Coleman パックアウェイソロクッカーセット+SOTO ウインドマスターSOD-310がソロクッカーセットとして最強の理由

2019年12月14日

キャンプtips

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Coleman(コールマン)パックアウェイソロクッカーセットは、Amazonのクッカー部門でスノーピークトレック900などと並んで、常に上位に位置する売れ筋商品です。パックアウェイソロクッカーセットは、250OD缶と小型バーナーが中にスタックできるため、とてもコンパクトにまとめることができるのが最大の特徴で、ソロキャンパーだけでなく、登山者やバイカーからも支持されています。


ソロクッカーは、アウトドア商品としては定番のため、多数のアウトドアブランドがしのぎを削っている分野でもあります。

そんな中でも、私がなぜコールマンのパックアウェイソロクッカーセットを最強として挙げるのか、詳しく解説していきます。


ソロクッカーのスペック比較

まずは、各社から出ているソロクッカーについて、少し整理してみます。


メーカーコールマンプリムスプリムスモンベルスノーピークスノーピークキャプテンスタッグソト
製品名パックアウェイソロクッカーセットイージークックNS・ソロセットMライテックトレックケトル&パンアルパインクッカー ディープ13トレック 900 チタントレック 900トレッカー アルミソロクッカーセット MアルミクッカーセットM
ポットサイズ直径12.5×10cm内径12.5×10cm内径11×11cm直径14.5×11.0cm直径12×10.7cm直径12×10.7cm外径12.4×10cm直径13×10cm
カップサイズ直径12×5cm内径12×5cm内径11×3cm直径13.5×6.5cm直径12.8×3.9cm直径12.8×3.9cm外径11.2×5cm直径12×6cm
ポット容量900ml900ml1000ml1000ml900ml900ml1000ml1000ml
カップ容量400ml400ml610ml250ml250ml500ml500ml
収納サイズ直径12.5×高さ15cm直径12.5×14.5cm直径13×14.5cm直径15×17cm直径13×14cm直径13×14cm外径12.8×14.5cm直径13×15.4cm
材質アルミアルミアルミアルミアルミチタンアルミアルミ
特殊加工ノンスティックノンスティックノンスティック
重量約250g250g280g263g265g175g285g203g
備考水量目盛入り
底に滑り止め加工
水量目盛入り
底に滑り止め加工
底に滑り止め加工水量目盛入り水量目盛入り水量目盛入り水量目盛入り

いずれの商品も、ポット容量が900~1000mlで、カップ容量がポットの半分の400~500mlになっています。この2つを合わせた中に、250OD缶がすっぽりと入るように直径が調整されています。

コールマン パックアウェイソロクッカーセット

表からも解る通り、全てのスペックを満たしたモデルです。ポット容量900ml、カップ容量400mlとソロとして必要十分な容量を備え、250OD缶と小型バーナーをスタック可能です。
材質は熱伝導率の良いアルミですので、湯を沸かしたり、ご飯を炊いたりするのに適しています。
また、ポットの底は円心状の滑り止め加工が入っているので、小型のバーナーでもしっかり安定します。更に、内面はノンスティック加工が施されているため、焦げにも強く、汚れも簡単に拭き取ることができるため、特に登山などで重宝されています。

※ノンスティック加工:テフロンやフッ素でコーティングして、焦げ付きにくくしている加工のこと。




プリムス イージークックNS・ソロセットM

上記表を見ても解るように、コールマンのパックアウェイソロクッカーセットとプリムスのイージークックNS・ソロセットMのスペックが全く同じであることに気が付きます。サイズも全く同じですし、ポットの底の滑り止めや、ノンスティック加工が施されている点も全く同じです。
唯一の違いは、収納サイズがプリムスの方が14.5cmと僅かに小さいことです。これは、カップのハンドルが、コールマンはカップ底に折り畳むタイプなのに対し、プリムスがバタフライ型になっているためです。私の記憶が正しければ、プリムスの製品は以前はノンスティック加工されていなかったと思うので、たぶんプリムスがコールマンをパクったのだと思います。




プリムス ライテックトレックケトル&パン

ライテックトレックケトル&パンは、イージークックに比べ、カップがより底の浅いフライパン状になっており、ハンドルはコールマン同様の折り畳み構造になっているため、ぱっと見はよりコールマンに近いです。但し、全体のサイズが少し異なるのと、水量目盛が無いなどの差があります。




モンベル アルパインクッカーディープ13

アルパインクッカーディープ13は、今回紹介した中で一番大きなモデルです。これより一回り小さな11でも、250OD缶と小型バーナーを入れることができます。
モンベルのアルパインシリーズは、全部で13種類のクッカー、フライパン、ケトルがラインナップされており、様々なスタッキングの組み合わせが可能となっています。予めセットになっている物もありますが、ソロやカップルなど自分のスタイルに合わせてスタックする製品を選ぶことができるのが最大の特徴ですので、できれば一度モンベルショップに行って手に取ってみることをお勧めします。フライパン以外はコーティング加工されていないので、焦げ付きの面では、コールマンに軍配が上がりますが、トータルでの自由度は他社に無いものを持っています。




スノーピーク トレック900

トレックシリーズは、今回取り上げた中で唯一ハンドルに樹脂カバーが付いていないモデルになります。そのため、加熱中は火傷に注意が必要ですが、逆に焚火などではハンドルが溶けることを気にせず使えます。
また、他のモデルよりカップ容量が少し小さく、収納サイズも他に比べると高さが小さいです。そのため、250OD缶と一緒にバーナーを入れる場合、バーナーのサイズによってはカップが少し浮く場合があります。その場合は、もう一回り大きな1400を選ぶこともできます。トレックシリーズは700、900、1400(数字はポットの容量)の3種類があり、それぞれをスタックして入れることができるのも特徴の一つです。




素材はアルミ以外にチタンがあります。チタンは、各種金属類の中でも特に軽量かつ頑丈なため、戦闘機の部品などにも使われています。米軍のA-10サンダーボルト攻撃機は、敵の攻撃からパイロットを守るために、コックピット全体がチタン装甲で覆われていることは有名な(?)話です。
そんな防弾版に使われるほど頑強なチタンですが、熱伝導率が低いという難点があります。シェラカップなどであれば、飲み口が熱くなりにくいというのが長所となるのですが、クッカーの場合は温まりにくいというのが逆に欠点になります。そのため、チタン製のクッカーは、上手くご飯が炊くことができませんので、ご飯を炊きたい場合はアルミモデルをおススメします。

キャプテンスタッグ トレッカー アルミソロクッカーセット M

キャプテンスタッグらしく、ソロクッカーとしての基本スペックをしっかり押さえたクッカーです。ノンスティック加工されていませんが、容量もモンベルに次いで大きいので、OD缶などを入れる時も余裕があります。
ノンスティック加工が無いことを欠点とみるか、むしろコーティング剥がれを気にせずガシガシ使えると考えるかが選択の分かれ目だと思います。




ソト アルミクッカーセットM

こちらも、キャプテンスタッグと似た大きさですが、目盛が入っていません。ノンスティック加工されていませんが、容量もモンベルに次いで大きいので、OD缶などを入れる時も余裕があります。
カタログでは、ソトの小型バーナーアミカスとOD缶が入ると書かれていますが、ウインドマスターSOD-310も入れることが可能です。






以上、コールマンのパックアウェイソロクッカーセットを中心に、ソロクッカーを比較してみましたが、各メーカーとも細かい違いがあることが分かって頂けたかと思います。
その中でも、パックアウェイソロクッカーセットは全てのスペックを満たしつつ、とても良く出来た製品です。他社製品も決して悪い分けでは無く、いずれも甲乙つけ難い製品ですが、コスパも含めた総合面ではコールマンが一番だと言えるでしょう。
ノンスティック加工については、耐久性の面から賛否ありますが、使ってみるとやっぱり便利です。焦げ付きもさることながら、レトルトパスタなどを食べた後でも、ティッシュで拭き取った後、アルコールを染み込ませた脱脂綿で拭けば、洗う必要が無いというのは、登山などで洗物に困る場面では威力を発揮します。

パックアウェイソロクッカーセットに合わせるバーナー

さて、これに組み合わせるバーナーですが、私が使っているのは、コンパクトなバーナーの中で最も定評のあるソトのウインドマスターSOD-310となります。
ウィンドマスターは、バーナーの形状をすり鉢状にすることで風に強いように工夫されているモデルです。また、マイクロレギュレーターと言う気温が低くても安定してガスが出るように調整してくれる機構を持っています。低温に強いOD缶との組み合わせという意味でも、ウィンドマスターは最適と言えます。
パックアウェイソロクッカーには、OD缶とウィンドマスターが丁度入ります。

外袋は、ダイソーで買ったポーチを使用。

付属していた外袋にOD缶とウィンドマスターを入れて収納。
ノンスティック加工の保護にもなる。

きっちりスタックできるのでとてもコンパクトになる。
他のバーナーで入りにくい場合は、OD缶を逆さにして窪みを利用すると入る場合がある。

標準でついているゴトクは3本脚で小さいですが、フォーフレックスという4本脚の専用ゴトクが別売されています。パックアウェイソロクッカーセットは、このゴトク込みで収納できるので、将にシンデレラフィットと呼んでもおかしくないと個人的には思っています。








余談ですが、私がまだ小学生の頃、父に連れられて登山へ行くようになったのですが、当時はこんなに良い製品はありませんでした。勿論アルミクッカーなどは既にありましたが、学校給食の食器に毛が生えた程度の物で、種類も少なかったと記憶しています。 OD缶バーナーもありましたが、まだまだ大きく、火力も弱かったため、父はホエーブスを愛用していました。


父の使っていたホエーブス。最近、実家の物置からサルベージして使えるようにした。


それから30年以上が経ち、再び本格的なキャンプを始めた私。アウトドアは、ある意味枯れた技術なので、それほど進歩していないだろうと思っていたのですが、久しぶりに最新のクッカーやバーナーを使ってみると、隔世の感がありました。


このセットが有名になったとある理由


さて、このセットがにわかに有名になった、ある出来事がありました。
2018年にテレビ放送されたアニメ、ゆるキャン△です(詳しくはこちら)。

ご存知の方も多いかと思いますが、ゆるキャン△は、あfろ氏のマンガが原作の、女子高生がキャンプを楽むことをテーマにした作品です。
このゆるキャン△のメインキャラの一人、「志摩リン」が第1話で使っていたのが、この組み合わせです。

私もこれを見た時、パックアウェイソロクッカーにバーナーの定番と言えるプリムスやEPIではなく、あえてソトのしかもコンパクトなウィンドマスターを持ってきているあたりは、明らかにスタックを意識しており、作者は玄人に違いないと思いました!
しかも、ウィンドマスターの組み合わせまではあっても、フォーフレックスまで装着しているということは、3本脚のゴトクが小さくて使いづらいことを熟知している、つまりは作者はこれを使っているに違いないと確信!!
さらに、キャンプ場は、数少ない直火可の洪庵キャンプ場で、季節は初冬とくれば、全然ゆるキャンではなくガチキャン!!!

このアニメが話題になってから、パックアウェイソロクッカーセットをAmazonで検索すると、必ずウィンドマスターとキャプテンスタッグのアルミロールテーブルがレコメンドされるようになったことからも、「ゆるキャン△」の影響力の凄さを感じます(笑)。

さて、ゆるキャン△で1つだけ困ったことがあります。娘も楽しんで見ていたのですが、「あれ?、りんちゃんの持ってるストーブお父さんのやつやん!!ちょーだい!!」といって、この愛用セットを奪われてしまったことです(苦笑)。

しょーがないので、りんちゃんセットにするために、これも買い足しました・・・。



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