もちろん焚火で暖を取るのは冬キャンの基本ですが、幕下・幕内では焚火はできませんので、どうしてもストーブが欲しくなります。逆に、石油ストーブなどがあれば、ツールームテントやスクリーンタープの中でストーブを焚けば、かなり暖かくなります。
左からパープルストーブ、iron-stoveちび、ミスターヒート、トヨトミレインボー |
ストーブと言っても、色々と種類があり注意点も異なりますので、ストーブの種類から、使い方の注意点なども含め解説したいと思います。
石油(灯油)ストーブ
ストーブといえば、殆どの人が石油ストーブを思い浮かべると思います。それほどポピュラーなストーブですが、種類がいくつかあります。石油ファンヒーター
出典:株式会社トヨトミ |
注意点は、石油ファンヒーターは、強い振動を与えると灯油が漏れやすいため、持ち運びの際は別途灯油缶に移しておく必要があります。
石油ストーブ
トヨトミのKS-67Hとレインボーストーブ。 出力はKS-67Hが2倍以上と大きな差がある。 |
火力はそれほど強く無いので、テント内を暖めるのには時間がかかります。また対流型と反射型があり、暖まり方が若干異なります。
対流型は、暖められた空気がストーブの上から出ていくことで、部屋全体を暖めます。そのため、特に天井が高いタイプのテントは、天井付近に暖められた空気が滞留して、なかなか全体が暖かくならないという欠点があります。ただ、この欠点は、薪ストーブ用ファンなどを使うことで解消可能です。
一方、反射型は、ストーブの上から熱を出す以外に、反射板と言われる金属製の板などで熱源の遠赤外線を反射して、前面も同時に暖めるタイプのストーブです。そのため、ストーブの前にいると暖まることができるため、特にソロキャンプに向いています。また、背面には熱を放射しないため、テントの幕近くに置くことができるなど、テント内でのレイアウトの自由度が向上します。
対流型で代表的なのが、トヨトミのレインボーストーブ(通称トヨトミレインボー)で、これはスノーピークにもOEM供給されています。
トヨトミレインボーは、ガラス製のホヤのおかげで全周から炎を眺めることができるという、焚火ストにとってはとても嬉しい石油ストーブです。また、ホヤは炎を反射して美しく輝くだけでなく、明るさも40W電球相当あるため、ちょっとしたランタン替わりにもなります。
レインボーストーブと並んで人気なのが、アラジンのブルーフレームヒーターです。炎が青いことからブルーフレームの名がついています。ブルーフレームヒーターの歴史は長く、日本には1957年から輸入されています。こういう息の長い製品はマニアが多く、古いブルーフレームは骨董的価値があり、10万以上でやりとりされていたりします。
私も、一時期これを買おうかと物凄く悩んだことがありますが、ストーブばっかり何台買うつもりや!(怒)という嫁の一言で、泣く泣く諦めました(笑)。
スノーピークのランドロックや、オガワのアポロンなどの大型テントを使用している場合は、上記のようなストーブでは出力が足りないので、より高火力なモデルが求められます。
トヨトミ レインボーストーブ
出典:株式会社トヨトミ |
トヨトミレインボーは、ガラス製のホヤのおかげで全周から炎を眺めることができるという、焚火ストにとってはとても嬉しい石油ストーブです。また、ホヤは炎を反射して美しく輝くだけでなく、明るさも40W電球相当あるため、ちょっとしたランタン替わりにもなります。
アラジン ブルーフレームヒーター
出典:アラジン |
私も、一時期これを買おうかと物凄く悩んだことがありますが、ストーブばっかり何台買うつもりや!(怒)という嫁の一言で、泣く泣く諦めました(笑)。
トヨトミ KS-67H/コロナ SL-6619
KS-67H 出典:株式会社トヨトミ |
SL-6619 出典:コロナ株式会社 |
最大出力を比べると、トヨトミKS-67Hが6.66kW(約5720kcal/h)、コロナSL-6619が6.59kW(約5660kcal/h)と、いずれもトヨトミレインボー(約2150kcal/h)の2倍以上の火力があります。
難点は、最大火力でリッター当たり1時間程度と燃費が悪いことですが、朝までヌクヌクで過ごせることを考えれば、仕方がありません(苦笑)。ちなみに、このストーブであれば、大型テントでも外気温との差20℃以上を叩き出しますから、雪中キャンプのような極寒でこそ威力を発揮します。
トヨトミからは、GEAR MISSIONという、レインボーストーブやKS-67Hをよりアウトドア向けのデザインにしたモデルが発売されています。GEAR MISSIONは、トヨトミのオリジナルブランドで、よりタフなイメージのデザインに仕上げられています。
トヨトミ GEAR MISSION
出典:株式会社トヨトミ |
専用ケースも発売されているので、キャンプでの持ち運びも万全です。
加圧式石油バーナーでヒーターアタッチメントがあるものとしては、パープルストーブ以外には、昇和工業社のSHC-31やオムニのSI-57(いずれも韓国製)というバーナーもありますが、基本的には屋台などでの調理に使うことを目的として作られているので、キャンプ用途としてはいささかオーバースペックです。
イワタニには、マイ暖の上位機種としてデカ暖というストーブがあります。私も活用していますが、ドームテント内でも使えて便利です。
メーカーのWEBサイトでは、小型石油ストーブ並みの暖かさがあると謳っていますが、それはいささか大袈裟です。ただ、ドームテント内で使えば、プラス15℃以上はいきますから、テント内の暖房器具としては十分に使えます。
出典:株式会社トヨトミ |
フジカ ハイペット
キャンパーに人気のフジカのハイペットは、対流型ストーブに反射板が付けられる珍しいタイプのストーブです。小さくて、コロンとしたデザインがカワイイことも人気の秘密。
あまりに人気が高いため、予約待ち半年ぐらいというのが毎年続いています。
フジカ・ハイペットに激似のストーブがアルパカストーブです。出力が意外と高く、フジカ・ハイペットが2.5kwなのに対し、こちらは3.85kwあります。韓国製で、以前は輸入商品となるため、保証や安全性に不安がありましたが、2020年モデルから遂に日本の安全基準(JHIA)をクリア。マニュアル等も日本語化され、1年保証も正式に受けることができるようになりました。
対流型、反射型のいずれにしても、テント内で上手く暖かい空気を循環させることが重要となりますので、薪ストーブ用ファンを使うことをおすすめします。
薪ストーブ用ファンは、熱で発電して羽を回すファンで、ストーブの天板に置けば、テント内に暖かい空気を循環させることができ、効率よく暖めることができます。
パープルストーブの火力ですが、武井バーナーからは公式なカロリーが公表されておらず、1Lの水を夏場で2分、冬場で4分で暖められるというざっくりした値しかありませんが、一応カロリー計算してみると、少なくとも約2600~4500kcal/hぐらいはありそうです。
トヨトミレインボーが約2150kcal/h、トヨトミの石油ファンヒーターLC-330が約2800kcal/hですので、少なく見積もっても対流型の1.5倍、石油ファンヒーターと同等(あるいはそれ以上)の火力があることは間違いありません。
パープルストーブは、ケロシン(灯油)バーナーの上にヒータを取り付ける構造になっており、このヒーター部分が熱せられて遠赤外線を出す効果があります。そのため、チェアに座って足の間にこれを置いておくと、幕外でも暖かく過ごすことができます。
パープルストーブを雪上で使う場合の注意点ですが、パープルストーブは輻射熱が凄く、運転中はタンクも持てなくなるぐらい熱くなります。そのため、雪上にそのまま置いておくと、雪が溶けて傾いたりしますので、金属製のミニテーブルなどの上に置いて使用してください。
出典:フジカ |
アルパカストーブ
対流型と反射型の違いについて
対流型よりも反射型の方が暖かいと言われることがよくありますが、それはあくまでもストーブの前にいる時の話です。反射板が反射するのは、あくまで遠赤外線ですので、それでストーブの前の空気が暖まるわけではありません。遠赤外線が暖かく感じるのは、衣服などの物体が遠赤外線を吸収するためですので、遠赤外線を吸収しない空気は全く暖められません。結局、テント全体を暖かくするには、対流型と同様に上面から出る暖められた空気が対流する必要があります。
確かに反射型は、ストーブの前でじっとしていれば遠赤外線効果で暖かいですが、テント全体を温めることを考えれば、出力で選ぶ方がベターです。2~3人用のツールームならレインボーやアルパカ、大型テントであればKS-67HやSL-6619などが選択肢となります。
対流型、反射型のいずれにしても、テント内で上手く暖かい空気を循環させることが重要となりますので、薪ストーブ用ファンを使うことをおすすめします。
薪ストーブ用ファンは、熱で発電して羽を回すファンで、ストーブの天板に置けば、テント内に暖かい空気を循環させることができ、効率よく暖めることができます。
加圧式灯油バーナー
多くのキャンパーの間でも「武井バーナー」の名で親しまれているパープルストーブがこれにあたります。加圧式の最大のメリットは、高火力であることです。同じく高火力な石油ファンヒーターも、原理的には加圧式バーナー同様に灯油を気化して燃やすことで高火力を得ています。サイズもコンパクトなため、積載量に悩まされるキャンパーにとってはうれしい製品です。パープルストーブの火力ですが、武井バーナーからは公式なカロリーが公表されておらず、1Lの水を夏場で2分、冬場で4分で暖められるというざっくりした値しかありませんが、一応カロリー計算してみると、少なくとも約2600~4500kcal/hぐらいはありそうです。
トヨトミレインボーが約2150kcal/h、トヨトミの石油ファンヒーターLC-330が約2800kcal/hですので、少なく見積もっても対流型の1.5倍、石油ファンヒーターと同等(あるいはそれ以上)の火力があることは間違いありません。
パープルストーブは、ケロシン(灯油)バーナーの上にヒータを取り付ける構造になっており、このヒーター部分が熱せられて遠赤外線を出す効果があります。そのため、チェアに座って足の間にこれを置いておくと、幕外でも暖かく過ごすことができます。
パープルストーブを雪上で使う場合の注意点ですが、パープルストーブは輻射熱が凄く、運転中はタンクも持てなくなるぐらい熱くなります。そのため、雪上にそのまま置いておくと、雪が溶けて傾いたりしますので、金属製のミニテーブルなどの上に置いて使用してください。
加圧式石油バーナーでヒーターアタッチメントがあるものとしては、パープルストーブ以外には、昇和工業社のSHC-31やオムニのSI-57(いずれも韓国製)というバーナーもありますが、基本的には屋台などでの調理に使うことを目的として作られているので、キャンプ用途としてはいささかオーバースペックです。
ガスストーブ
ガスストーブと言っても、キャンプで使用するものですから、CB缶(カセットボンベ)になります。以前は、OD缶対応のガスストーブもコールマンなどから販売されていたのですが、現在はラインアップから消えています。ガスストーブは、あまり出力が高くないため、暖房器具としてはあくまでサブな扱いになります。ただ、それでもドーム型テント内で使えば、外気温度より5~10度程度は上がるので、就寝前に少しテント内を暖めたいなどの用途にも使えます(火事対策は必要)。
カセットガスを温めるヒートパネルが内蔵されているため、寒さの中でも安定した燃焼が可能になっています。
更に、4つの安全装置を搭載しているため、キャンプでも安全に使えるのがポイント。
●不完全燃焼防止装置
室内酸素濃度が低くなったとき、不完全燃焼をする前に、自動的にガスを遮断してストーブを消火。
●立消え安全装置
風などによって火が消えたときに、自動的にガスを遮断してストーブからのガス漏れを防止。
●転倒時消火装置
ストーブが倒れたり、強い衝撃が加わったときに、自動的にガスを遮断してストーブを消火。
●圧力感知安全装置
カセットガスが過熱され容器内の圧力が異常上昇したときに、自動的にカセットガスが外れ、ストーブを消火。
イワタニ デカ暖
メーカーのWEBサイトでは、小型石油ストーブ並みの暖かさがあると謳っていますが、それはいささか大袈裟です。ただ、ドームテント内で使えば、プラス15℃以上はいきますから、テント内の暖房器具としては十分に使えます。
マイ暖同様、4つの安全装置とヒートパネルも搭載、安全性と安定した燃焼を両立しています。
ちなみに、出力は約1150kcal/hで、燃焼時間2時間30分となっています。デカ暖は、災害対策として購入する方も多く、時期によっては品薄になっている場合があります。
ちなみに、出力は約1150kcal/hで、燃焼時間2時間30分となっています。デカ暖は、災害対策として購入する方も多く、時期によっては品薄になっている場合があります。
※デカ暖の詳細リポートはこちら
センゴク アラジン ガスストーブ
出典:アラジン |
2019年に発売された、ブルーフレームヒーターで有名なアラジンのガスストーブです。
レトロなデザインで、ガスの青い炎が窓から見られるなど、ブルーフレームヒーターを意識した造りになっています。今年からカラーバリエーションも、レッドとイエローに加えてグリーンとホワイトが追加されました。
イワタニのストーブ同様、不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置の4つの安全装置が搭載されており、出力も最大1700kcal/hとカセットガスストーブの中ではトップクラスです。但し、最大出力では、燃焼時間1時間40分となっています。
ガスストーブの欠点は、気温が低下すると着火しなくなることです。コンビニなどで売っている通常のCB缶は、ブタンガス(気化温度0.5度)のみが充填されているタイプですので、特に雪中キャンプなどでは点火できなくなります。
そのため、ガスストーブ用には、イソブタン、プロパンなどが混入されているパワーガスなどと言われる寒冷地向けのガスカートリッジを用意しておくことをお勧めします。早朝に目が覚めて、とりあえず暖まりたい時などに重宝します。
遠赤外線ヒーターアタッチメントは、ホワイトガソリンバーナーのゴトク上に乗せることでストーブとして使える製品です。
コールマンのホワイトガソリンバーナーの508と442に対応していますが、ゴトクの口径が合えば他のバーナーでも使用できます。
但し、ガスバーナーは、ヒーターの輻射熱でガス缶が爆発する恐れがあるので使用は避けるべきです。
あえて書くまでもありませんが、燃料系ランタンは熱も出るので暖房器具としても役に立ちます。おすすめは、ケロシンランタンです。メンテナンスに手間はかかりますが、石油ストーブと燃料を共用できるのと、ガスやホワイトガソリンに比べて、熱量が多く暖かいというのもメリットです。
私も冬キャン時には、スクリーンタープ内にスノーピークのパイルドライバーを打ち込んでケロシンランタンを使っていますが、これだけでもけっこう暖かくなります。
現在市販されているケロシンランタンは、ペトロマックスのHK500とコールマンの639Cの2種類です。
詳しくは、以前にレビューしていますので、下記をご参照ください。
ペトロマックス HK500
コールマン 639C
さて、私のおすすめは、石油ストーブ1台とCB缶のガスストーブを1~2台となります。
レインボーストーブなどの石油ストーブは、そこそこの火力があり、幕内全体を暖めることができるので、外気温がマイナス10℃になるような極寒でない限り1台で足ります(大型幕なら高出力な石油ストーブを選択)。
ガスストーブ選びのポイント
各ガスストーブの出力と燃焼時間に注目してもらえば判る通り、出力と燃焼時間は反比例関係にあります。当然ですが、ガス缶の容量はどのストーブを使っても変わりませんので、出力が高いストーブほど、ガスの消費量が多くなります。燃焼効率はどれもそれほど大きく変わりませんので、出力の高さをとるか、ガスの持ちをとるか、使い方に合わせて選択してください。ガスストーブの欠点は、気温が低下すると着火しなくなることです。コンビニなどで売っている通常のCB缶は、ブタンガス(気化温度0.5度)のみが充填されているタイプですので、特に雪中キャンプなどでは点火できなくなります。
そのため、ガスストーブ用には、イソブタン、プロパンなどが混入されているパワーガスなどと言われる寒冷地向けのガスカートリッジを用意しておくことをお勧めします。早朝に目が覚めて、とりあえず暖まりたい時などに重宝します。
その他のストーブ
先にご紹介したパープルストーブは、ケロシンバーナーにヒーターを取り付けているので、元々はバーナーです。ですので、ホワイトガソリンなどのバーナーでもヒーターを同じようにストーブとして使用することができます。コールマン 遠赤外線ヒーターアタッチメント
コールマンのホワイトガソリンバーナーの508と442に対応していますが、ゴトクの口径が合えば他のバーナーでも使用できます。
但し、ガスバーナーは、ヒーターの輻射熱でガス缶が爆発する恐れがあるので使用は避けるべきです。
番外編
あえて書くまでもありませんが、燃料系ランタンは熱も出るので暖房器具としても役に立ちます。おすすめは、ケロシンランタンです。メンテナンスに手間はかかりますが、石油ストーブと燃料を共用できるのと、ガスやホワイトガソリンに比べて、熱量が多く暖かいというのもメリットです。
私も冬キャン時には、スクリーンタープ内にスノーピークのパイルドライバーを打ち込んでケロシンランタンを使っていますが、これだけでもけっこう暖かくなります。
現在市販されているケロシンランタンは、ペトロマックスのHK500とコールマンの639Cの2種類です。
詳しくは、以前にレビューしていますので、下記をご参照ください。
ペトロマックス HK500
コールマン 639C
まとめ
レインボーストーブなどの石油ストーブは、そこそこの火力があり、幕内全体を暖めることができるので、外気温がマイナス10℃になるような極寒でない限り1台で足ります(大型幕なら高出力な石油ストーブを選択)。
武井バーナーも良いのですが、ポンピングが面倒です。点火したらほったらかしにできる石油ストーブと比べると、高出力なメリットより面倒なデメリットの方が大きく感じてしまいます。特に就寝時は、換気さえ気を付けておけば石油ストーブは連続運転できるので、利便性の点では石油ストーブに軍配が上がります。
ガスストーブは、ちょっとした暖を取るのに便利で、幕外でも足元を暖めるなどに使えます。2ルーム型テントであれば、インナーテント内で使うとかなり暖かくなるので(外気温+5~10度)、1台は持っていて損はないです。
問題はコスパです。ガスストーブは、燃焼時間が3時間程度とあまり長く無いので、1回のキャンプで多い時には4~5本は使うため、コスパが重要になります。プロパン混合のパワーガスの方が良いのですが、私は安いカセットボンベに使い捨てカイロを張り付けたりして寒冷対策を行っています。こうすることで、着火しにくい安いボンベでも安定して使えます。
(但し、緊急時用にSOTOのパワーガスを1~2本用意しています)
一番は、薪ストーブを使うことです。薪ストーブであれば、膨大な熱エネルギーを得ることができるので、大型テントでも余裕で幕内が20度以上になります。また、煙突があるので一酸化炭素中毒の心配をする必要が無く、換気にあまり気を使わなくても良いのもメリットです。もちろん、薪を燃やすのに大量の酸素が使用されるため、適度な通気は必要ですが、定期的な換気を必要とする石油ストーブに比べて、より安全に使用することができます。
デメリットは、薪代がバカにならないことと、30分~1時間に1回は薪を追加しなければならないことです。そのため、寝ている時は途中で消えてしまいますので、就寝時の寒さ対策が重要になります。私は、電源サイトで、ホットカーペットと電気毛布で暖を取るようにしています。あと、つま先などが寒い場合は使い捨てカイロを靴下の上から張り付けておきます。こうすれば、マイナス10度近い状況でもぐっすり寝ることができます。
薪ストーブについて詳しくは下記を参照ください。
薪ストーブをテントの中で使う方法と注意点
キャンプで使える薪ストーブの選び方とおすすめの薪ストーブ13選
正しい薪ストーブの使い方
ではなぜ、一酸化炭素中毒に気をつけるように言われるかと言うと、酸欠によって不完全燃焼が起こり、一酸化炭素が発生するからです。
また、石油ストーブはガスストーブに比べてNOx(窒素酸化物)が発生しやすく、ぜんそくなどの健康被害が起こる原因になります。NOxは、肺や器官にダメージを与えるため、特に小さなお子さんは、NOxに気を付ける必要があります。
このように、テント内でストーブを使う場合は、酸欠やNOx対策として、充分な換気が必要となります。2ルームテントのシェルター内で使うのであれば、ベンチレータを開けておけば、スカート下から空気が入って自然と換気ができます。インナーテント内で使う場合は、より密閉性が高くなるのでベンチレーターを開けつつ、入口のジッパーを少し開けておくなど工夫する必要があります。要は、空気の流れが出来ていれば自然と換気されるので、空気の流れが感じられるぐらいには開けておきましょう。
また、万が一のために、一酸化炭素メーターは常備してください。
テント内でストーブを使う上での換気方法などについて、詳しくは下記もご覧ください。
最後に注意点を1つ。
幕内で炭を使うのは絶対やめましょう。炭は大量の一酸化炭素を出すので、幕内で使うと10分もしないうちに一酸化炭素中毒になります。暖房効果も低いので、全然暖かくなりません。
以前、ふもとっぱらで冬キャンをやった時に、スクリーンタープ内で熱燗とつまみを焼くのも兼ねて炭火を熾したのですが、あっという間に一酸化炭素メーターが鳴り出して、あわててタープを全開することになり、とても寒い思いをしました。
薪ストーブに興味のある方は下記の記事もご参照ください。
薪ストーブをテントの中で使う方法と注意点
キャンプで使える薪ストーブの選び方とおすすめの薪ストーブ13選
正しい薪ストーブの使い方
氷点下の早朝のキャンプ場で足元を温めている。 温度が低すぎて火力が上がらないため、延長ホースでCB缶を延長して、ストーブ前で温めながら使っている。 |
ガスストーブは、ちょっとした暖を取るのに便利で、幕外でも足元を暖めるなどに使えます。2ルーム型テントであれば、インナーテント内で使うとかなり暖かくなるので(外気温+5~10度)、1台は持っていて損はないです。
問題はコスパです。ガスストーブは、燃焼時間が3時間程度とあまり長く無いので、1回のキャンプで多い時には4~5本は使うため、コスパが重要になります。プロパン混合のパワーガスの方が良いのですが、私は安いカセットボンベに使い捨てカイロを張り付けたりして寒冷対策を行っています。こうすることで、着火しにくい安いボンベでも安定して使えます。
(但し、緊急時用にSOTOのパワーガスを1~2本用意しています)
雪中キャンプの場合は更に対策が必要
さて、通常の冬キャンでは以上の通りですが、雪中キャンプのような常時氷点下な環境では、話が変わってきます。雪中キャンプで特に大型テントを使用していると、石油ストーブ2台でも寒い場合があります。私の使っているクロンダイクグランデの場合、トヨトミレインボー1台では、最大でも外気温より約10度程度プラスにしかなりません。そのため氷点下のキャンプ場では、1台では幕内気温は一桁台前半にしかならず、2台使ったとしても10度前後と予想されます。このような環境では、高出力な石油ストーブ(トヨトミKS-67H/コロナSL-6619)や武井バーナーと組み合わせるなど、工夫が必要になります。一番は、薪ストーブを使うことです。薪ストーブであれば、膨大な熱エネルギーを得ることができるので、大型テントでも余裕で幕内が20度以上になります。また、煙突があるので一酸化炭素中毒の心配をする必要が無く、換気にあまり気を使わなくても良いのもメリットです。もちろん、薪を燃やすのに大量の酸素が使用されるため、適度な通気は必要ですが、定期的な換気を必要とする石油ストーブに比べて、より安全に使用することができます。
デメリットは、薪代がバカにならないことと、30分~1時間に1回は薪を追加しなければならないことです。そのため、寝ている時は途中で消えてしまいますので、就寝時の寒さ対策が重要になります。私は、電源サイトで、ホットカーペットと電気毛布で暖を取るようにしています。あと、つま先などが寒い場合は使い捨てカイロを靴下の上から張り付けておきます。こうすれば、マイナス10度近い状況でもぐっすり寝ることができます。
薪ストーブについて詳しくは下記を参照ください。
薪ストーブをテントの中で使う方法と注意点
キャンプで使える薪ストーブの選び方とおすすめの薪ストーブ13選
正しい薪ストーブの使い方
幕内でストーブを使う上での注意点
幕内でストーブ類を使う場合、多くのサイトで一酸化炭素に対する注意が書かれていますが、石油ストーブやガスストーブは、それほど多くの一酸化炭素を出しません。近年の住宅は密閉性が高いので、簡単に一酸化炭素中毒になるようなストーブなど、そもそも初めから販売が出来ません。ではなぜ、一酸化炭素中毒に気をつけるように言われるかと言うと、酸欠によって不完全燃焼が起こり、一酸化炭素が発生するからです。
また、石油ストーブはガスストーブに比べてNOx(窒素酸化物)が発生しやすく、ぜんそくなどの健康被害が起こる原因になります。NOxは、肺や器官にダメージを与えるため、特に小さなお子さんは、NOxに気を付ける必要があります。
このように、テント内でストーブを使う場合は、酸欠やNOx対策として、充分な換気が必要となります。2ルームテントのシェルター内で使うのであれば、ベンチレータを開けておけば、スカート下から空気が入って自然と換気ができます。インナーテント内で使う場合は、より密閉性が高くなるのでベンチレーターを開けつつ、入口のジッパーを少し開けておくなど工夫する必要があります。要は、空気の流れが出来ていれば自然と換気されるので、空気の流れが感じられるぐらいには開けておきましょう。
また、万が一のために、一酸化炭素メーターは常備してください。
テント内でストーブを使う上での換気方法などについて、詳しくは下記もご覧ください。
最後に注意点を1つ。
幕内で炭を使うのは絶対やめましょう。炭は大量の一酸化炭素を出すので、幕内で使うと10分もしないうちに一酸化炭素中毒になります。暖房効果も低いので、全然暖かくなりません。
以前、ふもとっぱらで冬キャンをやった時に、スクリーンタープ内で熱燗とつまみを焼くのも兼ねて炭火を熾したのですが、あっという間に一酸化炭素メーターが鳴り出して、あわててタープを全開することになり、とても寒い思いをしました。
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