マット|キャンプに必要な物の選び方(初心者向け)その6

2019年3月18日

キャンプ入門

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キャンプに必要な物を、初心者の方にも分かりやすくまとめて紹介!!
第6回目は、ある意味シュラフ(寝袋)より重要なマットについて考えてみます。


よくあるのが、シュラフがあればマットは不要?という疑問です。確かにサイトが芝生などであれば、テントを建てただけのフロアに寝転がってもそんなに痛くないですし、テントにフロアマット(テント内のフロア全体をカバーできる暑さ1~2cmのマット)があれば、ある程度地面の凸凹をカバーできるので、少し厚手のシュラフを使えば寝られそうに思います。私も、初めてのキャンプではマットなしでチャレンジしてみましたが、何よりゴツゴツして痛かったです。
マットには、地面の凸凹の吸収と、断熱の二つの役割があります。テントを設営するスペースは、芝生であれば固い地面が直接当たらないので、寝転んでもあまり痛くありませんが、土の地面などでは固くてそのままでは長時間寝転んでいると痺れてきます。また、地面の石などはテントを建てる時に取り除くのですが、小石などは除くのに限界がありますし、木の根などは取ることができません。こういった小石や木の根が、寝ていると意外に痛いです。厚手のマットであれば、地面の凸凹を吸収できます。
もう一つの断熱性ですが、夏でもマットなしで寝ると意外と冷えます。直接地面に体が当たると熱を奪われますので、ずっと寝ているとドンドン体が冷えてくることになります。マットがあれば体の熱を地面に逃がさず、地面からの冷気もカットされるので快適に寝ることができます。
このように、どんなに優秀なシュラフがあっても、マットが無いと“痛い目”に合うことになるので、マットはシュラフより重要なアイテムだと言えます。

では、マットの種類も含めて私のおすすめを解説していきます。

マットの種類について

ウレタンフォームマット


ウレタン素材でできたシート状のマットで、表面を卵型や繭型などの特殊な形状に加工してある。ウレタン素材の中は細かい気泡があり、更に表面の形状加工部分が空気の層となるため、高い断熱性と弾力性を有する。穴が開くなどのダメージを受けてもそのまま使えるため信頼性が高く、山岳マットとしても重宝されている。
設置も、開いて伸ばすだけなので5秒でできる。
欠点は収納サイズが大きく、かさばること。

エアーマット


空気を中に入れて膨らませて使用するマット。巨大な浮き輪みたいな構造で、厚さがあるため、車中泊向で利用されることが多い。
畳むとコンパクトになるので、収納性も良い。
但し、空気を入れるのが大変で、穴が開くと使えなくなるリスクがある。

インフレーターマット


ウレタンフォームマットとエアーマットのいいとこどりをしたようなマット。
中にウレタンフォームが入っていて、バルブを開けるとウレタンフォームの反発力で自動的に空気が入って膨らむ。完全に膨らませるためには、バルブから空気を吹き込む必要がある。
ウレタンフォームと空気によって体が保持されるため、寝心地が一番良い。
空気を抜けばそれなりにコンパクトになるため、収納性も良いが、空気を抜くときにコツがいるのできれいに畳むには慣れが必要。

おすすめのマット

キャプテンスタッグ EVA フォーム マット 


とにかく安く済ませたいという方向けです。通常の銀マットよりも断熱性・弾力性が高いので、キャンプでも使えます。寝心地はそれなりですが・・・。

サーマレスト クローズドセルマットレス Zライト ソル


サーマレストは、ウレタンフォームマットを代表するメーカーで、その中でもこのZライト ソルは世界中で最も信頼されている製品と言えます。
表側にアルミが蒸着されているため、蒸着なしの製品に比べて断熱性が20%向上しています。また、卵型のセルと呼ばれる凸凹が断熱性とクッション性を発揮するので、快適に寝ることができます。

コールマン コンフォートエアーマットレス


厚さ19cmのエアーマット。空気漏対策として、バルブが2重構造になっています。
サイズは、シングル(187x97cm)とダブル(187x138cm)の2種類用意されていて、グループの人数に合わせて選べます。
エアーマットの欠点は、マットの上を歩くと全体が揺れるという点です。構造上仕方がないのですが、寝ているときに周りを歩かれるとかなり気になります。

コールマン キャンパーインフレーターマット シングルIII


厚さ5cmと厚みがあるので、石の多いサイトでも快適に寝ることができます。大きさは、幅は63cmと標準的な大きさですが、スナップが付いていて連結できるので、2枚買って連結して大きく使うのもアリです。
収納袋が簡易空気入れになっています。

コールマン キャンパーインフレーターマット/W 


横幅が130cmと、シングルのほぼ2倍の大きさ。厚さは4cm(ピロー部は6cm)と、1cm薄くなりますが、体感的にはあまり変わらないです。大人2人子供2人の4人家族であれば、これを2枚使えば広さも十分で、快適に寝ることができます。私は、このマットで車中泊しましたが、CX-8で2列目と3列目を倒してこのマットを広げると、横幅が丁度良い具合に収まり快適に寝れました。ピロー部が2cm厚くなっていますが、気休め程度ですので、枕は別にご用意ください。

ロゴス 55セルフインフレートマット


ロゴスの2020年発売のインフレーターマット。厚さ55mmと、従来モデルよりも厚みが増しており、高密弾力のポリウレタンフォームを使っているため、非常に寝心地が良いです。色は、エンジとグリーンのリバーシブル。
スナップで連結できるなど、基本的な機能もしっかり押さえられていますので、コールマンより少し高いですが、予算に余裕があればこちらをおすすめします。
サイズは、幅65cmのSOLOと幅135cmのDUOの2種類。

コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク



2020年に発売され、大人気となったコールマンのインフレーターマット。厚さが10cmと、これまでのインフレーターマットの常識を覆す厚さが特徴。その寝心地は素晴らしく、地面がどんな状態でも、快適な寝心地を提供してくれます。サイズは、シングル(約68×198cm)とダブル約128×200cm)の2種類。
逆止弁が設けられた大口径バルブにより、スムーズに空気を入れることが可能で、収納袋が空気入れを兼ねているため、好みの固さに合わせることができます。



寝心地に関しては最強ですが、その厚さから畳むのにとても苦労します。また、収納サイズも大きいため、車載面でも余裕が必要となります。ただ、そのマイナスを補って余るプラスがあるのも事実。私もこのマットを購入してから、これ以外の選択肢は考えられなくなったほどです(詳細はこちら)。


さて、私の一番のおすすめは、インフレーターマットになります。
やっぱり寝心地が良いですし、ハイピークを除いて、畳めば結構小さくなるので収納性も良いです。
私は、元々コールマンのキャンパーインフレーターマット シングルII(上でご紹介したものの1つ前のモデル)とキャンパーインフレーターマット/Wを使っていました。たまにリビングで寝るときでも、空気をパンパンに入れておけば、固いフローリングの上でもそこそこ快適に寝られました。
その後、コールマンのハイピークを購入したのですが、これは場所を選ばず寝心地が良いので、リビングに置いておくと、妻や娘がホイホイと引っかかるトラップと化しています(笑)。


インフレーターマットは、今回挙げたもの以外にも色々とありますが、選ぶ時のポイントは、厚さが5cmを基準に考えてください。それ以下だと、小石などのゴツゴツ感が残りますので、寝心地が悪いです。

あと、インフレーターマットをきれいに畳むコツは、下記の通りです。
①自分のお尻ぐらいの幅に端っこを畳む
②上から乗って全体重をかけて空気を抜く
③①に戻って繰り返す
④全部空気が抜けたらバルブを閉じる
⑤一度全部伸ばして、端からクルクル巻いていく
要するにきれいに巻きながら空気を抜くのは難しいので、一旦折りたたみながら空気を抜いて、それから改めて収納するために巻き直すということです。

とにかく、安眠できるかどうかはマットにかかっていますので、慎重に選んでもらえればと思います。

以上、キャンプに必要なもの(初心者向け)その6 マット編でした。










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