薪割りは楽しい?苦しい!?キャンプのための薪割り奮闘記

2019年6月26日

焚火

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さて、本格的な薪割用斧も手に入れたので、あとは割るだけです(斧選びの顛末はこちら)。
しかし、ここからが思ってもみなかった苦難の道のりとなってしまいました。

ぴかぴかのスプリッティングアックスを手に入れた私は、喜び勇んで玉切りの前に立ちました。
まずは、玉切り台選びから始めたのですが、まずここからが苦難の始まりでした。大きめの玉切りを薪割台にするつもりでしたので、購入時にいくつか目を付けていたのですが、いざ薪割台にするとなると、問題が発生!

薪割台の第一候補だった玉切り
僅かですが、切断面が傾いているのです。大きめの玉切り3つほどを候補に挙げていたのですが、どれも若干傾いており、薪割台にはなりませんでした。薪を割る場合は、多少切断面が傾いていても強引に割ることは可能なのですが、台自体が傾いていると、力が入らないだけでなく、斧でぶっ叩いた瞬間に薪が吹っ飛んでいきます!!
台を水平にするために、下に石などを敷いてみたのですが、家の庭は芝生を植えているので、石が芝生にめり込んで思うように水平にならないのです。

んー、どうしよう?

少し悩んだのですが、答えは初めから決まっていました。
斜めになっているのなら、のこぎりで切って、水平にすれば良いのです。

傾きの角度はわずかで、薪を立てても倒れるほどでは無いのですが、それでも斧で叩くと飛んでいくわけですから、仕方がありません。気を取り直して、一番大きな玉切りを薪割台にすべく、水平になるように切り始めました。

30cmの丸太をのこぎりで切った経験がある方がいらっしゃったら、その体験談をページ下のフォームからお送りください。その時の苦悩を共有させていただきます(笑)。

もう、切っても切っても切れないのです!
また、この玉切りが、樹種は特定できていないのですが、とにかくめちゃくちゃ硬いのです。樹皮の部分を切り進めていた時はそうでもなかったのですが、芯に近づくほど硬くなっている気がします。

20分ほどして、心が折れそうになった時に、娘がやってきて「何してんの?」と一言。

もう、親バカではなく天使に見えましたよ!
救いの天使!!

私「おとーさんは、丸太がでこぼこやから切ってきれいにしてんねん」

娘「ふーん」

私「やってみるか?」

娘「うん、やってみる!」

小5の娘は、何でも興味を持ってやりたがる年頃ですので、まんまとダマして玉切りを切る手伝いをしてもらうことにしました。
しかし・・・
やり始めて5分もたたずにギブアップ!

そりゃそうです。大人でも悲鳴を上げるぐらい硬い木を、ふつーの木工用のこぎりでゴリゴリ切っているわけですから。

その後も、あれやこれやとおだてて手伝ってはもらいましたが、小5の力では遅々として進まず、あまり成果は出ませんでした。
それでも、私も気分転換にはなったので、あとはもう、一気に切りました。
結局、50分近くかかったと思いますが、何とか水平になりました。

完成した薪割台を記念撮影。
奥に見えるのは、愛用の薪ストーブ、テンマクデザインiron-stove ちび

さあ、これで気持ちよく薪が割れる!

早速、水平になった薪割台の上に薪を乗せて、私の愛斧ヘルコ ヘリテイジ スプリッティングアックスを振りかざします!

パッカーン!

と、割れるはずだったのですが割れません。


直径も18cm程度で、斧を真ん中に叩き込んでも簡単に割れるはずの太さなのですが、ビクともせず刃をはね返しやがります!

何じゃワレ、玉切りのくせに歯向かうんか!
なめとったらあかんど!!

と、心の中で河内弁で叫びながら、思いっきり斧を叩きつけますが・・・。


全く割れる気配なし!!

もう、気持ちよくパッカーン!とやってストレス解消するために薪割台を苦労して水平にしたのにも関わらず、目の前の玉切りは微動だにしません!

もう、こうなったら、端から割っていくしかありません。

それから、この玉切りと格闘すること、およそ30分(大げさかもしれませんが、私の気分的にはそれぐらいの長さに感じました)、額に脂汗をたらしながら、愛斧を振り続けた結果、ようやく割ることができました。

割ってから分かったのですが、この木は繊維が絡み合ってすごく強力で、ナラやクヌギであれば、パッカーン!と割れるところが、斧の力で割くこともままならないような状態でした。
後日調べてみた所、どうやら楓(カエデ)のようでした。
比重はそこそこですが、強力な繊維質で、薪ストーブ愛好家泣かせな木だそうです。

もう、身をもって体験しましたよ!!

さて、こんな奴は流石に1本しか無いだろうと思い込んでいた私。

終盤にきて、もう1本ありました
こいつです。栃ノ木(トチノキ)


恐ろしく、繊維が縮れています。こいつも、カエデ同様に、斧をはね返しやがります。
はね返すというのは、大げさな表現ではなく、本当に斧がはね返されます。刃が全く食い込んでいかず、打ち込んだ斧が跳ねるような感覚があります。

こいつも、フラフラになりながらなんとか割りました

続く

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