キャンプと温泉という2大レジャーを一緒に楽しもうというコンセプトでお送りするキャンプリポート。
第3回は、「平湯キャンプ場」をご紹介します。
平湯キャンプ場の住所は、「岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯」となっています。キャンプ場のある地域は、奥飛騨温泉郷というように住所にまで「温泉」が入っているように温泉で有名な地域で、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉の5つの温泉があります。奥飛騨温泉郷とは言っていますが、各温泉は車で15~20分ぐらいは離れているので、それぞれが独立した温泉街になっています。平湯温泉は、高山から奥飛騨温泉郷に向かっていくと最初にある温泉街です。北アルプスの玄関とも言える場所に立地し、上高地や乗鞍岳へ向かうシャトルバスも定期運行されているため、平湯温泉に泊まって北アルプスを巡る観光客でにぎわっています。
平湯温泉キャンプ場は、そんな温泉街の入口付近にあるキャンプ場で、場内は全てフリーサイト、約200台が収容可能なキャンプ場です。場内は林間で、メインの回遊路からいくつかの細い道路が走っており、その道沿いの好きな場所でキャンプをすることができます。フリーサイトとは言え、ある程度の枠が決められており、その周辺に車を停めてテントを建てるのですが、広さはかなりばらつきがあるので、早い物勝ちという感じです。開場が朝8時ですので、遠方から来ると不利ですが、高山の山中なのでみんな遠方から来ていますから、そんなに変わらないかも?
私がキャンプ場に着いたのが16時過ぎで、GWということもあって、めぼしいところは空いておらず、奥の方の国道に近い場所になってしまいました。奥なので人通りが無いのは良いのですが、国道沿いのため、車の音が深夜まで気になりました。奥飛騨の山中にもかかわらず、夜中でも結構車が走っていることに驚きました。
平湯温泉は標高が1250mもあり、北は穂高、南は乗鞍に挟まれた谷間なので、GWといえども雪が残っており、夜中は0度近くまで下がります。しかし、日が上がるとぐんぐん気温が上がり、昼頃には20度近くになるので寒暖差が激しかったです。私は、キャンプスタイルとしてはダウンジャケットにワークマンの防寒ズボンという、完全冬装備で挑みましたが、気温が上がるにしたがってどんどん脱いで行って、最後はネルシャツ1枚になっていました!
さて、肝心の温泉ですが、キャンプ場から徒歩10分の所に「ひらゆの森」という温泉施設があります。ここの特徴は、何といっても広い露天風呂で、男女合わせて16個も湯船があり、100人以上が入れそうなぐらいの広さがあります。泉質は、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・炭酸水素塩・塩化物泉で、源泉温度が67度と高いため加水しているとのことです。色は、源泉は無色透明ですが、湯船は少し青みがかった濁りがあり、硫黄臭がします。pHは6.7とほぼ中性です。源泉温度が高い割には、露天は私が入った時はぬるかったです(内湯は42度ぐらいありました)。
ちなみに、「ひらゆの森」は平湯温泉キャンプ場宿泊者は100円引きになる割引券があるので、チェックインの時に温泉チケットを同時に購入しておくことをオススメします。
平湯民族館 手前の建物が足湯 |
実は、ひらゆの森からさらに歩いて5分ぐらいの所に、「平湯の湯」という野趣あふれる温泉があります。「平湯の湯」は、平湯民俗館という施設の中にあり、合掌造りなどの建物も併設されています。入口付近には足湯もあり、自由に利用ができますが、湯温が高いのでお気を付けください!
場内を進んでいくと、下の写真のようなこじんまりした脱衣所の建物が見えてきます。
引き戸を開けて中に入ると、6畳ぐらいの脱衣場があるだけで、温泉も露天風呂一つで、洗い場やシャワーもありません。至ってシンプルな温泉ですが、それがために野趣あふれる温泉です!
出典:平湯温泉観光協会 |
「平湯の湯」は、「ひらゆの森」とは源泉が異なるので泉質も少し違っており、鉄分が多く含まれています。そのため、湯船全体が鉄分が錆びた柿色をしており、硫黄臭が漂よう源泉がドバドバと湯船に流れ込んでいます!
源泉温度が高いので、水道が引いてありますが、温泉マニアとしては、水道を止めて源泉たっぷりにつかりたいところです!
平湯民俗館にある合掌造りの建物は、中が休憩所となっていて自由に休憩することができますので、湯上りに一息いれるのにちょうど良いです。
また、禄次という食事処もあり、食事やビールなどを頂けます。
私は、「けいちゃん焼き」という飛騨のソウルフードを頂きました。味噌ベースのあまから味でご飯が進みます。美味しく頂きました。