは、超極暖ヒートテックなど、一部の製品が値上がりしてしまいましたが、それでもコスパが良いので、キャンプウェアとしてもおすすめです。

以上、ユニクロのキャンプ向けコーデ紹介でした。
皆さんも、近くのユニクロに行って、レイヤードに挑戦してみてください!

※レディース編はこちらにまとめてあります
ユニクロで揃える冬キャンプ装備-2023レディース編


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