キャンプサイトでのLDK
キャンプでも自宅と同じく、LDK+寝室が必要となります。寝室は当然テントですが、リビングダイニング+キッチンをどうするかで、様々なレイアウトがあります。また、広いサイトだと、あまり何も考えずに適当に建ててしまっても問題ありませんが、狭いサイトだと、車を停めてテントを張っただけで一杯いっぱいなどという場合もあります。この写真は私が以前キャンプした写真ですが、サイトが8m×5mととても狭いため、テントとタープをぎゅうぎゅうに建てています。持って行ったタープが570×560cmと大きいサイズだったため、長さが足りずにかなりゆるゆるな張り方になっています。
ちなみに下の写真は、北海道立エコロジーパークというキャンプ場で、1区画の広さが何と400平方メートル(20×20m)というとんでもなく広いサイトです。
私も、気の向くままにテントやタープを張ったのですが、広すぎて全体を有効活用できませんでした(笑)。
以上、両極端なサイトを紹介しましたが、まずは基本的な10×10mのサイトで有効活用できるレイアウトを考えてみたいと思います。
タープはLDKの主役
まず、具体的なレイアウトの話の前に、タープとLDKの関係について考えてみましょう。リビングダイニング(LD)は、キャンプでもテーブルと椅子が基本になります。テーブルは4人家族であれば横幅120cm程度のもので、それに椅子を組み合わせて座ることになり、このテーブルと椅子をタープの下に配置することでLDが出来上がります。この図は、ヘキサタープを使ってLDを作った場合を縦方向(幕の開いている側)から見た図になります。1番目はタープを低めに張っている図で、2番目は高さと広さを優先して張った場合を表しています。注目していただきたいのは、目線の高さで、1番目は目線がタープの幕で覆われているので人目が気にならず、2番目は解放感と人目がトレードオフになっていることが判ると思います。また、2番目の図はタープの角度を広くとっているため、ロープの長さが長くなり、1番目の図に比べて広い面積が必要なことがお分かり頂けるかと思います。
つまり、プライバシーを気にする場合は、幕の角度を狭くしつつ高さも低くすると、タープの横方向からの視線をさえぎることができ、解放感を求める張り方をしたい場合はサイトの広さが必要と言うことになります。ちなみに、自立式タープならロープが不要になるので、狭いサイトでも建てることが可能です。
最後に、キッチン(K)をどうするかという問題がありますが、バーナーを使うのであればタープ下のテーブルをそのままKに使えますし、焚火台を使って調理するのであれば、焚火台周辺ということになります。バーベキューの場合は炭火を使うので、幕がコットンでなければ炭が爆ぜた場合を考えると幕下は避けた方が良いですが、バーベキューコンロを低く設置するロースタイルで、タープを高く張るのであれば幕とコンロの距離が取れるので、タープ下でというのも選択肢に入ります。
キャンプサイトのレイアウト
さて、それでは具体的なレイアウトを考えていきましょう。ここでは、ドームテントとヘキサタープの組み合わせで考えてみます。①標準的なレイアウト
焚火台を道路に面して設置しているので、ここでBBQするとちょっと視線が気になるかもしれません。
②焚火台を中心に周りを囲うレイアウト
デメリットは、車は何かの都合で出すことを考えると、車の前を開けておく必要があるため、その部分がデッドスペースになっている点です。
③小川張り
小川張りをすることで、テントとタープがつながり、縦方向の長さを普通の張り方より短くできるので、奥行10mのサイトに一直線で張ることができます。このレイアウトは、焚火台周りを広く使えるので、タープ下のLDと焚火台周りのDKという感じで、2部屋的な使い方ができます。
④斜め小川張り
以上、4種類のレイアウトをご紹介しましたが、他にも色々な建て方があるので、ぜひ色々と工夫してみてください。
ちなみに、1つだけコレダメなレイアウトをお伝えします。
テントは絶対に道路側に建てないようにしてください。
夜中でもトイレなどで人通りがあるため、とても気になります!
最後に、レイアウトのコツをまとめますと下記のようになります。
①プライバシーはタープの高さと角度で調整
②LDを中心にKは臨機応変
③時には斜めに張るのもアリ
④テントは絶対サイトの奥に建てよう!
では、楽しいキャンプライフをお楽しみください!!