入手の経緯などは、こちらをご覧いただければお分かり頂けると思いますが、簡単に着火できて高火力が得られる成形炭はとても便利で、BBQの時短には欠かせないアイテムです。炭を使ったスタンダードな火熾しは、着火剤を敷いて、その上に炭を載せて火を付けるやり方ですが、これだと火熾しに30分程度は必要となります。そのため、エコココロゴスに代表される成形炭は、着火が早く、数分でBBQが開始できるほどの火力になるのが魅力です。
難点は、価格がエコココロゴスで2個で税込み700円弱と、それなりの値段なためコストがかかることでした。そんな中で、ダイソーが1個100円と超リーズナブルな価格で出してきたことが衝撃的で、この値段なら常使いOKと思ったわけです。
前置きはこれぐらいにして、早速リポート開始します!
成形炭対決! ロゴス vs ダイソー vs コーナン
まず、パッケージから取り出します。汚れ防止のためか、中もフィルムでパックされています。
パッケージから出した状態。左はエコココロゴス |
パッケージ裏面には、「印のある面に着火してください」とありますが、どんな印か分からないので、不親切です。が、まあ常識的に考えて中央に少し窪んだ所があるので、これが印ということでしょう。
さて、今回は、対照実験ということで、「エコココロゴス」とコーナンの「ロータス型簡単着火炭」も使います。「ロータス型簡単着火炭」もコーナンオリジナル製品ですので、この機会に3社製品をの実力を検証してみます。
さて、左から、「エコココロゴス」、「らくらく竹炭」、「ロータス型簡単着火炭」です。3種類とも、中央の丸い穴に火を付けていきます。
エコココロゴス |
らくらく竹炭 |
ロータス型簡単着火炭 |
それぞれ中央から燃え広がっていっています。
開始早々3分で、「エコココロゴス」は全体に燃え広がりつつありますが、「らくらく竹炭」、「ロータス型簡単着火炭」はまだ中央部分以外には燃え広がっていません。
開始6分で、「エコココロゴス」は火炎が見えるぐらい熾っています。この時点で「エコココロゴス」は十分BBQに使える火力になっています。しかし「らくらく竹炭」、「ロータス型簡単着火炭」はまだ充分には熾っていません。
ここで、ダイソーの「着火炭」も試してみます。
これも対照実験用にホームセンターで購入した「簡単着火炭」と比較してみます。
左が「簡単着火炭」右がダイソーの「着火炭」です。「着火炭」の方が小さく、高さも低いです。
火を付けると「簡単着火炭」がじわじわ燃えるのに対し、ダイソーの「着火炭」は、着火した瞬間にブッシュゥーと音を上げて火が噴きあがりました!!
一瞬ビビった私は、「うわぁ!何やこれ!!」と声を上げてしまいました。
火は1分ほどで収まり、写真のような状態に落ち着きました。
この時点では、「簡単着火炭」はまだ上の部分に火が着いた程度ですが、「着火炭」は、既に全体に火が回っている状態です。
この時点で、開始12分がたっています。「ロータス型簡単着火炭」は上面がほぼ熾った状態ですが、「らくらく竹炭」はまだ一部だけです。
開始20分ほどで、3個とも熾ったので、BBQ開始。火力を確かめるために、ソーセージを焼いてみました。火の状態で分かると思いますが、明らかに左の「エコココロゴス」が高火力で、続いて右の「ロータス型簡単着火炭」、中央の「らくらく竹炭」の順です。
出来上がり速度は、「エコココロゴス」が数分、「ロータス型簡単着火炭」がその後1分ほど、「らくらく竹炭」は5~6分という感じです。
その後、カルビなどの肉を焼いていっても、「らくらく竹炭」は明らかに他の2つに比べて火力が劣ります。火が充分に熾っていないのかとも思いましたが、開始66分のこの時点でも20分頃の火力と変わらないので、まず間違いないでしょう。
さて、まだまだ食材があるので、炭を追加して焼いていくことに。
「簡単着火炭」がまだ形がありましたが、「着火炭」はかなり崩れていて火も弱まっていました。「着火炭」はパッケージに約60分もつと記載されていますが、感覚的には、45分ぐらいで火力が落ちているように感じました。
写真の下の大きな炭は、ドンキで購入した炭 |
「簡単着火炭」と「着火炭」の上に炭を入れようとした時に「エコココロゴス」に炭を当ててしまい崩壊。仕方がないので、他の成形炭もトングで崩してみます。
この時点で80分経っているので、左の「エコココロゴス」は火力が弱まってきています。
右の「ロータス型簡単着火炭」はまだ形を保っていて、火力も残っています。
中央の「らくらく竹炭」が意外と燃えていて、「エコココロゴス」と同じぐらいの状態になっています。火力からしたら、もう少し燃え残っていても良さそうですが、火持ちの点でも「エコココロゴス」とあまり変わらないという結果に。
この後、ダイソーの「バーベキュー用炭」を追加して再度火熾し。
成形炭の残り火で炭を熾していきます。
「バーベキュー用炭」は、割れた少し小ぶりの炭でしたので、逆にBBQコンロを使う場合は丁度良いサイズでした。
その後、1時間以上この状態で使いましたので、ダイソーの「バーベキュー用炭」一袋で、1時間は持つ計算になります。
まとめ
さて、ロゴスの「エコココロゴス」、ダイソーの「らくらく竹炭」、コーナンの「ロータス型簡単着火炭」と、3種類の成形炭を比較した結果をまとめたいと思います。着火のしやすさは、圧倒的に「エコココロゴス」でした。次が「ロータス型簡単着火炭」で「らくらく竹炭」が3番です。
火力も、「エコココロゴス」が一番で、それに僅差で「ロータス型簡単着火炭」、「らくらく竹炭」は残念ながら、火力に不満が残ります。今回使ったコンロは、コールマンのBBQコンロですので、火元から網までの距離は標準的な距離です。この距離で火力が足りないとなると、正直使いづらいです。
また、開始5分ほどで、かなり鼻を突く異臭がしたのですが、「エコココロゴス」や「ロータス型簡単着火炭」は以前使ったときには異臭は無かったので、これも「らくらく竹炭」固有の問題と思われます。異臭は、おそらく着火を良くするために混ぜられている物に由来する物で、数分で消えますが、完全に火が熾るまでBBQを開始するのは待った方が良いです。
「らくらく竹炭」は価格的には、ロゴスの3分の1と安いですが、性能的には安いなりと言えるでしょう。
むしろ、コーナンの「ロータス型簡単着火炭」が着火時間の長さに目をつぶるなら、結構コスパが良いと思います。
完全に火が熾るまでの時間
エコココロゴス 5分らくらく竹炭 20分以上
ロータス型簡単着火炭 15~20分
火力
エコココロゴス ★★★★らくらく竹炭 ★★
ロータス型簡単着火炭 ★★★
火持ち
エコココロゴス ★★★らくらく竹炭 ★★★
ロータス型簡単着火炭 ★★★★
2個分の価格(税別)
エコココロゴス 620円らくらく竹炭 200円
ロータス型簡単着火炭 398円
さて、結局どれがおススメ?となると、ダイソーの「着火炭」と「バーベキュー用炭」を使うのが一番のおススメとなります。
「着火炭」は、一瞬で燃え上がって全体に火が回るので、着火剤替わりに使えます。「バーベキュー用炭」は1袋で約1時間(2~3人分)分の量ですから、これを上手く組み合わせると、快適にBBQできます。
「着火炭」1袋に着火し、そこに「バーベキュー用炭」1袋を入れれば、20分ほどでBBQが開始できます。「バーベキュー用炭」は丁度使い切りやすい分量が入っているので、「着火炭」が熾っている上に、袋を切ってドバっと入れてしまえば、手も汚れずにすみます。
だいたい、2時間のバーベキューと考えると、「着火炭」1袋に「バーベキュー用炭」2袋が基本となり、価格も300円(税別)とコスパも良いです。
皆さんも、是非一度お試しください!